ジャカルタ・アジア大会の公開競技で、コンピューターゲーム対戦競技「eスポーツ」が26日、ジャカルタ北部の会場で始まった。大音量の実況や光の演出に若者中心の観衆が熱狂し、初日から盛り上がりを見せた。
赤や青のカクテル光線に照らされ、さながらライブ会場のような雰囲気だ。普段はバスケットボール場という試合会場はeスポーツ仕立てに生まれ変わっていた。
この日行われたのは、5人チームで相手陣地を破壊する対戦型ゲーム「Arena of Valor(アリーナ・オブ・ヴァラー)」。ユニホームを着た選手たちは手元のスマートフォンを操作し、フィールド上のキャラクターを自在に動かして攻撃を仕掛けた。
プレーの様子は巨大モニターに映し出され、客席で観戦できる仕組み。勝負が佳境を迎えると、悲鳴のような声援が上がるなど独特の雰囲気に包まれた。
26日は地元のインドネシアや台湾、中国など8カ国・地域がトーナメント方式で優勝を争った。今大会のeスポーツは1日ごとに実施ゲームが変わる。9月1日までの7日間、サッカーゲームのウイニングイレブンやカードゲームのハースストーンなど計6種目が行われる。
eスポーツは4年後のアジア大会(中国・広州)で正式種目に格上げされることが決まっている。
(岡野祐己)