新型「レンジローバー」の詳細が明らかに

2012.09.07 自動車ニュース webCG 編集部

新型「レンジローバー」の詳細が明らかに

英ランドローバーは2012年9月6日、新型の「レンジローバー(日本名:レンジローバー ヴォーグ)」の詳細を発表した。

■大幅な軽量化を実現

およそ10年ぶりにフルモデルチェンジを受け、4代目となった新型「レンジローバー」。その概要は2012年8月に発表されたが、このほど詳細が明らかになった。

ニューモデルの注目は、SUVでは世界初となるオールアルミニウム製モノコックボディーの採用だ。
この新開発ボディーは現行モデルのスチールボディーより39%軽く、ボディーシェルだけで180kgの軽量化を果たしている。さらに車両全体でも軽量化を施し、車両重量では最大420kg(3リッターV6ディーゼル搭載車)軽く仕上がった。
ボディーサイズは、全長×全幅×全高=4999×1983×1835mmでホイールベースは2922mm。

エクステリアは旧型の印象を継続しつつも、「イヴォーク」風に切れ上がったヘッドライトや、同様のモチーフでデザインされたテールライトなど、より現代的に生まれ変わっている。
中でも目を引くのが、フロントドアに施されたベント風のフィン。旧型ではフェンダーにあった吸気用のベントが、渡河水深性能の向上(旧型の700mmに対し900mm)により不要となったのだが、そのデザインを受け継いだものだ。

■進化した「テレイン・レスポンス」

路面状況に合わせてエンジンやギア、ブレーキなど各種制御を最適化する「テレイン・レスポンス」も第2世代に進化した。
これまで「オンロード」「草/砂利/雪」「泥/轍(わだち)」「砂地」「岩場」の走行パターンを路面状況に応じて選ぶ必要があったが、新型では、走行条件を分析して最適なプログラムを自動的に選択する「オート機能」が備わった。
また、レーダーセンサーで死角を監視する「ブラインドスポットモニタリング」やT字路ビューを備えた「サラウンドカメラシステム」、トレーラーけん引時の駐車を容易にする「トレーラーリバースパークガイダンス」「トレーラーヒッチガイダンス」などの機能も搭載している。

室内は、ホイールベースの延長により後席のレッグルームが118mm以上拡大。また、ドア開口部の拡大により、後席への乗降もより容易になったという。
さらに、「エグゼクティブクラスシートオプション」と呼ばれる、後席乗員向けの快適装備をパッケージしたオプションも用意される。
これには、可動範囲の広い2座独立式後部シートやクールボックス付きのセンターアームレスト、最高級ウッドパネルで仕上げたというセンターコンソールなどが備わる。

■エンジンは4種類

搭載されるエンジンは、以下の4種類(カッコ内末尾は車重)。
・5リッターV8ガソリン(275ps/6500rpm、52.0kgm/3500rpm、2200kg)
・5リッターV8ガソリンスーパーチャージド(510ps/6000-6500rpm、63.7kgm/2500-5500rpm、2330kg)
・3リッターV6ディーゼルターボ(258ps/4000rpm、61.2kgm/2000rpm、2160kg)
・4.4リッターV8ディーゼルターボ(339ps/3500rpm、71.4kgm/1750-3000rpm、2360kg)

トランスミッションは全車に8段ATが組み合わされる。
5リッターV8スーパーチャージャーを搭載するモデルの0-60mph(96km/h)加速は5.1秒を記録。また、3リッターV6ターボディーゼルモデルの燃費は約13.3km/リッター、CO2排出量は196g/kmとなっている。

新型「レンジローバー」は2012年末より世界170のマーケットで販売が開始される予定。なお、日本国内での発売時期は未定とのこと。

(工藤考浩)

新型「レンジローバー(日本名:レンジローバー ヴォーグ)」
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