筑波大・ICUが連携 留学で協力、授業相互公開
筑波大と国際基督教大学(ICU)は6日、学生が相手校の授業を受けたり、海外協定校に留学したりできるようにする連携協定を結んだ。医療やスポーツ、芸術など多様な専門分野を持つ筑波大と、英語による教養教育に力を入れるICUが互いの強みを生かし、教育内容を充実させる。今年度から始め、各校20人程度を授業で受け入れることを想定している。
筑波大は英語で受けられる授業が少なく、ICUは理系などの教育体制が不十分という課題を抱える。協定により、相手校の授業の受講や卒業研究の指導を長期にわたって受けられるようにし、単位も認める。ICUが欧米を中心に約70校、筑波大が東南アジアやアフリカも含めて約250校持つ協定校についても両校の学生が留学できるようにする。
両校とも過去に他校と協定を結んでいるが、筑波大の永田恭介学長は「最初から学生の養成に視点を置いた協定は珍しい」と意義を強調。ICUの日比谷潤子学長も「ICUでカバーできない分野を発展的に研究したい学生には大きなメリットがある」と話している。