泉房穂・前明石市長 江東区長選の選挙応援は「お断り」 地方選は所沢で区切り

2023年11月30日 17時30分
東京都立川市、埼玉県所沢市の市長選で当選した「非自民」候補を応援し、木村弥生前区長の辞職に伴う東京・江東区長選(12月3日告示、10日投開票)での動向が注目されていた兵庫県明石市の泉房穂・前市長が30日、江東区長選ではどの候補も応援しない方針を明らかにした。(デジタル編集部)

本紙のインタビューに答える明石市の泉房穂前市長

◆次は「国政そのもの」をどうするか

泉さんは30日、X(旧Twitter)上で「『江東区の区長選』に関するスタンスについて」と題して投稿。「いくつもの陣営から選挙応援の依頼をいただいているが、すべてお断りをしている。自分としては、『所沢市長選での勝利』をもって、いったん区切りとの思いで、その後の依頼はすべてお断りしている」などと記した。
合わせて来年2月の任期満了に伴う京都市長選でも「すでに3陣営から応援依頼を受けており、本人らからも続々と直接の連絡が来ているが、すべてお断りのスタンスは同じ」と表明。「次は『国政そのもの』をどうするかの段階だと思っています」と主張した。
泉さんは、暴言問題を理由に今春に引退するまで、12年間明石市長を務めた。市の子育て関連予算を2倍にし、18歳までの医療費や第2子以降の保育料、中学の給食費など「5つの無料化」を実施。市は10年連続人口増加に転じた。
X(旧Twitter)のフォロワー数は50万人を超え、全国的な知名度も高い。
立川、所沢両市長選以外にも7月の兵庫県三田市長選、9月の岩手県知事選で応援候補が当選した。
泉さんは今月、本紙のインタビューで、物価高などの影響で「国民の生活は持ちこたえられなくなっている」と岸田政権を批判。地方選でのこうした勢いを次期衆院選につなげ、国民負担増から国民を救う政治へと転換する「救民内閣」の発足に向け、政権奪取構想を練り始めていると明らかにしていた。

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