日韓相互交流1000万人目標 観光振興協議会、熊本市で開催
日本、韓国の両政府は8日、「日韓観光振興協議会」を熊本市で開き、観光を主軸とする相互交流を年間1000万人に拡大する目標を共有した。今年は700万人を超えて2年連続で過去最高を更新する見通しだが、新たな目標を打ち出して観光振興に弾みをつける。
地方にまで交流を拡大するのが重要とみて、地方自治体や関係機関との連携を強めて両国の地方間の観光振興を積極的に進める。自然災害や事故といった危機的な事態が起きた際、安全に関する情報や対応状況などを迅速に相手国に提供する相互協力体制をつくることも確認した。
この日は韓国政府側から観光政策や国際観光戦略の担当者らが出席し「熊本地震の被害からの復旧情報を積極的に教えてほしい」などと伝えた。両国政府関係機関の推計によると、今年10月末時点の相互交流人数は606万人。
熊本県では、熊本地震の後、熊本空港で週3便あったソウル線の運休が続いているのも響き、韓国からの観光が停滞している。