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長野博さんが初単独主演を務めるブロードウェイ・ミュージカル「バイ・バイ・バーディー」の公開稽古と取材会が、10月18日に行われ、長野さん、霧矢大夢さん、松下優也さん、寺西拓人さんが登壇しました。

この作品は、1960年代のアメリカを舞台に、キャッチーな楽曲に彩られ、キュートでパワフル、底抜けにハッピーなコメディ・ミュージカル。キング・オブ・ロックことエルヴィス・プレスリーの徴兵エピソードからヒントを得て作られた作品です。

本作の主人公、音楽会社でマネジメントをしているアルバートを演じる長野さんは、「皆さんと稽古を1ヵ月半ほど重ねてきて、無事に初日を迎えられるというのは本当にうれしいです。こういう時期ですので、観客に来ていただけるということは感謝です」とあいさつ。

自身の役について、「ジャニーズ事務所に入って、30年以上経ちました。僕はジャニー（喜多川）さんに育てていただいて、それを見ていたので、（自身が演じる役と）その社長とは全く違う感じですね（笑）。僕もマネージャーさんがついていてくれているので、そういう姿を見ながら、役に取り入れたり、入れなかったり、うまく練って役作りをしてみました」と語りました。

「KAAT神奈川芸術劇場」で上演される本作。

キム（日髙麻鈴さんの役名）のボーイフレンド・ヒューゴ役の寺西さんは、「神奈川県川崎市出身なので、個人的に凱旋公演のような感覚。勝手にうれしくなってます」と喜ぶと、長野さんも「僕も神奈川県出身なので、うれしく思います！」と同調。

稽古の様子を聞かれると、長野さんは「それぞれの仕事のすれ違いで、なかなか皆さんと一緒にできなかったりもしたんです。その分、集中してまとまっていったという感じです。雰囲気よく、楽しく、華やかに稽古中を過ごせました」と振り返りました。

共演者の印象を聞かれると、長野さんは、「霧矢さんは、大阪の方でした。大阪のノリが出ているんです。役と印象が違くて、そのギャップが好きです。松下くんは何か秘めていそう（笑）。淡々とこなしてくれて、『自分の中で（役を）作り上げていくんだな』という印象です。寺西くんは、僕の差し入れのお団子を気に入ってくれました。でも、あんこが苦手らしくあんこを勧めてしまって、申し訳なかった」と明かすと、寺西さんは「人生で一番おいしいあんこでした」と笑顔で返しました。

アルバートの恋人兼秘書・ローズ役の霧矢さんは、「長野さんはあたたかいオーラをまとってらっしゃる。アルバートに対して、ローズは（仕事に関して）イライラしてますが、それ以外は穏やかに過ごさせていただいています」とほほ笑みました。

続けて、「松下くんも関西の方（兵庫県出身）なんですけど、私とタイプの違うしっかりとした関西人。私はフニャフニャしてます。寺西くんは、かわいい。2幕のダンスシーンでは私に迫ってくるシーンがあるので、しっかりと踊りたいと思います」と意気込みました。

世界中の女性を虜にしているスーパーロックスター・コンラッド・バーディー役の松下さんは、「長野さんは、小さい頃から見ていた方なので、（自分の）マネージャーという役柄で変な感じがしています。稽古場での席も近くて、穏やかなあたたかい空気をまとっていますが、コンラッドとしても負けたらアカンと思って、突っ込んで芝居をしていきたいです。いまだに顔を見合わせて芝居をするときに、変な気持ちになります」と語ると、長野さんも「1幕の最後の時ね（笑）」と笑いました。

また、寺西さんについて、「稽古の後半くらいからコミュニケーションをとるようになって、めちゃくちゃいいやつです。でも、踊るシーンになると、カッコいいのが出てくる」と語ると、寺西さんは「俺の中のジャニーズが暴れ出しちゃう」とニヤリ。

そんな寺西さんは、事務所の先輩である長野さんについて、「大先輩なので、本当に緊張していたんですけど、優しい雰囲気のまま稽古場でもいてくださいました。個人的には、『ジャニーズに入る前から、V6さんを見ているときの推しメンは長野くんでした』というのをお伝えしました」とコメントすると、長野さんは「聞きました。『サービストークじゃない？』と聞き返しました」と明かし笑わせました。

最後に、長野さんは「ミュージカル『バイ・バイ・バーディー』日本初公演です。幸せになれる作品になっています！ぜひ、劇場に足をお運びください」と呼びかけました。

物語の舞台は1960年代のアメリカ。

若くして音楽会社を立ち上げたアルバート・ピーターソン（長野博）は窮地に立たされていた。

アメリカ中、いや世界中の女性の心を鷲掴みにして虜にしているスーパーロックスターでクライアントのコンラッド・バーディー（松下優也）が召集令状を受けたというのだ！

スーパースターの徴兵とあっては、会社が立ち行かなくなってしまう…。

アルバートの恋人であり秘書でもあるローズ・アルバレス（霧矢大夢）は、入隊前最後の曲「ワンラストキス」を作り、発売企画としてラッキーな女の子1人にバーディーの「ラストキス」をプレゼントする、という破天荒なアイデアを思いつき、さっそくオハイオののどかな町に暮らす少女、キム（日髙麻鈴）がラッキーな少女として選ばれた！

キスの企画に反対するキムのボーイフレンド・ヒューゴ（寺西拓人）をはじめ、父ハリー（今井清隆）、母ドリス（樹里咲穂）、弟ランドルフ（内海啓貴）、友人アーシュラ（敷村珠夕）と、小さな町に大スターがやってくることで上を下への大騒ぎ！

一方、アルバートとローズは、そろそろ結婚を、という考えはあるものの、母親をなかなか説得できないアルバートに、ローズはやきもき。

果たして、「ワンラストキス」企画は成功するのか！？そして、アルバートとローズの恋の行方はいかに！？

【神奈川公演】
会場：KAAT神奈川芸術劇場＜ホール＞
10月18日（火）～30日（日）
【大阪公演】
会場：森ノ宮ピロティホール
11月5日（土）～7日（月）
【東京ファイナル公演】
会場：パルテノン多摩 大ホール
11月10日（木）