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昨年7月の参院選を巡る大規模買収事件で、公職選挙法違反(買収など)に問われた河井案里・参院議員(47)の第21回公判が19日、東京地裁で開かれた。検察側は、夫で衆院議員の河井克行・元法相(57)の指示を受けたインターネット専門業者が、案里被告のライバル候補のイメージ悪化を狙った投稿を続けたと供述していたことを明らかにした。
広島選挙区では、自民党公認候補として案里被告のほか、当時現職だった溝手顕正氏(78)が立候補。同党は2議席独占を狙っていた。
検察側が読み上げた業者の供述調書によると、業者は克行被告から頼まれ、架空の人物を装ってブログを開設。「案里をいじめ、落選を望んでいる」などと、溝手氏側が悪い印象を持たれるような投稿を繰り返した。投稿内容は克行被告から指示を受けたという。
業者は、案里被告陣営の車上運動員への違法報酬疑惑が報じられた翌月の昨年11月、克行被告の議員宿舎や国会事務所などのパソコンから、現金の提供先や金額を記載した「買収リスト」のデータを消去する作業も担った。供述調書では、克行被告から「流出したらまずいものを消したい」と依頼されたと説明していた。