米森林局、カリフォルニアの国有林閉鎖 山火事対策で
【シリコンバレー=白石武志】米森林局は30日、西部カリフォルニア州内の全ての国有林を一時閉鎖すると発表した。州内各地で勢いを増す山火事の消火活動が難航するなか、新たな火災が起きたり観光客が国有林にとじ込められるリスクを最小限に抑えるための措置としている。
閉鎖期間は8月31日深夜から9月17日まで。観光名所として人気のセコイア国有林やタホ国有林、ラッセン国有林などが含まれる。9月上旬のレイバーデー(労働者の日)の3連休には例年、多くの住民らがハイキングやキャンプなどで国有林を訪れており、決定は州内の経済活動にも影響を与える可能性がある。
高温と乾燥が重なり、カリフォルニア州では今年に入って6900件以上の山火事が起きている。州の消防当局によると、延焼面積は東京都の面積の3.2倍に相当する約7130平方キロメートルに達した。大規模火災が広がっている州北部の山間部では多くの住民らに避難命令が出ている。