土地・建物落札の宗教法人「北朝鮮の依頼」 朝鮮総連に貸与も
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部(東京・千代田)の土地・建物を競売で落札した宗教法人最福寺(鹿児島市)の池口恵観法主(76)は27日までに、神奈川県内で報道陣の取材に応じ、北朝鮮政府高官から中央本部の維持に協力するよう依頼されたことを明らかにした上で、建物を総連に貸与したいとの意向を示した。
池口氏は仏教交流を通じて北朝鮮と関わりを深め、過去に度々訪朝。北朝鮮政府高官と交流があり、北朝鮮から勲章を授与されている。
池口氏によると、以前訪朝した際、最高人民会議幹部から「総連の建物は私たちの大使館。なくなれば日本と敵対関係になるので骨を折ってほしい」と要請を受けたという。
池口氏は「総連からの入札要請はなかった」とした上で、総連への土地・建物の貸与は「依頼があれば検討する。借りていただけるのであれば助かる」と述べた。
池口氏は2011年、北朝鮮に「金日成主席観世音菩薩像」を寄贈。昨年4月の「金日成主席生誕100周年」の記念行事にも出席した。〔共同〕