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検索結果 3,003 件

  • グラム陰性菌に広く分布するOmpA蛋白質の研究の現状

    村上, 幸孝 朝日大学一般教育紀要 (38) 15-28, 2024-03-31

    ...細菌はグラム陽性菌とグラム陰性菌に大別され、後者は細菌表層の細胞壁に外膜をもつ。大腸菌において、外膜に存在する主要外膜蛋白質の1つとしてOmpA蛋白質の研究が始まった。このOmpA蛋白質と同等の蛋白質は腸内細菌や緑膿菌でも発見され、その後、ある程度の類似性をもつOmpA様蛋白質も種々の細菌で見つけられてきた。...

    機関リポジトリ

  • 滑走性海洋細菌Aureispira marina からの免疫活性を指標としたペプチドグリカン調製の試み

    川原, 一芳, 中林, 祐太, 野口, 翔, 蛯名, 葵, 尾之上, さくら 研究報告 67 1-6, 2024-03

    ...滑走性を有する海洋細菌であるAureispira marinaは多量のアラキドン酸や2-ヒドロキシ脂肪酸を含むセラミドを有していることから,特殊な細胞表層構造をもつことが予想された.その中でも特に,細菌に共通の細胞壁成分であるペプチドグリカン(PG)について興味が持たれたため,本研究においてPGの調製を試みた.A. marinaを培養後に加熱殺菌し,通常のPG調製法を適用してPGの調製を試みたが,得...

    機関リポジトリ Web Site

  • 酵素添加が大麦パンの膨化性および食物繊維組成に及ぼす影響

    中塚 康雄 日本食品科学工学会誌 71 (2), 51-63, 2024-02-15

    ...大麦パンの膨化性低下因子について, 大麦に含有されている食物繊維は外皮だけでなく胚乳細胞壁にも豊富に存在するため, 食物繊維が増えると厚く硬い細胞壁を形成する結果, 大麦穀粒の製粉が困難となり, 胚乳細胞は完全に粉砕されずに一部が粗大粒子として残存し, 膨化性に影響を及ぼすことを明らかにした....

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 農業・食品廃棄物由来セルロースナノファイバーのピッカリングエマルション乳化安定剤への展開

    金井 典子, 川村 出 Oleoscience 24 (5), 191-195, 2024

    ...植物細胞壁に含まれる高結晶性のセルロースをナノメートルサイズにサイズダウンしたセルロースナノファイバー(CNF)は,水中油滴型エマルションの天然由来の乳化安定剤として使用できる。現在,CNF原料として広く木材パルプが利用されているが,農業・食品廃棄物由来のCNFは木材由来と同等の品質でCNFが得られるため,廃棄物資源のアップサイクルが可能である。...

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  • アジア産蘚苔類の分類・生態ノート38.

    秋山 弘之, 村尾 邦彦 蘚苔類研究 13 (1), 11-14, 2023-11-21

    ...なよく分枝する糸状の柄の先端に生じる.多数の無性芽が近接して形成されるため,原糸体のマットの各所に無性芽が積み上がった円錐状の塊がつくられることや無性芽が多細胞性である点でもB. viridisの無性芽と同様の性質を示す.しかしながら,クマノチョウジゴケの無性芽は長さ40‒100 µm,直径30 µmほどの短いラグビーボール状から円柱形であること,無性芽を構成する細胞がほぼ平滑な点などで,短い楕円体で細胞壁...

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  • アラビノキシランの生合成機構と健康機能性に関する研究動向

    鈴木 史朗, 鈴木 聖治, 吉田 光毅 Trends in Glycoscience and Glycotechnology 35 (207), J63-J67, 2023-09-25

    ...<p>アラビノキシラン(AX)は、イネ科植物細胞壁の主要なヘミセルロースで、地上で最も多い賦存量と生産量を有するリグノセルロース系バイオマス成分の一つである。AXは、イネ科エネルギー作物の支持組織(茎・葉)では、リグニンと結合した構造多糖としてバイオマス糖化の障壁となる一方、穀物の可食組織(種皮・胚乳)では食物繊維として免疫賦活機能やプレバイオティクス機能などの生理活性を有する。...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 高電界パルスを用いた酵母内物質の抽出特性

    勝木 淳, 浅田 航矢, 橋迫 大翔 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2023 (0), 332-332, 2023-08-31

    ...処理後の酵母の細胞膜や細胞壁の様態を蛍光染色法を用いて観察し、抽出物を電気泳動やHPLCなどを用いて解析した。さらにこれらのPEFの操作因子(電界強度、パルス幅、印加回数)への依存性についても述べる。</p>...

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  • 【総説:応用糖質科学シンポジウム】麹菌のキシログルカン分解戦略

    松沢 智彦 応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 13 (2), 117-123, 2023-08-20

    ...<p>麹菌<i>Aspergillus oryzae</i>は伝統的な日本食には欠かせない醸造微生物であり,多くの糖質分解酵素を生産している.麹菌は生育環境中に含まれている多糖類に対してその分解に必要な酵素群を適切に発現させ,分解・資化する.植物の細胞壁や種子に含まれているキシログルカンは複雑な側鎖構造を有しており,その分解には複数の酵素による協働が必要不可欠である.本総説では,筆者らがこれまでに明...

    DOI Web Site 参考文献52件

  • 土壌環境の異なるコナラ成木の樹冠内における葉の特性と虫害の鉛直分布

    渡辺 誠, 則定 優成, 田中 亮志, 伊豆田 猛 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 12-, 2023-05-30

    ...一方、物理的防御の一つである細胞壁量は樹冠上部で低く、樹冠下部にかけて増加した。以上より、コナラは樹冠位置によって主な防御手段が異なり、その結果として、葉の食害率に樹冠内鉛直分布が見られなかったと考えられる。</p>...

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  • 【総説:―受賞論文―】酵母における栄養飢餓応答と細胞内糖質代謝の分子機構

    梅川 碧里 応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 13 (1), 38-44, 2023-03-31

    ...<p>糖質は,エネルギー源として生命維持に不可欠であるとともに,細胞壁や糖タンパク質糖鎖の構築物質として不可欠である.環境中に存在するグルコースなどの栄養源の質や量の変化に応じて,細胞内代謝経路が適切に制御調節されることにより細胞の恒常性は保たれている.筆者は,単細胞の真核モデル生物である<i>Saccharomyces cerevisiae</i> (出芽酵母) を用いて,糖質飢餓応答とそれに関わる...

    DOI Web Site 参考文献29件

  • 【総説:―受賞論文―】カビが生産するペクチン分解酵素の基盤研究および応用

    阪本 龍司 応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 13 (1), 32-37, 2023-03-31

    ...<p>地球上で最も豊富に存在するバイオマスである植物細胞壁は,脱炭素社会の構築に向けて重要な資源であることは言うまでもない.細胞壁多糖の一成分であるペクチンは,主に双子葉または非イネ科単子葉植物の一次細胞壁および中葉に局在し,ゲル化剤やタンパク質分散安定剤などとして利用されているものの,食品残渣中には多量に残存している.ペクチンは自然界で最も複雑な構造を有する多糖の一つであり,植物種などによりバリエーション...

    DOI Web Site 参考文献30件

  • 「温泉」と「海」で挑む微細藻類の培養法確立

    国立研究開発法人科学技術振興機構 JSTnews 2022 (2023.1), 8-9, 2023-01-04

    ...国立遺伝学研究所遺伝形質研究系の宮城島進也教授は日本の温泉に生息する藻類に着目し、通常細胞壁を持つ2倍体の藻類から細胞壁のない1倍体を生み出すことで、世界で初めて藻類の高度な遺伝的改変に成功した。さらに、酸性化した海水を用いた屋外開放培養や増産への道を拓いた。</p>...

    DOI

  • <i>Gemella haemolysans</i>による眼窩骨膜下膿瘍の1例

    金子 光裕, 塩野 理, 福井 健太, 佐久間 巴, 二宮 啓彰, 荒井 康裕, 波多野 孝, 折舘 伸彦 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 3 (1), 31-34, 2023

    ...細胞壁が薄いためGram染色では脱色されることがあり同定が困難であるとされる。今回,<i>G. haemolysans</i>が起因菌と考えられた眼窩骨膜下膿瘍の症例を経験したので報告する。症例は79歳女性,既往歴に鼻外副鼻腔手術がある。義歯の調整後から左頬部,眼瞼の発赤腫脹,疼痛と見えにくさが出現し近医眼科より当院眼科へ紹介受診となった。...

    DOI 医中誌

  • 品種・製粉方法の異なった大麦粉を用いた大麦パンの膨化性評価

    中塚 康雄 日本調理科学会大会研究発表要旨集 34 (0), 37-, 2023

    ...</p><p>【結果】大麦パンの膨化性阻害因子は,食物繊維に起因した胚乳細胞壁が粉砕しきれずに残った細胞壁破片と考えられた。細胞壁破片は粒度分布測定結果から50 µm以上の粗大粒子と50 µm未満の微小粒子に層別された。高食物繊維群の大麦品種は平均粒子径,粗大粒子比率ともに大きく,酵素添加後の膨化率改善効果は5%に留まった。特に不溶性食物繊維の多い品種では酵素添加効果が小さかった。...

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  • 砂糖配合量および水分量が異なる餡の食感とレオロジー特性

    新谷 さくら, 山崎 真優, 神田 純奈, 渡壁 奈央, 高木 萌衣, 杉山 寿美 日本調理科学会大会研究発表要旨集 34 (0), 56-, 2023

    ...以上から,増加した水分は餡粒子間に保持され,餡粒子表面のタンパク質や細胞壁等が餡の特性に影響することが示唆された。</p>...

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  • 野生動物の腸内細菌の種差 〜食性と腸内細菌の関係〜

    土田 さやか 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S25-3-, 2023

    ...また植物の細胞壁を構成する構造性多糖であるセルロースやヘミセルロース、果実に含まれる多糖である植物ガムを構成するアラビノガラクタンなどを消化分解するための酵素を動物自身は作ることが出来ない。そのため植物食者は、これらの難消化性の糖質の発酵分解を、消化管に共生する原生動物や細菌に依存している。...

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  • 蒸しカボチャの組織構造

    佐藤 靖子 日本調理科学会大会研究発表要旨集 34 (0), 136-, 2023

    ...簡易偏光装置を用いた細胞壁の状態は,茹でたものと表皮が上のものでは差がなかったが,表皮を下にしたものは,表皮部位の偏光性が弱く,内部の細胞壁の形状が他と異なっていた。カボチャを蒸す際には,表皮が上なるように配置することで,内部のデンプンが十分に膨潤・糊化してその形状を保ち組織内にとどまるため,表皮を下にしたものより美味しく食することが出来うる。</p>...

    DOI

  • 大腸菌L-formの増殖における外膜の重要性

    塩見 大輔, 大島 拓 生物物理 63 (1), 27-29, 2023

    ...<p>バクテリアは細胞壁合成が阻害されると溶菌するが,高浸透圧条件下では一部の細胞が細胞壁が無くても生存可能なL-formと呼ばれる状態に変換し,増殖できる.本稿では,その変換機構を明らかにすべく,我々の研究チームが行ったL-formのリアルタイム可視化による成果を中心に紹介する.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 形態形成とそれに伴う力の影響は器官損傷により顕在化する

    浅岡 真理子, Ali Ferjani PLANT MORPHOLOGY 35 (1), 49-57, 2023

    ...<p>植物細胞内では高い膨圧が恒常的に維持され,細胞壁内部では膨圧に起因する大きな引張応力が発生している.この高い膨圧は細胞成長の駆動力であるが,植物細胞は細胞壁で互いに接着しているため,細胞の成長は,周囲の細胞の変形を引き起こし,組織レベルでの力学的配置の変化として伝播する.そのため陸上植物の器官の損傷は,物理的な外的要因だけでなく,形態形成過程における器官内の不均衡な細胞成長に起因する内的な要因...

    DOI Web Site

  • 堆積性有機物のATR-FTIR分析による起源推定法の開発

    安藤 卓人, 松岡 數充 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 88-, 2023

    ...一方で,堆積岩中でも残りやすい<i>Spiniferites</i>などの独立栄養性渦鞭毛藻が形成するシストの細胞壁は,セルロースに類似した糖鎖にアルキル鎖がネットワーク状に繋がることで保存性を高めていることが推測できた。従属栄養性渦鞭毛シストや繊毛虫のロリカ/シスト,有殻アメーバの殻,有孔虫ライニングなどはキチン質であり,主に糖鎖とペプチド鎖から構成される糖タンパク質で構成されていた。...

    DOI

  • Daptomycin非感性<i>Staphylococcus capitis</i> subspecies <i>urealyticus</i>による治療に難渋した慢性骨髄炎の一例

    畑中 公基, 山田 景子, 武田 明, 木戸 裕勝, 佐川 美恵, 吉川 誠一, 小野 伸高, 荒川 宜親 医学検査 71 (4), 748-753, 2022-10-25

    ...本症例は受傷2年2ヵ月後にVCM含有人工骨留置を行っており,その際,高濃度のVCMに曝露されたことで細胞壁が肥厚し感受性が低下した株が選択された可能性が考えられる。本症例のように過去にVCMやTEICの局所投与歴があり,同薬に感受性が低下した菌が分離された際は,DAP投与歴が無くとも薬剤感受性試験を実施し,微生物学的有効性を推定して投薬を判断することが重要であると考えられた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • VII.肺炎マイコプラズマ感染症と免疫・アレルギー反応

    黒沼 幸治 日本内科学会雑誌 111 (10), 2121-2126, 2022-10-10

    ...<p>肺炎マイコプラズマは市中肺炎の代表的な起炎菌であるが,細胞壁をもたず,細胞膜成分が宿主免疫応答に関与する.気管支やその周囲の間質に炎症を起こし,多様なHRCT像を呈する.宿主の免疫反応はIL-8などのケモカイン誘導やToll様受容体など自然免疫が大きく関与する.肺炎マイコプラズマと喘息との関連性を示す報告も多く,Th2炎症の免疫機構やサーファクタント分子との相互作用が示されている.</p>...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 微小管機能を介した植物細胞の極性伸長と環境応答

    橋本 隆 生化学 94 (3), 341-347, 2022-06-25

    ...微小管は真核細胞において高度に保存された細胞骨格であるが,植物細胞では特徴的な局在様式と細胞機能を進化させてきた.間期植物細胞では微小管は細胞表層に配置され,細胞壁の主要成分であるセルロース微繊維の配向を規定し,細胞全体または細胞特定部分で極性伸長を促進する.チューブリン,重合複合体,微小管末端に局在するタンパク質の変異は右または左巻きのヘリックスを形成する表層微小管束を作り出し,根は左右性を持つねじれ...

    DOI Web Site

  • Gasdermin D-mediated release of IL-33 from senescent hepatic stellate cells promotes obesity-associated hepatocellular carcinoma

    Yamagishi, Ryota, Kamachi, Fumitaka, Nakamura, Masaru, Yamazaki, Shota, Kamiya, Tomonori, Takasugi, Masaki, Cheng, Yi, Nonaka, Yoshiki, Yukawa-Muto, Yoshimi, Thuy, Le Thi Thanh, Harada, Yohsuke, Arai, Tatsuya, Loo, Tze Mun, Yoshimoto, Shin, Ando, Tatsuya, Nakajima, Masahiro, Taguchi, Hayao, Ishikawa, Takamasa, Akiba, Hisaya, Miyake, Sachiko, Kubo, Masato, Iwakura, Yoichiro, Fukuda, Shinji, Chen, Wei-Yu, Kawada, Norifumi, Rudensky, Alexander, Nakae, Susumu, Hara, Eiji, Ohtani, Naoko SCIENCE IMMUNOLOGY 7 (72), abl7209-, 2022-06-24

    ...また、高脂肪食摂取マウスでは、腸管バリアが脆弱化しており、肝臓にグラム陽性腸内細菌の細胞壁成分であるリポタイコ酸が蓄積していました。さらに、蓄積したリポタイコ酸は老化肝星細胞にトル様受容体2(TLR2)を介した刺激を入れ続け、酵素切断で生じたGSDMD-Nによる細胞膜上の小孔形成とそれに続くIL-33やIL-1βの放出を促進していることもわかりました。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site 参考文献63件

  • 環境ストレス応答における植物細胞壁ペクチンの機能

    岩井 宏暁 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 33-, 2022-05-30

    ...Alの多くは細胞壁に存在し、Alの介在によって多糖の構造や性質が変化し、細胞伸長が阻害されると考えられている。本発表では、Al耐性の低いstar1変異体イネをAl耐性の強い野生型イネと比較することで、イネの根におけるペクチンが、どのようにAl耐性に寄与しているかについて紹介する。</p>...

    DOI

  • 若年のスギ精英樹203系統のシュート形態の違い及び成長・根系形質との関係

    後藤 良輔, 松下 通也, 福田 有樹, 武津 英太郎, 能勢 美峰, 三嶋 賢太郎, 小野田 雄介, 檀浦 正子 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 461-, 2022-05-30

    ...<p>スギにおけるシュート形質や根系形質(福田ら、2018)の遺伝的変異および、これらの形質と地上部の成長との関連性を明らかにすることを目的として、林木育種センターが日本各地から収集したスギの第一世代精英樹203系統(4年生)を計593個体用いて、次の4つのシュート形質を測定した:①葉面積当たりの葉重(LMA)、②乾重湿重比、③シュート構造(針葉の水平角、針葉密度)、④細胞壁量。...

    DOI

  • 無道管被子植物ヤマグルマの樹液流特性

    和田 智弘, 加藤 正吾, 片畑 伸一郎 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 418-, 2022-05-30

    ...昨年度までに行った研究では、柔軟性の低い細胞壁を持つヤマグルマは、水ストレスに対して浸透ポテンシャルを大きく変化させることで膨圧を維持していることが示唆された。このような戦略は、仮道管を持つヤマグルマの水利用特性と関係していることが想像される。そこで本研究では、これらの点を明らかにするため、ヤマグルマの通水効率や樹液流量を評価した。...

    DOI

  • スギの葉における貯水性-細胞壁への水分子の吸着に着目して―

    東 若菜 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 35-, 2022-05-30

    ...</p><p>本発表では、顕微赤外分光法をスギの葉横断切片に適用することで、葉横断面上の水や糖類などの分布と定量情報を可視化するとともに、細胞壁上の多糖類と水分子の相互作用を検証した研究について紹介する。...

    DOI

  • オゾン濃度の増加が遺伝的背景の異なるスギ稚樹の光合成と成長に与える影響

    飛田 博順, 上野 真義, 深山 貴文, 伊豆田 猛, 松本 麻子, 内山 憲太郎, 矢崎 健一, 上村 章, 北尾 光俊 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 19-, 2022-05-30

    ...オゾン付加により発現が誘導された遺伝子にはストレス応答に関連する遺伝子が多い一方で、発現が抑制された遺伝子には細胞壁の構築に関連する遺伝子が多く見られる傾向を示した。</p>...

    DOI

  • 根圏低酸素下での過剰Alが与えるフトモモ科樹木の根端内ペクチンへの影響

    吉沢 拓真, 山ノ下 卓, 則定 真利子, 小島 克己 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 440-, 2022-05-30

    ...<p> 植物細胞壁中のペクチンは、適当な割合でペクチンメチルエステラーゼ(PME)による脱メチルエステル化を受ける。強酸性土壌中のアルミニウム(Al)は可溶化し、脱メチルエステル化されたペクチンと結合して、細胞壁の可塑性を低下させることで、根の伸長阻害等を引き起こすと考えられている。...

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  • フトモモ科樹木の根端の細胞壁のAl吸着特性

    山ノ下 卓, 則定 真利子, 小島 克己 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 441-, 2022-05-30

    ...植物の根が過剰Al環境に曝されると、Alが吸着されることで細胞壁の伸展性が阻害され、根の伸長阻害が起きると言われている。過剰Al耐性を持つ作物では、過剰Al環境によって根の細胞壁のAl吸着部位が減少し、根の伸長阻害が起こりにくくなる種も報告されている。一般的に樹木は作物種より過剰Al耐性が高いが、根の細胞壁のAl吸着特性はわかっていない。...

    DOI

  • 植物の凍結適応メカニズム:細胞壁の観点から

    高橋 大輔 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 34-, 2022-05-30

    ...本講演では、これまで得られた細胞壁多糖類やタンパク質の解析結果と、様々な植物で報告されている凍結適応機構や細胞壁に関する最新の知見を交え、細胞壁が凍結傷害の低減と凍結耐性の獲得にどのように寄与しているのかを議論したい。</p>...

    DOI

  • <i>Geotrichum</i> sp. M111-M3株セルロース繊維吸着における細胞表層タンパク質および糖鎖の影響

    真壁 勇那, 笹本 菜摘, 志田 洋介, 小笠原 渉, 竹口 昌之 化学工学論文集 48 (3), 104-108, 2022-05-20

    ...質由来糖鎖分析,コロイド鉄染色による細胞表層多糖検出を行い,本菌とセルロース繊維との吸着に関与する細胞表層成分を明らかにすることを試みた.プロテアーゼ処理菌体は細胞表面タンパク質が加水分解し,セルロース繊維に対する吸着性が低下した.プロテアーゼ処理上清中には6種の単糖から構成される27種類の糖鎖が検出された.プロテアーゼ処理菌体は処理前と比較しコロイド鉄染色強度が低下したことから,酸性基を有するムコ多糖体が細胞壁...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • シイタケが生産する多糖類分解酵素群の生化学的解析とその応用

    金野 尚武 日本きのこ学会誌 30 (1), 20-25, 2022-04-30

    ...糖質加水分解酵素(Glycoside hydrolase, GH)は糖鎖分子内のグリコシド結合を加水分解する酵素群であり,セルラーゼやヘミセルラーゼといった植物多糖への分解酵素や,β-1,3/1,6-グルカナーゼやキチナーゼといった自身の細胞壁多糖への分解酵素など,きのこ類の生活環において必須の酵素群である.本総説において主に述べるシイタケでは,現在のところ15種程度のGHが同定・特性解析されているが...

    DOI

  • 米胚乳糖質分解酵素活性ならびに弾性率と米飯食味との関連性

    西本 有紀, 辻井 良政, 早川 亮太, 髙野 克己, 藤田 明子 日本食品科学工学会誌 69 (3), 81-99, 2022-03-15

    ...澱粉分解酵素や細胞壁多糖分解酵素の活性が高いほど, 米飯がやわらかくなる. </p><p>5. 食味官能評価試験ならびに米飯の外観, 硬さ, 粘り, 鮮度から求められる“食味鑑定団”の指標は, 酵素活性量や粘弾性との相関がみられる. </p>...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献16件

  • 米胚乳糖質分解酵素活性ならびに弾性率と米飯食味との関連性

    西本, 有紀, 辻井, 良政, 早川, 亮太, 高野, 克己, 藤田, 明子 日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology 69 (3), 81-99, 2022-03

    ...澱粉分解酵素や細胞壁多糖分解酵素の活性が高いほど,米飯がやわらかくなる。5. 食味官能評価試験ならびに米飯の外観,硬さ,粘り,鮮度から求められる“食味鑑定団”の指標は,酵素活性量や粘弾性との相関がみられる。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 竹稈を用いた微生物による有機物分解に関わる中・高等学校用教材の開発

    鈴木 彰, 越知 丈裕, 池田 頼明, 酒井 雄志, 吉崎 真司, 福田 達哉 生物教育 64 (1), 47-59, 2022

    ...トキイロヒラタケを供試菌に選択して,同菌による竹稈の培養系を用いた教材開発を試みた.トキイロヒラタケを,マダケの竹稈紛のみからなる培地を用いて,25°Cで袋培養したところ,同菌は培養3ケ月以内に子実体原基を形成した.竹稈紛の乾燥重量の減少率は,培養3ケ月で約26%に達し,セルロース量,ヘミセルロース量,リグニン量も培養開始時に較べて有意に減少した.本教材の教育現場への導入を容易にするため,前記の植物細胞壁主要化学成分...

    DOI

  • メタン発酵促進を目的とした下水汚泥のオゾンウルトラファインバブル処理

    橋本 くるみ, 中島 昌義, 西嶋 渉, 日高 平, 西村 文武 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 33 (0), 271-, 2022

    ...また、群集構造解析によると、強固な細胞壁構造を持つと考えられるグラム陽性細菌は高いオゾン供給量において優占しておらず、活性汚泥中の細菌の細胞壁の構造はオゾンUFB処理に大きな影響を与えていないものと考えられた。</p>...

    DOI

  • 木材腐朽性担子菌により腐朽された木材が有する鉄還元能の調査

    近藤 里沙子, 堀川 祥生, 赤井 伸行, 安藤 恵介, 吉田 誠 木材保存 48 (1), 8-17, 2022

    ...CMFメカニズムは二価鉄と過酸化水素により生じる水酸化ラジカルを利用した分解系であるが,その二価鉄は木材細胞壁中の三価の鉄が還元されることで生成すると考えられている。この鉄還元物質についてはこれまでに多くの候補が挙げられているが,詳細は依然として不明である。そこで本研究では,7種の褐色腐朽菌と1種の白色腐朽菌でスギ木片をそれぞれ腐朽させ,その腐朽材が有する鉄還元能を調査した。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献23件

  • 広汎子宮全摘出術後にMycoplasma hominis骨盤内感染を発症した2例

    清瀬 ますみ, 北井 美穂, 矢野 紘子, 山口 聡 産婦人科の進歩 74 (3), 433-439, 2022

    ...<p>術後のMycoplasma hominis感染症は産婦人科領域での報告が散見される.Mycoplasma hominisはゲノムサイズが最も小さい原核生物で,細胞壁をもたないため,グラム染色で同定することはできず,細胞壁合成阻害薬である<i>β</i>-ラクタム系抗菌薬に耐性を示す.術後感染症の予防のため,術前後にセフェム系抗菌薬を用いることが多いが,Mycoplasma hominisには有効...

    DOI Web Site 医中誌

  • 病原性糸状菌における宿主植物認識

    西村 麻里江 化学と生物 60 (1), 10-14, 2022-01-01

    <p>多くの植物病原性微生物は宿主特異性をもち,決まった植物(宿主植物)に対してのみ感染が成立する.これまでの研究では,侵入してきた病原菌に対して植物が菌の侵入の妨害に成功すれば感染が不成立,失敗すれば感染が成立という植物を主体とした植物ー微生物相互作用のストーリーが描かれていた.これに対して,著者はこのストーリーが始まる前に(擬人法的な表現ではあるが)菌が感染相手の植物を選んでいるのではないか…

    DOI Web Site 参考文献8件

  • グリーンランド北西部の中原生界Qaanaaq層堆積岩中のアクリターク化石の化学分類学的研究

    安藤 卓人, 原 勇貴, 三瓶 良和, 沢田 健 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 84-, 2022

    ...細胞壁としてセルロースを多く合成する維管束植物が陸上で繁茂するデボン紀以前の表層堆積物中には,セルラーゼを持つバクテリアは少なかったと予想される。したがって,原生代の表層堆積物中では初期続成変化が起きにくかった可能性があり,現在では易分解性高分子も維持されている可能性がある。原生代アクリタークの分光学分析は,主にFT-IRが用いられてきた。...

    DOI

  • こんにゃく精粉におけるグルコマンナン粒子表面の付着物

    釘宮 正往, 大野 婦美子 日本食品科学工学会誌 68 (8), 360-367, 2021-08-15

    ...や中葉の存在に起因すると考えられる.これらの結果および考察から,膨潤粒子表面の場合と同様に,こんにゃく精粉におけるGM粒子表面の付着物は,精粉製造工程中に部分的に損傷・破壊を受けたこんにゃく芋組織由来の細胞壁や中葉の一部または断片であると結論づけた....

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 酵素免疫測定法を用いた新規(1→3)-β-D―グルカン測定試薬の基礎的検討

    宮﨑 成美, 末松 寛之, 山岸 由佳, 砂村 栄一郎, 岩崎 真波, 田中 敏之, 三鴨 廣繁 感染症学雑誌 95 (4), 329-334, 2021-07-20

    ...<p>深在性真菌症の診断において,真菌の細胞壁成分である(1→3)-β-D―グルカン(以下,BDG)を測定することが有用とされている.これまで,カブトガニ血球の凝固活性を利用した比濁時間分析法(比濁法)と発色合成基質法(比色法)の2法が実用化されているが,天然資源保護の面で課題がある.そこで,今回我々は,BDG に対し特異的なモノクローナル抗体を用いて開発されたサンドイッチ酵素免疫測定法(ELISA...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 樹木木部細胞壁の形成を観察する

    竹内 美由紀, 則定 真利子, 磯貝 明 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 186-, 2021-05-24

    ...樹脂包埋した二次木部試料上での測定では、主に細胞壁に固定された<sup>13</sup>Cが検出され、細胞壁形成進行に伴う細胞壁内の<sup>13</sup>C分布変化を可視化することができた。本発表ではSIMSにより得られた<sup>13</sup>C分布解析結果を、サンプル調製法や他の分析法との比較と合わせて紹介したい。</p>...

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  • 低Ca濃度下でAlが熱帯フトモモ科樹木の根の伸長に及ぼす影響

    山ノ下 卓, 則定 真利子, 小島 克己 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 430-, 2021-05-24

    <p>過剰Alによる根の伸長阻害をCaが緩和することが様々な種で報告されている。本研究では、Al耐性種では低Ca濃度下でもAl害が起きにくいという仮説を立て、東南アジアの酸性硫酸塩土壌で生育するフトモモ科樹木の<i>Melaleuca cajuputi</i>(Mc)と<i>Syzygium cinereum</i>(Sc)を材料とし、低Ca濃度下でAlが根の伸長に及ぼす影響を調べた。</p><…

    DOI

  • レンコン腐敗病の生態解明と土壌還元消毒法による防除

    出穂, 美和, 角田, 佳則, 上木, 厚子, 石岡, 厳, 佐々木, 一紀, 森, 伸介, 青木, 博幸, 竹原, 利明 山口県農林総合技術センター研究報告 (12) 61-74, 2021-03

    ...有機資材を用いた土壌還元消毒では、Clostridium属菌が増加することにより、病原菌の細胞壁が破壊されることも、効果に寄与している可能性が考えられた。土壌還元消毒の効果は、室内試験では地温が25℃以上かつ空気と遮断された条件であれば、1週間程度で発現した。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 微生物反応のみでバイオマス変換を完結する

    亀井 一郎 化学と生物 59 (3), 137-143, 2021-03-01

    ...<p>白色腐朽菌と呼ばれる一群の糸状菌は木材を白く腐らせることからその名がついたきのこの仲間であり,唯一植物細胞壁のすべての成分を分解できる.その最大の特徴は,植物細胞壁の中で,セルロースやヘミセルロースといった多糖類を守る鎧の役割を果たすリグニンを分解できることにある.バイオマスから有価物を生産する研究が盛んであるが,強固なバイオマスの変換に必要な脱リグニン・糖化・発酵すべての能力をもつ特殊な白色腐朽菌...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • ジャガイモの加熱調理における物性変化と品質に及ぼす影響因子の探索

    鹿又 菜緒, 川口 毬, ラべ イヴァン, 酒井 昇, 福岡 美香 日本調理科学会大会研究発表要旨集 32 (0), 66-, 2021

    ...さらに高温で生じるペクチンの2種類の分解、すなわち細胞間隙と細胞壁それぞれの分解反応の進行度を反映させた、ホクホク感を示す「ホク度」を定義し、ホク度の変化を粗滑度の変化と比較したところ、両者の挙動は一致した。...

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  • 消化汚泥から水素を生産できる菌叢の開発

    早川 雄平, 油井 信弘, 藤井 克彦 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 32 (0), 205-, 2021

    ...従って、糖質に加えて細菌類の細胞壁であるペプチドグリカン等のタンパク質も水素生産の基質として利用していることが考えられた。また、PCR-DGGE法により水素生産菌叢と親菌叢の細菌メンバーを比較したところ、親菌叢では存在比が小さかった細菌が水素生産菌叢で優占種となっていることがわかった。</p>...

    DOI

  • 葉緑体「壁」を持つストレプト植物の葉緑体分裂機構 — Invisible wallを求めて —

    高野 博嘉 PLANT MORPHOLOGY 33 (1), 77-88, 2021

    ...<p>光合成を行う葉緑体の起源が細胞内共生した藍藻(シアノバクテリア)であることは,現在では広く認められている.藍藻は細胞壁としてペプチドグリカン(またはムレイン)を持つが,一次共生植物の初期に分岐した灰色植物を除き葉緑体にペプチドグリカン層が見いだされたことはなく,緑色植物の葉緑体はペプチドグリカンを失ったと考えられてきた.しかし我々は,コケ植物蘚類のヒメツリガネゴケに各種のペプチドグリカン合成阻害剤...

    DOI Web Site 参考文献76件

  • 人工的なクロスリンク形成による細菌の細胞壁アーキテクチャ再構築

    村重 諒 ファルマシア 57 (3), 228-228, 2021

    ...細菌の細胞壁を構成するペプチドグリカンは,細菌のライフタイムにおいて絶えず生合成され,その形状保持に重要な役割を担っている.ペプチドグリカンは2種類の糖,<i>N</i>-アセチルグルコサミン(NAG)と<i>N</i>-アセチルムラミン酸(NAM)の繰り返し構造にペプチド鎖(ムロペプチド)が結合し,近傍のムロペプチド間で特定のアミノ酸同士が共有結合性の強固なクロスリンクを形成することで網目構造をとる...

    DOI 医中誌

  • アミノ酸のキラリティによる哺乳類の生理機能調節

    笹部 潤平 次世代薬理学セミナー要旨集 2021.1 (0), A-4-, 2021

    ...真正細菌は、細胞壁ペプチドグリカンの架橋剤としてD-アミノ酸を生存に不可欠な分子として利用することが1950年代頃から知られている。また、真正細菌は遊離D-アミノ酸を放出し、他の細菌に働きかけて外的環境へ順応していることが近年明らかとなり、細菌間の連絡分子としての役割が注目されている。...

    DOI

  • 銅過剰障害における根の細胞壁の機能解析

    寺本 あゆみ, 長山 照樹, 中村 敦子, 鈴井 伸郎, 尹 永根, 三好 悠太, 河地 有木, 須郷 由美, 石岡 典子, 古川 純, 岩井 宏暁 アイソトープ・放射線研究発表会 1 (0), 33-, 2021

    ...<p>植物の微量必須元素である銅は、細胞壁を構成する成分であるペクチンと最も親和性の高い金属の一つである。銅が欠乏・過剰になると植物に障害が生じるが、特に銅が過剰になるにつれ根のペクチン量が増加していた。...

    DOI

  • はじめに

    檜垣 匠, 岩元 明敏 PLANT MORPHOLOGY 33 (1), 31-33, 2021

    ...<p>近年の植物細胞壁に関する研究成果から,植物は多様な外的要因に対応して柔軟にその形態を変えることので きる優れた構造システムであることが示されつつある.このような植物の「柔軟さ」を正しく理解するには,植物の力学的性質の計測技術,かたちを正確に描像するイメージング技術,数理生物学的解析技術などを巧妙に組み合わせた協調的な研究デザインが必要と考えられる.このような学際的な連携研究を推進すべく,我々は...

    DOI Web Site

  • 結核菌由来脂質は宿主マクロファージの防御機構を促す

    谷川 和也 ファルマシア 57 (2), 150-150, 2021

    ...うファゴゾーム成熟を経て,リソソームで殺菌するendolysosomal経路を備えている.一方で,細胞内寄生菌である結核菌(<i>Mycobacterium</i> <i>tubercurosis</i>: <i>Mtb</i>)はヒトの肺に感染した後,肺胞内のマクロファージの中で増殖するが,その過程においてリソソームの生合成を誘導する結核菌側の分子実態は不明であった.Sachdevaらは,結核菌細胞壁脂質...

    DOI 医中誌

  • 運動能獲得のとき

    宮田 真人 生化学 92 (6), 791-800, 2020-12-25

    ...細菌は多くの場合,細胞壁であるペプチドグリカン層に固定したべん毛や線毛を動かして動く.一方,真核生物は膜形成や細胞内輸送の系である細胞骨格に関連する動きを細胞外に伝えて動く.細胞壁を持たないモリクテス綱細菌は,小さなグループであるにもかかわらず3種類もの独自の運動能を獲得しており,その構造とメカニズムは他の細菌とはまったく異なる.著者らは長年の研究で,タンパク質や構造の特定,光学計測,分子の構造と機能...

    DOI 被引用文献1件

  • 免疫関連C型レクチン受容体の糖脂質認識に関する構造基盤の解明

    長江 雅倫 Trends in Glycoscience and Glycotechnology 32 (190), J159-J163, 2020-11-25

    ...本稿で筆者は結核菌の細胞壁を構成する糖脂質に特異的な三つのCLR、Mincle, DCAR, Dectin-2に焦点を当て、構造生物学的観点からリガンド認識機構を概説する。</p>...

    DOI DOI Web Site ほか2件 参考文献6件

  • 真菌細胞壁のコア構造を担う6分岐β-(1,3)-グルカンの生合成機構

    Tada Rui, Aimanianda Vishukumar Trends in Glycoscience and Glycotechnology 32 (188), E119-E125, 2020-07-25

    <p>The cell wall is the outermost layer of the fungal cell. The fungal cell wall, which is primarily composed of polysaccharides, is a structure that plays important roles in proliferation and …

    DOI DOI Web Site ほか3件 参考文献5件

  • 3種の麹菌を用いて調製した玄米麹と玄米塩麹の抗酸化活性とフェルラ酸含量

    韓 宝祥, 原 崇, 城 斗志夫 日本食品科学工学会誌 67 (7), 236-241, 2020-07-15

    ...調べた.3種類の玄米麹の抗酸化活性は玄米より高く,中でもAL玄米麹で最も高かった.また,玄米塩麹の抗酸化活性は玄米より高いが玄米麹に比べ低かった.米に含まれる代表的抗酸化成分であるフェルラ酸を定量したところ,AL玄米麹はフェルラ酸を玄米の約250倍多く含み,これが玄米麹の抗酸化活性が高い一因であることが示された.また,そのフェルラ酸含量はAL白米麹に比べ1.3倍多かった.米中のフェルラ酸の大部分は細胞壁...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献13件

  • 生育環境の異なるコナラ成木の葉の特性と虫害の樹冠内における鉛直分布

    則定 優成, 伊豆田 猛, 渡辺 誠 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 469-, 2020-05-25

    ...また、食害に対する防御機構に関わる葉の特性として、細胞壁濃度および二次代謝産物のフェノール化合物と縮合型タンニンの濃度を測定した。調査したいずれの森林においても、コナラの葉の食害面積の割合は樹冠内の位置によらず一定であった。一方、葉の特性には鉛直勾配が認められ、樹冠上部から下部にかけて葉の細胞壁濃度は増加したが、二次代謝産物の濃度は減少した。...

    DOI

  • 低酸素環境下での熱帯樹木の根のフェニルアラニン-アンモニアリアーゼ活性

    山ノ下 卓, 伊東 瑠実子, 則定 真利子, 小島 克己 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 143-, 2020-05-25

    ...<p>フェニルアラニン-アンモニアリアーゼ(PAL)は芳香族代謝中の酵素であり、植物ではリグニンなどの細胞壁構成物質や、昆虫や病原菌への防御物質生成に重要な役割を果たしている。湛水などの低酸素環境下で植物の根はエネルギー不足となるため、ATP生産に直接寄与せず、またATPや酸素分子を消費する経路が多い芳香族代謝は抑制された方がエネルギー収支上よいと考えられる。...

    DOI

  • 北海道東部の森林における土壌微生物群集と窒素無機化ポテンシャルの関係

    中山 理智, 今村 志帆美, 龍見 史恵, 谷口 武士, 舘野 隆之輔 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 504-, 2020-05-25

    ...キチンは真菌の細胞壁に多く含まれることから、外生菌根菌は高分子有機物の分解に加えネクロマスの提供によって、細菌は特に真菌の細胞壁の分解によって土壌窒素循環プロセスのうち純アンモニア化に影響したと考えられる。</p>...

    DOI

  • 維管束鞘細胞へのリグニン沈着は葉の水利用・力学特性とどう関係しているか

    河合 清定, 岡田 直紀 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 776-, 2020-05-25

    ...</p><p> 維管束鞘細胞にリグニンが沈着した種では,葉の乾燥耐性,細胞壁弾性率が高く乾燥下でもしおれにくかった.また,細脈密度と葉の諸特性との関係はリグニン沈着の有無で異なり,沈着した種では葉のパンチ強度,乾物割合,細胞壁弾性率と細脈密度が正の,葉のしおれやすさとは負の相関を示した一方,沈着なしの種ではこのような関係は見られなかった.以上から,リグニン沈着は葉の乾燥耐性および耐久性の向上に寄与していることが...

    DOI

  • 【総説:応用糖質科学シンポジウム】 植物細胞壁ペクチン生合成機構解明への幕開け

    竹中 悠人, 石水 毅 応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 10 (2), 96-102, 2020-05-20

    ...<p>ペクチンは植物細胞壁の構成多糖の一つで,13種類の単糖成分,30種程度の糖結合様式を含む複雑な構造をしている.このペクチンの生合成には30種程度の糖転移酵素が関わっていると考えられている.しかし,ペクチン構造の複雑さ,遺伝学の適用のしにくさのため,それらの糖転移酵素遺伝子の同定は進んでいない.我々は「逆生化学」的手法を適用して,新たな糖転移酵素ファミリーGT106を見出し,そのうちの一つのサブファミリー...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献26件

  • 【総説:応用糖質科学シンポジウム】 イオン液体を用いた天然型キシランの抽出とその構造的特徴

    高 相昊, 水野 正浩, 河本 啓太, 三森 亮, 早川 源矢, 天野 良彦 応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 10 (2), 76-82, 2020-05-20

    ...<p>植物細胞壁中のキシランは,キシロースを構成単糖とする主鎖に対して,種々の側鎖や修飾基が付加された不均一な構造を有する分岐鎖多糖である.このような不均一な構造は,セルロースやリグニンなどの細胞壁中の他の成分との相互作用に重要な役割を担っているものと考えられている.一方,キシランは一般的にアルカリで抽出されることが多く,本来キシランにエステル結合を介して結合している修飾基などが脱離していることが多...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献21件

  • イネ(<i>Oryza sativa</i> L. ʻNipponbareʼ)葉身の葉肉細胞の三次元再構築像

    大井 崇生, 山根 浩二, 谷口 光隆 PLANT MORPHOLOGY 32 (1), 0-0, 2020-04-01

    ...<p>化学固定して樹脂包埋した葉組織ブロックをFIB-SEM(MI-4000L, Hitachi)で50 nm 間隔で176 枚切削表面を撮影し,画像ソフトウェア(Avizo, Thermo Fisher Scientific, USA)で三次元再構築した.画面中央の立体像は,1つの葉肉細胞における細胞壁,葉緑体,核の領域を抽出して作製されたサーフェスモデリング像で,内部の様子が分かるように細胞中央付近...

    DOI Web Site

  • マンゴー(<i>Mangifera indica</i> L.)品種‘リペンス’の黒キズ障害に対するギ酸カルシウム散布の効果

    伊波 聡, 安次富 厚, 井上 裕嗣 熱帯農業研究 13 (2), 75-80, 2020

    ...果実品質には試験区による差がなく,ギ酸カルシウム散布による品質への影響は確認されなかった.ギ酸カルシウム散布区の果実硬度と果皮硬度は,有意に高い値を示した.また,果皮ペクチン含量を分析したところ,ギ酸カルシウム散布区でカルシウムなどのイオンと結合した不溶性ペクチン含量が有意に高く,抽出液中のカルシウムイオン含量も多いことが確認された.以上のことから,‘リペンス’に対してギ酸カルシウムを散布すると,細胞壁...

    DOI

  • 植物の必須栄養素から考える植物オートファジーの重要性

    吉本 光希 生化学 91 (5), 652-658, 2019-10-25

    ...植物にも主要ATG因子群がよく保存されていることが明らかとなり,基本的な点では酵母や動物と同様のメカニズムによって植物オートファジーが駆動されていると考えられてきた.しかし,最近の国内外の研究から,植物独自のメカニズムやその生理機能が次々と明らかになってきている.独立栄養生物であるため栄養素の吸収や代謝に関して他の生物と一線を画しており,その結果,機能進化してきたものなのかもしれない.植物が持つ固い細胞壁...

    DOI Web Site

  • ゲノム情報解析で明らかとなった多様な木材腐朽菌の起源と進化

    堀 千明, 吉田 誠, 五十嵐 圭日子, 鮫島 正浩 木材学会誌 65 (4), 173-188, 2019-10-25

    ...<p>木材腐朽菌は植物細胞壁の主要成分(セルロース・ヘミセルロース・リグニン)を効率的に分解する。この特徴的な分解能力やその機能を担う酵素について,これまで様々な応用を見据えて精力的に研究がなされてきた。最近では次世代シーケンサーの登場により,すでに250種以上の菌類のゲノム情報が取得され,それに基づく多様な腐朽菌が保有する木材分解メカニズムの解析について新しい知見が報告されている。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献61件

  • ムクナ豆のL-DOPA含量および組織の変化に及ぼす貯蔵の影響

    郡山 貴子, 飯島 久美子, 香西 みどり 日本調理科学会誌 52 (4), 240-248, 2019-08-05

    ...ムクナ豆の硬化の機構はAISの分析によりペクチンと二価のカチオンによる架橋形成が関与するよりもペクチン以外の細胞壁構成成分と金属イオンとの相互作用が関与している可能性が大きいことがわかった。また,DSCやSEMの結果より,でんぷん周囲のタンパク質の変性により加熱中のでんぷんの膨潤糊化が妨げられることも要因の一つであることも示唆された。</p>...

    DOI Web Site

  • 糸状菌の細胞表層多糖解析による菌糸接着の理解と高密度培養への応用

    吉見, 啓, 宮澤, 拳, 小泉, 亜未, 阿部, 敬悦 応用糖質科学 : 日本応用糖質科学会誌 = Bulletin of applied glycoscience 9 (3), 177-183, 2019-08

    ...筆者らは,モデル糸状菌Aspergillus nidulansを用いた細胞壁多糖の解析により,細胞壁からα-1,3-グルカンを欠損した株は,液体培養しても菌糸塊を形成せず菌糸が培地中に均一分散することを見出した(菌糸接着因子の発見)。また,産業用糸状菌である麹菌A. oryzaeでは,水溶性多糖ガラクトサミノガラクタンも菌糸接着因子として機能することを明らかにした。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 腸管細胞による食物繊維ペクチンの構造特異的認識機構

    北口 公司, 矢部 富雄 Trends in Glycoscience and Glycotechnology 31 (182), J91-J97, 2019-07-25

    ...<p>天然のヘテロ多糖類であるペクチンは、細胞壁成分であり、すべての陸生植物に保存されている。ペクチンは、ガラクツロン酸残基とラムノース、ガラクトース、アラビノースといったさまざまな中性糖から構成されている。野菜や果物を食べると、体内において食物繊維としてはたらくペクチンを必ず食べていることになる。...

    DOI DOI Web Site ほか3件 参考文献6件

  • 細菌のD-アミノ酸生合成機構とその機能

    宮本 哲也 生化学 91 (3), 309-315, 2019-06-25

    ...細菌は,D-アミノ酸を細胞壁ペプチドグリカンの構成成分として共通に利用しているが,そこには種々のD-アミノ酸が利用されていることが明らかとなってきた.これらは,細菌の環境適応において重要な役割を果たしていることが示唆されており,バイオフィルムの形成にも影響を与える.これらのD-アミノ酸は,アミノ酸ラセマーゼによって対応するL-アミノ酸から生合成されており,最近になって各種の細菌からさまざまなラセマーゼ...

    DOI Web Site 医中誌

  • クスノキの乾燥耐性と水分通導回復に関する機能解剖学的研究

    山田 佳乃, 原 千夏, 野口 結子, 石井 弘明, 黒田 慶子 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 297-, 2019-05-27

    ...その結果、軸方向柔細胞および放射柔細胞の細胞壁と内容物、道管の壁孔と細胞壁の染色を確認した。道管が排水して水柱が途切れた場合には、軸方向柔細胞および放射柔細胞を介した道管内腔への水の移動があるものと推測された。</p>...

    DOI

  • DNA損傷ストレスを受けたシロイヌナズナ26Sプロテアソーム変異体の根端形態

    坂本 卓也 PLANT MORPHOLOGY 31 (1), 0-0, 2019-04-01

    ...<p>DNA損傷誘導試薬であるゼオシンを処理したシロイヌナズナ (<i>Arabidopsis thaliana</i>) 26Sプロテアソームの変異体 <i>rpt5a</i> の細胞壁をプロピジウムイオダイドにより染色し,オリンパス社製共焦点顕微鏡FV1200を用いて根端形態の蛍光観察をした.本変異体では,DNA損傷により根端分根端裂組織の殆どの細胞が分化し,分裂組織が消失しているような様子が観察...

    DOI Web Site

  • 腸肝軸と肝疾患

    大谷 直子 日本門脈圧亢進症学会雑誌 25 (1), 21-25, 2019-03-29

    ...<p>肥満は様々な種類のがんを促進することが指摘されている.私たちは全身性の化学発がんマウスモデルを用いた研究により,高脂肪食摂取により肥満したマウスにおいて肝がんの発症が著しく促進されることを見出した.そして,二次胆汁酸であるデオキシコール酸(DCA)を産生するグラム陽性腸内細菌が高脂肪食摂取により増加することで,腸肝循環により肝臓に運ばれたDCAとグラム陽性菌の細胞壁成分リポタイコ酸(LTA)が...

    DOI Web Site 医中誌

  • バナナの澱粉に関する研究

    加藤, 陽治 弘前大学教育学部紀要 121 115-119, 2019-03-28

    ...バナナに含まれる食物繊維は澱粉と細胞壁成分の合算量と見積もることが出来る。バナナの皮の色がハーフイエロー段階のバナナ一本150g(可食部90g)程度で約5.4gの食物繊維量と成り、日本人の1日の食物繊維摂取目標量(18~69歳,男性20g以上, 女性18g以上)の1/4程度の摂取が可能ということがわかった。...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site

  • マサバへしこの「米糠」の性状変化とアミラーゼ生産菌の検索

    長岡, 純子, 和田, 佳苗, 加藤, 美樹, 藤田, 直子, 田中, 尚人, 入澤, 友啓, 阿久澤, さゆり 日本食品保蔵科学会誌 45 (2), 85-93, 2019-03

    ...米糠の性状は,SEMでは,非澱粉性多糖では細胞壁や澱粉粒の表面に損傷が観察された。また,アミロペクチンのDP6~12の鎖長は減少し,DP13~20の鎖長は増加していた。非澱粉性多糖(Fr. I)および澱粉性多糖(Fr. II)水可溶性区分(Fr. III)の分析より,発酵期間中の酵素による分解が推察された。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 水稲新品種「雪若丸」の食味特性

    後藤, 元, 阿部, 洋平, 松田, 晃, 浅野目, 謙之, 鈴木, 啓太郎, 新田, 洋司, 中場, 勝 山形県農業研究報告 (11) 1-10, 2019-03

    ...「雪若丸」は,炊飯米の表面の細繊維状構造が発達し,内部の糊化が適度で,一部では細胞壁がしっかり残る部分があることが,炊飯米の粒がしっかりとしている要因と考えられる。発達した表面の細繊維状構造は,炊飯米の白さにも関与すると推察される。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • Affinity graphを用いた神経細胞画像セグメンテーション

    小山, 詠未, Tristan, Hascoet, 滝口, 哲也, 有木, 康雄 第81回全国大会講演論文集 2019 (1), 543-544, 2019-02-28

    ...このタスクにおいて、神経突起が長大なため一度のニューラルネットワークへの入力による全細胞領域の抽出が困難であること、また、細胞壁に加え細胞内の構造も撮影されるため細胞間の境界の検出が困難であることが挙げられる。従来手法では、これら2つの問題点をEnd-to-endで学習が可能なモデルを用いて一度に解決していた。...

    情報処理学会

  • 植物細胞壁多糖の生合成

    竹中 悠人, 梶浦 裕之, 石水 毅 化学と生物 57 (2), 88-94, 2019-01-20

    ...<p>植物は重力に対抗して垂直に立つ強度が求められる.この戦略の一つとして植物は細胞壁をもっていると考えられている.細胞壁とは糖と糖が連なった多糖を主成分とした,細胞膜の外側に作られる構造体である.細胞壁は堅牢かつ柔軟な性質をもっており,外敵や環境変化から細胞を守る鎧としての機能や,細胞内外の情報伝達,植物体の発達や分化,成長にもかかわる多彩な機能をもつ.細胞壁の研究は作物の収量やバイオマスエネルギー...

    DOI Web Site Web Site

  • レーザーアブレーションICP-MSによるナノ粒子のイメージング分析法の開発

    山下 修司, 鈴木 敏弘, 平田 岳史 分析化学 68 (1), 1-7, 2019-01-05

    ...信号は溶液噴霧導入で得られる平滑した信号と区別して計測できる.この特徴を利用することで,分析対象元素の存在形態(ナノ粒子あるいは溶存体)を区別してのイメージング分析が行える.そこで本研究では,分析試料としてタマネギの細胞組織を用い,60 nmのAgナノ粒子を1日間暴露したのちにAgナノ粒子及びAg溶存成分のイメージング分析を行った.分析の結果,ナノ粒子,溶存成分ともに細胞内に浸透しており,溶存成分は細胞壁...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献32件

  • 東北支部の活動(深在性)―東北医真菌研究会としての立ち上げ

    川上 和義 日本医真菌学会雑誌 60 (1), 7-9, 2019

    ...東北の真菌研究には,長い歴史がある.特に,真菌細胞壁に豊富に存在する多糖成分と宿主応答に関する基礎研究は,東北薬科大学(現東北医科薬科大学)を中心に代々受け継がれ,現在も活発に研究が推進されている.一方,東北大学大学院医学研究科においても,真菌多糖のC型レクチン受容体を介した認識と免疫応答機構の研究が開始され10年余を数える.このように,東北は真菌の基礎領域で研究が盛んであり,これに深在性真菌症の臨床家...

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  • マサバへしこの「米糠」の性状変化とアミラーゼ生産菌の検索

    長岡 純子, 和田 佳苗, 加藤 美樹, 藤田 直子, 田中 尚人, 入澤 友啓, 阿久澤 さゆり 日本食品保蔵科学会誌 45 (2), 85-93, 2019

    ...米糠の性状は,SEMでは,非澱粉性多糖では細胞壁や澱粉粒の表面に損傷が観察された。また,アミロペクチンのDP6~12の鎖長は減少し,DP13~20の鎖長は増加していた。非澱粉性多糖(Fr.Ⅰ)および澱粉性多糖(Fr.Ⅱ)水可溶性区分(Fr.Ⅲ)の分析より,発酵期間中の酵素による分解が推察された。...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 固体培地培養におけるマツタケ菌糸体バイオマス定量法の開発

    大沼 広宜, 原 健人, 張 正熙, 白坂 憲章, 福田 泰久 日本きのこ学会誌 26 (4), 156-163, 2019

    ...マツタケの人工栽培おいて短期間で菌糸体を蔓延させるための培地条件の構築が必要不可欠であるが,有利な菌床培養法が確立されておらず,今日までに子実体発生のために必要な菌床の作成に至っていない.本研究では,押麦とバーミキュライトを用いた固体培養系における最適なマツタケ菌糸体培養法を検討した.また,菌糸体細胞壁中のキチン分解産物であるN-アセチルグルコサミン (GlcNAc) 指標とした固体培地中のマツタケ...

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  • 過剰なホウ素はなぜ毒となるのか?:ホウ素毒性の分子機構に迫る

    坂本 卓也 PLANT MORPHOLOGY 31 (1), 53-59, 2019

    ...<p>ホウ素(元素記号:B)は植物の必須微量栄養元素であり,細胞壁のペクチン質多糖ラムノガラクツロナンンII (RG-II)間の架橋を介して細胞伸長に寄与する.一方,他の必須栄養元素と同様に,過剰に存在するとホウ素は毒性を示し,成育阻害をもたらすことで種子収量の低下を招く.これまでに,ホウ素過剰時におこる様々な植物の生理的変化については多くの研究により記述されてきたが,ホウ素が毒性を発現する分子機構...

    DOI Web Site Web Site 参考文献29件

  • 健常成人で発症したピーナッツによる気管支異物の1例

    中村 慧一, 黒田 光, 鈴木 北斗, 堂下 和志, 高橋 政明, 藤田 結花, 山崎 泰宏, 藤兼 俊明, 玉川 進, 辻 忠克 気管支学 40 (6), 569-573, 2018-11-25

    ...</b>59歳女性.ピーナッツ入り南部煎餅の欠片を摂取してから約1か月後,発熱,咳嗽,喀痰のため当科を受診した.胸部CTで左上葉の閉塞性肺炎を認めた.気管支鏡検査で左上葉支入口部にポリープ様の病変を認めた.病理組織検査で,生検標本から植物細胞壁を検出した.患者からの病歴聴取によりピーナッツの誤嚥による閉塞性肺炎と診断した.気管支異物の除去を行った後,症状は消失した.<b>結論....

    DOI 医中誌

  • MDF製造時の木材チップ蒸煮工程における木材チップの含水率及び化学成分の変化

    高澤 良輔, 山内 秀文, 澁谷 栄, 林 知行 木材学会誌 64 (5), 205-212, 2018-10-25

    ...蒸煮した試料について含水率,細胞壁構成成分の変化を比較評価した。初期含水率が10,30,60%の場合,蒸煮中に含水率が増加した。試験体の厚さは単位面積あたりの吸水量に影響を及ぼさなかったため,細胞壁細胞壁孔,内腔を通じ濃度差に基づく水の拡散が一様に生じたものと思われる。一方で,初期含水率が90%の試料については,蒸煮開始初期に含水率は減少するものの,その後初期含水率に戻った。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 青森県産黒房すぐりと赤房すぐりの葉の炭水化物の比較研究

    野田, 聡子, 林田, 大志, 島田, 透, 千葉, 直子, 大水, 達也, 加藤, 陽治 弘前大学教育学部紀要 120 85-91, 2018-10-12

    ...細胞壁多糖はいずれもペクチン(おもに中性糖を含むラムノガラクツロナン)、ヘミセルロース(おもにキシログルカン、ガラクタン系多糖およびキシラン系多糖)およびセルロースから成っており、これらの比率は黒房すぐりで35.1:35.3:29.6、赤房すぐりで28.4:45.4:26.3であった。両者での炭水化物組成に大きな違いは認められなかった。...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site

  • 寒冷下での新生子牛への酵母細胞壁混合飼料給与による体重および血液生化学性状への影響

    岡田 翔一, 田川 知嘉, 鈴木 直人, 樋口 貞行, 片貝 富夫, 山野辺 浩 Japanese Journal of Large Animal Clinics 9 (1), 7-11, 2018-06-30

    ...ストレスを受ける可能性が高い数値である50 を下回る期間が長く,平均値は49.8 であった.試験群と対照群の間で,試験期間内での増体に有意な差はなかったが,酵母細胞壁混合飼料給与から30 日目に,対照群と比べ試験群の血清中ビタミンA 濃度の有意に高い値を示した.酵母細胞壁混合飼料は寒冷ストレスによる影響を低減させることで,子牛の成長に伴う血清中ビタミンA 濃度の上昇を維持することが示唆された....

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献15件

  • 黄色ブドウ球菌の鉄取り込み機構

    Caaveiro Jose M. M., 津本 浩平 生化学 90 (3), 279-289, 2018-06-25

    ...黄色ブドウ球菌が持つ鉄取り込み機構Isd系は,きわめて微弱な相互作用を利用する絶妙なタンパク質−タンパク質間認識,複数の担体によるヘムの細胞壁中でのリレー輸送,新規なヘム結合環境,そして新規な化学作用を有する異化酵素など,数多くの興味深い特性を包含している一連のタンパク質群によって担われる.本稿ではIsdシステムの構造・物性解析に関する報告から明らかになった,Isdおよび他の同族体のヘム輸送系に関する...

    DOI Web Site 医中誌

  • ギンリョウソウとアキノギンリョウソウの種子の比較解剖(シャクジョウソウ亜科,ツツジ科)

    宇賀神智晴, 遠藤泰彦 植物研究雑誌 93 (3), 147-154, 2018-06-20

    ...(風散布種子)の種子の比較解剖を行った.ギンリョウソウの種子は卵形で,種皮はリグニンを多く含み,種皮細胞壁は,アキノギンリョウソウのおよそ6倍の厚さに達した(アキノギンリョウソウの種子は比較的長い紡錘体である).シャクジョウソウ亜科における種子の多様化の過程において,アキノギンリョウソウ種子に見られる「種皮が内乳を取り囲む以上に伸展し翼状になる」という状態は,ギンリョウソウに見られる「種皮が伸展せず...

    DOI

  • 真正眼点藻<i>Nannochloropsis </i>sp. からの脂質抽出法

    大田 昌樹, 松井 勇樹, 濱邊 友理, 佐藤 善之, 猪股 宏 日本食品科学工学会誌 65 (6), 309-312, 2018-06-15

    ...含浸抽出,超音波含浸抽出および超臨界流体抽出)を検討した.まず,含浸抽出ならびに超音波含浸抽出を行った結果,溶媒種では両親媒性溶媒が有効であることが示された.また,超音波効果による脂質収量ならびに脂質割合の増加が確認され,概括的に藻体内の脂質組成を明らかにした.超臨界流体抽出法について検討した結果,CO<sub>2</sub>にエタノール添加することにより脂質の抽出率は増加するもののその増加量は小さく,細胞壁破砕処理...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献11件

  • プロテアーゼまたは細胞壁分解酵素製剤添加による紅麹焼酎製造法の改良

    吉崎, 由美子, 奥津, 果優, 二神, 泰基, 玉置, 尚徳, 鮫島, 吉廣, 高峯, 和則 日本醸造協会誌 = Journal of the Brewing Society of Japan 113 (4), 265-272, 2018-04

    ...プロテアーゼまたは細胞壁分解酵素の添加による紅麹焼酎製造方法の改善を試みた。α-アミラーゼ酵素製剤1種,グルコアミラーゼ酵素製剤1種,プロテアーゼ酵素製剤12種,細胞壁分解酵素製剤30種を用いて紅麹焼酎もろみに各酵素製剤の添加試験を行った。酵素製剤を添加したもろみのほぼすべてにおいて,もろみ中の麹粒が柔らかくなり,アルコール発酵の促進が認められた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • Resist Tubule宇宙実験による植物の抗重力反応機構の解明-細胞壁の機能

    保尊, 隆享, 谷村, 祐介, 馬渕, 敦士, 曽我, 康一, 若林, 和幸, 橋本, 博文, 東端, 晃, 矢野, 幸子, 嶋津, 徹, 松本, 翔平, 笠原, 春夫, 長田, 郁子, 鎌田, 源司, 山崎, 千秋, 村中, 俊哉, 橋本, 隆, Hoson, Takayuki, Tanimura, Yusuke, Mabuchi, Atsushi, Soga, Kouichi, Wakabayashi, Kazuyuki, Hashimoto, Hirofumi, Higashibata, Akira, Yano, Sachiko, Shimazu, Toru, Matsumoto, Shohei, Kasahara, Haruo, Osada, Ikuko, Kamada, Motoshi, Yamazaki, Chiaki, Muranaka, Toshiya, Hashimoto, Takashi 宇宙環境利用シンポジウム 第32回: 平成29年度 = Space Utilization Research, Vol. 32 2017: Proceedings of The Thirty-second Space Utilization Symposium 32 2018-01

    第32回宇宙環境利用シンポジウム (2018年1月15日-16日. 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)), 相模原市, 神奈川県

    機関リポジトリ

  • 可視光領域におけるスギ材の光の反射と透過

    杉元 宏行, 力武 拓也, 杉森 正敏 木材学会誌 64 (2), 66-71, 2018

    ...そこで,細胞の直径を30µm,細胞壁の屈折率を1.6と仮定したモデルにより透過率を算出したところ,実測の透過率と厚さの関係とよく一致した。また,X線CT画像から反射界面数は,透過率から導かれる界面数と一致した。</p><p>これらの結果は,可視光長波長域における木材の透過率が,木材の密度に依存するのではなく,層内における散乱の程度が重要であることを示す。...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献5件

  • 有機質肥料施用による土壌中のアミノ酸濃度および組成の変化

    横山 咲, 由利 かほる, 森田 祥司, 上野 真菜, 河端 美玖, 雨宮 あや乃, 中村 進一, 服部 浩之, 頼 泰樹 根の研究 27 (2), 35-41, 2018

    ...アミノ酸も12時間以内に10%以下に分解された.また,有機質肥料の添加では,添加直後のアミノ酸の濃度は最も高く,3日程度で大幅に低下したが,30日目まで高い濃度が維持された.アミノ酸組成は,有機質肥料添加直後には添加した有機物ごとに異なっていたが,時間の経過とともにいずれの有機物の添加でもGln,Arg,Lys,Thr,Glu,Asn,Alaが高い割合で検出されるようになった.これらは土壌微生物の細胞壁...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 37. ヌクレオシド系抗真菌性抗生物質生合成におけるラジカルC-C結合形成反応(口頭発表の部)

    Lilla Edward A., 横山 健一 天然有機化合物討論会講演要旨集 60 (0), 217-222-, 2018

    ...ニッコウマイシンZやポリオキシンD(図1a)に代表されるペプチジルヌクレオシド系抗真菌性抗生物質は真菌の細胞壁生合成を阻害し、極めて選択的な抗真菌作用を有する重要な化合物群である。しかしながら、その共通構造であり特徴的な六炭糖を有するヌクレオシド部位(アミノヘクスロン酸、AHA、図1a)の生合成についてはそのほとんどが未解明である。...

    DOI

  • ベッコウタケ接種に対する生立木樹幹二次木部の反応

    上田 幹朗, 堀 千明, 玉井 裕, 山岸 祐介, 宮本 敏澄, 佐野 雄三 木材学会誌 64 (1), 1-9, 2018

    ...菌糸による細胞壁の分解も両種の地際接種部の変色材では認められた。接種孔近傍の材組織において,アカエゾマツでは樹脂の堆積,他の広葉樹3種では細胞閉塞物の堆積が観察された。以上から,同菌に対する抵抗性は樹種間,地上高間で異なると言える。また,同菌に対する抵抗性と水分集積などの材組織で生じる反応との間に明確な関連性はないと考えられる。</p>...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 哺乳類細胞を用いるin vitro試験の進歩

    三島 雅之 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), S23-5-, 2018

    ...近年、様々な製品に使用されつつあるナノマテリアルはAmes菌株の細胞壁を透過しないため、Ames試験による評価は意味をなさない。こうしたことから、哺乳類細胞を用いるin vitro遺伝毒性評価の役割が再認識されている。...

    DOI

  • 高圧を利用した細胞壁処理がCARD-FISH法に及ぼす影響

    平田 光, 林 真由美, 野村 一樹, 重松 亨, 井口 晃徳 土木学会論文集G(環境) 74 (7), III_247-III_253, 2018

    ...このことから処理圧力レベル、処理温度、酵素濃度の条件を適切に設定した上で細胞壁処理を行えば細胞壁構造の異なる微生物に対しても強い蛍光シグナルを得ることができ、高圧処理がCARD-FISH法における汎用的かつ有効な細胞壁処理として適用できることが示された。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • 出芽酵母の細胞壁研究の魅力 — 1,3-β-グルカン合成に関する最近の研究 —

    久保 佳蓮, 大矢 禎一 PLANT MORPHOLOGY 30 (1), 59-64, 2018

    ...<p>1,3-β-グルカンは,高等植物と酵母に共通に存在する多糖類であり,特に出芽酵母では細胞壁の主要な構成成分である.本稿では「究極のオルガネラ研究」ということで,出芽酵母の(1)細胞壁合成チェックポイントと(2)細胞壁をターゲットにした新しい抗真菌剤,という1,3-β-グルカン合成に関する二つの最近の研究を紹介する.まず細胞壁合成チェックポイントは出芽酵母の1,3-β-グルカン合成が停止した時に...

    DOI Web Site Web Site 参考文献26件

  • 伝統的製造工程における芭蕉布材料の微細形状変化

    野村 陽子 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 70 (0), 202-202, 2018

    ...しかし、後工程の「ウー積み」によって得られた糸を観察したところ、着尺用のナハウー・ナハグーにおいて、細胞壁が薄い維管束細胞では空隙がみられた。また、維管束細胞の細胞壁の厚さは、ナハグーの方がワーハーよりも薄い場合が多く、これが芭蕉布のやわらかさを決定する一因ではないかと推測された。<br><br>[参考文献]<br>1) Y. Nomura et al., <i>J. Fiber Sci....

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  • プロテアーゼまたは細胞壁分解酵素製剤添加による紅麹焼酎製造法の改良

    吉﨑 由美子, 奥津 果優, 二神 泰基, 玉置 尚徳, 鮫島 吉廣, 髙峯 和則 日本醸造協会誌 113 (4), 265-272, 2018

    ...プロテアーゼまたは細胞壁分解酵素の添加による紅麹焼酎製造方法の改善を試みた。α-アミラーゼ酵素製剤1種,グルコアミラーゼ酵素製剤1種,プロテアーゼ酵素製剤12種,細胞壁分解酵素製剤30種を用いて紅麹焼酎もろみに各酵素製剤の添加試験を行った。酵素製剤を添加したもろみのほぼすべてにおいて,もろみ中の麹粒が柔らかくなり,アルコール発酵の促進が認められた。...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献6件

  • 変異型ヒト糖質コルチコイド受容体(GR)発現酵母による各種合成副腎皮質ホルモンの高感度検出

    原島 小夜子, 川西 優喜, 八木 孝司 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), O-35-, 2018

    ...私たちはこれまでに化学物質の細胞壁・細胞膜透過性を改良した高感度化ヒトGC受容体(GR)発現酵母を用いて、河川水や下水処理場工程水などの環境試料にGRリガンド活性物質が含まれることを示した。本研究では、GRリガンド検出感度の向上を目的として変異型GR発現酵母株を新たに樹立し、リガンド応答性を調べた。...

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  • 加熱方法の違いがさつまいもの食べやすさに及ぼす影響

    中川(岩崎) 裕子, 高橋 智子, 大越 ひろ 日本調理科学会大会研究発表要旨集 30 (0), 96-, 2018

    ...構造を観察すると、レンジは細胞膜が強固で細胞間に空隙があり、オーブンおよび蒸し加熱は細胞壁が崩れている様子であった。食塊の硬さは咀嚼回数の増加に伴い低下するが、咀嚼回数15回まではレンジ加熱の食塊が他の試料と比較し硬く、水分含有率が低い傾向がみられ、飲み込むまでに唾液を多く要することが示唆された。...

    DOI

  • P1-14 微生物の複合培養で得られる5aTHQの膜親和性と生物活性

    西村 慎一, 杉山 龍介, 仲谷 崇宏, 尾崎 太郎, 浅水 俊平, 尾仲 宏康, 掛谷 秀昭 天然有機化合物討論会講演要旨集 60 (0), 343-347-, 2018

    ...あるいは、海底土壌から単離された放線菌が産生するヘロナミドは、飽和の炭化水素鎖を有するリン脂質に強い親和性を示し、強力な抗真菌活性と分裂酵母においては特徴的な細胞壁異常を示す3。これらの結果は、生体膜と相互作用する化合物は予想外に広いケミカルスペースを占有することを示唆している。...

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  • 水草の適応と進化

    松茂良 美穂, 渡邉 重義 日本科学教育学会研究会研究報告 32 (2), 1-6, 2017-11-18

    ...その結果,①マツモやオオカナダモは,トルイジンブルー染色によって木部と師部が染め分けられない,②陸上植物では細胞壁が二次肥厚した数種類の道管が観察できるが,マツモでは二次肥厚をもつ道管が確認されず,オオカナダモでは肥厚の弱いらせん紋道管のみが確認された,③水草と陸上植物の両方において師管は観察され,師板や伴細胞といった特徴が確認できた,等の観察結果を得た。</p>...

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  • <総説>植物と人を支える細胞壁の科学

    飛松, 裕基 生存圏研究 13 10-18, 2017-11-10

    ...すなわち、複雑かつ多様な細胞壁の構造と機能、植物がそれを作り出す仕組みを理解することは、脱化石資源社会の実現に資する新たなテクノロジーの創出にも寄与する。本稿では、特に二次細胞壁の主要成分であるリグニンに着目して、天然における細胞壁の多様性と可変性、バイオマス利用への応用も視野に入れた遺伝子工学による細胞壁リグニンの改質研究などについて紹介する。...

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  • <解説・資料>木材の流動成形における化学処理の微視的制御

    田中, 聡一 生存圏研究 13 51-59, 2017-11-10

    ...これは、木材中に処理された細胞と未処理の細胞(巨視的処理ムラ)が存在するだけでなく、細胞壁中でも処理されて安定化された箇所と未処理の不安定な箇所(微視的処理ムラ)が存在するためである。著者は、特に微視的処理ムラの解消を図る手法として、物質溶液含浸木材の養生工程(溶媒を蒸発させる工程)における細胞壁への物質拡散現象に着目した。...

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  • 植物の免疫電子顕微鏡法

    佐藤 繭子, 後藤 友美, 豊岡 公徳 顕微鏡 52 (2), 98-103, 2017-08-30

    ...<p>植物は,厚い細胞壁や大きな液胞,硬いデンプン顆粒など植物特有の細胞内小器官・細胞構造をもつことから,電子顕微鏡(電顕)観察にあたって,試料調製時に様々な工夫が必要である.本稿では,植物の器官・組織・培養細胞を対象として,免疫電顕観察を行うための固定法から樹脂包埋,超薄切片作製に至るまでの工夫について紹介する.また免疫金染色法に関して,実例を用いて解説する.</p>...

    DOI Web Site

  • <論文・報告>コケの微細構造と機能

    森本, 玲菜 ELCAS Journal 2 106-108, 2017-03

    ...Beauv.)と判断した.透過電子顕微鏡で観察した葉身細胞は,葉緑体を含み,核やミトコンドリアなどの細胞小器官が存在した.細胞壁は厚く,葉身細胞間は多数の原形質連絡が存在した.これは,光合成産物の輸送に関連しているものと推察された....

    HANDLE

  • 【総説:―受賞論文―】 植物細胞壁構成成分の水熱処理技術の開発と抽出成分の酵素分解

    天野 良彦 応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 7 (1), 2-9, 2017-02-20

    ...<p>本研究で開発した連続式の水熱反応装置は,常温・常圧でスラリー状の試料を投入し,高温・高圧の水処理を経て,再び常温・常圧の状態に戻して排出するものである.この水熱反応装置は水を完全な密閉容器内でガス層のない液密状態で反応させるところに特徴がある.このような条件では,水自体が触媒活性を有し,なおかつ誘電率が低いことから通常の水では溶解しない成分の抽出が可能となる.この性質を活かして,植物細胞壁の成分...

    DOI Web Site 参考文献24件

  • 植物細胞壁構成成分の水熱処理技術の開発と抽出成分の酵素分解

    天野, 良彦 応用糖質科学 : 日本応用糖質科学会誌 = Bulletin of applied glycoscience 7 (1), 2-9, 2017-02

    ...この性質を活かして,植物細胞壁の成分のうち主にヘミセルロースを可溶化させ,リグノセルロースとの分離を可能とした。通常ヘミセルロースの抽出にはアルカリが用いられることが多いが,天然のヘミセルロースは多くのエステル基により修飾されているため,これらの多くは加水分解されてしまっていた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • ニホンナシの果肉障害発生とこれまでの研究成果

    田村 文男 園芸学研究 16 (4), 373-381, 2017

    ...<p>ニホンナシに生じる果肉障害としてユズ肌症,みつ症およびコルク状障害をとりあげ,それらの発生事例と研究例について検討を行った.3種類の障害とも園地や栽培年によって大きく発生が変動するが,樹齢や技術によっても影響を受けることが明らかであった.これらの障害は,リグニン化を含む細胞壁の肥厚,細胞壁多糖類の分解,細胞壁のコルク化とそれぞれ異なった組織学的特性を有していたが,いずれも引き金として果実と葉との...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献16件

  • クリプトコックス感染における宿主認識と生体防御機構

    佐藤 光, 川上 和義 Medical Mycology Journal 58 (3), J83-J90, 2017

    ...を,Dectin-2が菌体内部の多糖を,マンノースレセプター・DC-SIGNが細胞壁・莢膜成分のマンノプロテインをそれぞれ認識することが明らかにされてきた.今後のさらなる解析によって,クリプトコックスに対する感染防御機構が解明され,新たなワクチンや治療法の開発につながることが期待される....

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献1件 参考文献50件

  • 真空フライ法による野菜チップスの物性・嗜好性および抗酸化について

    吉村 美紀, 原 弥伽, 澤村 弘美, 湯浅 正洋, 加藤 陽二, 江口 智美, 鯛 かおる 日本調理科学会誌 50 (1), 6-12, 2017

    ...走査型電子顕微鏡により,真空フライ品は脱水された細胞壁が観察され,常圧フライ品では油の膜でコーティングされている様子が観察された。真空フライ品が常圧フライ品より明るく,鮮やかな色を示した。官能評価により,真空フライ品が常圧フライ品に比べ,香りが良く,油臭さが少なく,食感が好ましく,総合評価で好きという評価が得られた。破断測定により,真空フライ品と常圧フライ品で一定の傾向はみられなかった。...

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  • シチトウイとイグサの構造と天然染料による染色Ⅲ

    都甲 由紀子, 松尾 和樹, 佐藤 恵利菜, 小池 加菜子, 澤水 夏姫, 西口 宏泰 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 69 (0), 195-, 2017

    ...シチトウイの髄の構造は比較的密度が低く隙間が不均一で,垂直方向に細胞壁が見られないのに対し,イグサの髄の構造は網目状でスポンジのような海綿状組織であった。 染料の主成分のベルベリンの蛍光特性と比較し、蛍光画像、スペクトル解析によって、シチトウイとイグサの染液の浸透性、染着特性に差異がみられ、構造との相関性について議論した。<br>...

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  • 未利用資源の有効利用を目的としたセイヨウトチノミの機能性と配合紙としての利用

    高橋 哲也, 鶴永 陽子, シュミット ヴェルナー, 吉野 勝美 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 69 (0), 44-, 2017

    ...<br><b>結果</b> セイヨウトチノミの粉砕物は,黄色ブドウ球菌,大腸菌,ミュータンス菌に対して優れた抗菌性を示した.特に,グラム陰性菌である大腸菌に対しては高い抗菌性を示した.また,部位では,「外殻」の方が「果肉・内皮」よりもより高い抗菌性を示した.セイヨウトチノミの外殻の粉砕物のORAC値は531mmol TE/gを示し,抗酸化力が抗菌性に寄与したものと考えられた.つまり,菌の細胞壁を構成...

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  • 栽培環境に適した植物根の形態 ー作物根系の事例からー

    阿部 淳 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 705-, 2017

    ...イネ科のように,茎の節から不定根を出す作物であれば,地上部の形質(草型)との関係が問題となる場合もある.今回の講演では,土壌環境のストレスのうち乾燥と過湿を取り上げ,イネ科作物やダイズなどを例に,作物学や育種学の分野での根の研究を紹介する.乾燥に対しては,深根性や側根の補償的な発達が重要であり,過湿に対しては浅い層での新しい根の発達や通気組織の形成が重要である.あわせて,両者ともに,下皮などの組織の細胞壁...

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  • マツ材線虫病のアカマツ抵抗性品種数種における病徴進展初期の防御反応

    三木 直子, 藤本 尚, 岩泉 正和, 楠本 大 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 610-, 2017

    ...なかでも、皮層から木部への放射方向の移動が感受性品種に比べて抵抗性品種において著しく抑えられており、その理由として抵抗性品種で顕著に認められる組織化学的な防御反応(エピセリウム細胞でのタンパク質架橋結合(抵抗性クロマツ品種)やリグニン化(抵抗性アカマツ品種))による細胞壁強化が関与している可能性が指摘されつつある。...

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  • スギ精英樹における水分生理特性の系統間変異

    中川 拓真, 河合 慶恵, 磯田 圭哉, 久保田 正裕, 池田 武文 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 357-, 2017

    ...これらについて、P−V曲線法によりシュートの水分生理特性に関する各種パラメータ(膨圧を失う時の水ポテンシャルΨw,tlp、飽水時の浸透ポテンシャルΨs,sat、細胞内溶質量Ns/Vo、細胞壁体積弾性率ε)を7月から11月にかけて3回測定し、系統間で比較検討した。【結果・考察】優れた成長特性を持つ系統で、8月下旬から11月にかけてのΨw,tlpが、劣った成長特性を持つ系統に比べて大きく低下した。...

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  • 黒液吸収酸性化によるリグニン複合クラフトパルプの調製

    野中 寛, 高橋 美樹 紙パ技協誌 71 (5), 551-555, 2017

    ...機械パルピングでも化学パルピングでも創ることが困難な「リグニンが繊維表面に少なく,細胞壁内に多く包含される」新しいパルプが形成されたことが示唆された。本手法は,クラフトパルプの歩留りの大幅向上に寄与するとともに,様々な特性のパルプの創製を可能にするものと期待される。</p>...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献12件

  • 腸内フローラとがん

    大谷 直子 ファルマシア 53 (11), 1069-1072, 2017

    ...筆者らは肥満に伴い増加するグラム陽性腸内細菌が、デオキシコール酸を産生し、腸肝循環等を介して、デオキシコール酸を肝臓に供給するだけでなく、その細胞壁成分のリポタイコ酸をも肝臓に供給し、肝星細胞を含む肝臓の組織微小環境を変え、肝がんの進展に寄与する可能性を示した。...

    DOI 医中誌

  • 白癬菌抗原キット

    常深 祐一郎 Medical Mycology Journal 58 (2), J51-J54, 2017

    ...白癬菌抗原キットは,白癬菌の細胞壁に存在する多糖類に反応するモノクローナル抗体を使用してイムノクロマト法の原理で検体中の白癬菌抗原を検出する.臨床研究から本キットは爪白癬診断において利用価値が高いが,足白癬診断ではあまりメリットがないことが判明したため,爪白癬の体外診断薬として開発を進め,体外診断用医薬品として承認された.本キットの抽出液は爪検体から短時間に効率よく抗原を抽出できる.爪白癬を疑うも鏡検...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献5件

  • 里芋のぬめりがある部位

    阿部 真弓, 佐藤 佳織, 横山 恵, 鈴木 惇 日本調理科学会大会研究発表要旨集 29 (0), 157-, 2017

    ...<br />【結果】生の里芋では、極めて小さいデンプン粒、細胞壁および維管束が、過ヨウ素酸・シッフ染色で染まり、アルシアン・ブルー染色で細胞壁および維管束が染まった。維管束からは、“ぬめり”とみなし得る糸状に伸びたものが存在した。団子状の里芋でも生の里芋と同様に、糊化したデンプン、細胞壁および維管束が、過ヨウ素酸・シッフ染色で染まった。...

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  • カボチャ、キュウリおよびレンコンにおける表皮の脂質

    佐藤 佳織, 横山 恵, 阿部 真弓, 鈴木 惇 日本調理科学会大会研究発表要旨集 29 (0), 96-, 2017

    ...<br />結果:過ヨウ素酸・シッフ染色では、カボチャ、キュウリ、およびレンコンの表皮および皮層の細胞の細胞壁および糖質が染まった。カボチャおよびキュウリにおいて、未固定の切片の表皮および皮層の細胞がズダン・ブラックBで染まった。固定した切片では、表皮の細胞だけが濃く染まった。...

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  • 成長に伴うモウソウチク(<i>Phyllostachys pubescens</i>)の物性発現機構(第<b>2</b>報)

    桐生 智明, 松田 尚子, 神代 圭輔, 古田 裕三 木材学会誌 63 (1), 14-20, 2017

    ...<p>成長に伴うモウソウチクの力学的性質の上昇に関与する細胞壁構成成分の変化について検討するために,発筍から約40日~9年が経過した竹稈から採取した飽水状態の竹材の動的粘弾性的性質とその温度依存性を測定するとともに,セルロース,ヘミセルロース,クラーソンリグニン,酸可溶性リグニン,温水抽出成分の定量分析を行い,それらの結果を比較検討した。...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 木材細胞壁の形成と微細構造

    高部 圭司 紙パ技協誌 71 (10), 1107-1113, 2017

    ...木材の実質は木化した細胞壁である。光合成により生産されたスクロースが樹皮の直下にある維管束形成層や分化中木部の細胞に輸送され,それら細胞は昼夜を問わずセルロースやヘミセルロース,リグニンを合成して,細胞壁を組み立てる。この細胞壁形成は高度な制御を受けている。本論文では,最近の研究成果も含め,木材細胞壁の形成メカニズムと微細構造について概説したい。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 麹菌発酵大豆培養物(イムバランス)の Th2 サイトカイン抑制作用とその活性成分について

    眞岡 孝至, 安井 菜穂美, 根岸 裕子, 池田 克己, 天海 智博 Food and Clinical Nutrition 2017e (0), 1-9, 2017

    ...この多糖類は大豆細胞壁の不溶性多糖を味噌用麹菌(Aspergillus oryzae)が低分子可溶化し たもの、すなわち醤油多糖(アラビノガラクタンとアラビノキシラン)類似の物質である ことが明らかになった。さらにこの多糖類画分には共存する乳酸菌(Enterococus faecium お よび Pediococcus parvulus)由来の水溶性多糖類も含まれることが分かった。...

    DOI 医中誌

  • 多細胞藻類における一次細胞間連絡の形成

    長里 千香子, 寺内 真, 本村 泰三 顕微鏡 51 (3), 140-144, 2016-12-30

    ....同じく原形質連絡を有する陸上植物では,細胞質分裂時に形成されることが知られている.褐藻類では細胞質分裂および原形質連絡の出現時期が不明だったことから,電子線トモグラフィー解析を含めた微細構造観察を行った.その結果,中心体から伸びる微小管が交差する領域が細胞質分裂面となり,その予定域にゴルジ小胞と平板小嚢と呼んでいる扁平な膜構造が出現し,それらが融合することで隔壁が細胞膜内部より遠心的に発達し,親細胞壁...

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  • <総説>木材の流動成形における高度制御型化学処理手法の開発

    田中, 聡一 生存圏研究 12 33-38, 2016-11-15

    ...それは、木材の細胞壁の中にある不安定構造が吸放湿することや分解の起点になることを抑制して、成形体の変形、劣化、および分解を防ぐためである。しかしながら現状では、化学処理された細胞とされていない細胞が存在し(巨視的処理ムラ)、さらに細胞壁中にも処理されて安定化された箇所と処理されていない不安定な箇所が存在する(微視的処理ムラ)。...

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  • <総説>木に学ぶ、きのこに学ぶサイエンス

    西村, 裕志 生存圏研究 12 11-18, 2016-11-15

    ...木材細胞壁中で最も分解しにくい芳香族高分子であるリグニンの分子構造とその生分解機構を明らかにする研究、特に木質バイオマスを包括的に解析する方法として最新の核磁気共鳴法(NMR 法)を用いる研究により多くの知見が得られている。分子構造に基づいた理解を進めることで、木質バイオマスの特性を活かした利活用へつなげていきたい。...

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  • 結核・非結核性抗酸菌症の制圧をめざした研究

    立石, 善隆 新潟医学会雑誌 130 (8), 447-453, 2016-08

    ...抗酸菌は, ヒトへの病原性(伝播性と潜在感染) と細菌学的特性(脂質豊富な細胞壁構造と薬剤不応性)の両面で特殊性が高く,抗酸菌の研究成果は結核・非結核性抗酸菌症の臨床診断と治療に直結する.新規抗結核薬の開発は, 6か月を要する現在の標準化学療法の改善,および多剤耐性結核に対する化学療法の改善を行う上で,必須のものである.第一段階として,数万から数十万単位の化合物を対象に, high throughput...

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