世界のリチウム電池需要、2030年までに5倍に=米報告書

世界のリチウム電池需要、2030年までに5倍に=米報告書
 2月15、米国の官民連携による組織「リブリッジ」は報告書で、リチウム電池の世界的な需要は2030年までに5倍以上に急増するとの見方を示した。写真はリチウムイオン電池の製造ライン。中国の東莞市で2018年10月撮影(2023年 ロイター/Joyce Zhou)
[15日 ロイター] - 米国の官民連携による組織「リブリッジ」は15日発表の報告書で、リチウム電池の世界的な需要は2030年までに5倍以上に急増するとの見方を示した。
米国のリチウム電池需要は30年までに6倍以上増加し、規模にして年間550億ドルに達する見通しだが、輸入品に依存する状態と予想した。
リブリッジは、リチウムを原料とした電池の強固なサプライチェーン(供給網)の構築を加速することに取り組んでおり、米エネルギー省傘下のアルゴンヌ国立研究所がその調整を行っている。
近年、電気自動車(EV)の需要は急増。燃料価格の上昇もあり、気候変動に敏感な消費者による購入が増えている。
報告書は「米国には実質的なリチウム電池のサプライチェーンがなく、エネルギー材料への安全なアクセスが欠けている。国家と経済の安全保障に深刻な脅威が生じている」と指摘した。

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