衆院選

山梨1区・中島克仁氏 無所属出馬の方向 「希望」に公認申請せず

 山梨1区から立候補を予定している民進党県連代表の中島克仁前衆院議員(50)が、無所属で出馬する方向となったことが4日、関係者への取材で明らかになった。

 民進党県連は5日、甲府市内で1、2区への対応を議題に、緊急の常任幹事会を開催する予定。中島氏はここで態度を明確にするとみられている。

 中島氏は3日、新党「希望の党」が発表した第1次公認リストに名前が記載されなかった。関係者によると、同氏側が公認申請を見送ったという。

 中島氏は解散後、自らの方向性について「前原(誠司・民進党)代表の方針に従う」と、考えを一切明らかにしてこなかった。

 しかし、民進県連が2区に擁立した新人、小林弘幸氏(45)の希望の党公認が「困難」と伝わると、周辺には「私は小林さんに大きな責任がある」と漏らしていたという。

 県連代表としての責任を最重視したほか、希望の党が公認条件とする憲法改正支持などを盛り込んだ「政策協定書」に署名することで、リベラル系など一部の支持基盤が弱まることも考慮したとみられる。

 中島氏は4日、南アルプス市内で取材に応じ、無所属出馬について「(公示までの)1週間で判断することだ」と明らかにしなかった。対処方針については、「できるだけ早く、わかりやすい場面で話したい」と述べた。

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