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2019年7月の参院選を巡る大規模買収事件で公職選挙法違反(買収など)に問われ、6月に1審・東京地裁で懲役3年、追徴金130万円の実刑判決を受けた河井克行・元法相(58)が控訴を取り下げる意向を示していることが関係者の話でわかった。
1審判決によると、克行被告は19年3~8月、広島選挙区の自民党公認候補だった妻・案里元被告(48)(有罪確定)を当選させるため、票の取りまとめなどの報酬として地元政治家ら計100人(いずれも不起訴)に計約2870万円を提供した。
被告側は当初、買収目的を否定して無罪を主張したが、3月に行われた被告人質問で一転して起訴事実の大半を認め、衆院議員を辞職。しょく罪寄付したことも踏まえて執行猶予を付けるよう求めたが、地裁は実刑が相当だと結論づけた。
克行被告は1審判決後、東京・小菅の東京拘置所に収容されている。