元広島県議の罰金刑確定 河井事件の被買収側で初

令和元年参院選広島選挙区の大規模買収事件で、河井克行元法相(59)=実刑確定=から30万円を受け取ったとして公選法違反(被買収)の罪に問われた元広島県議、平本英司被告(49)に罰金15万円、追徴金30万円を言い渡した広島地裁福山支部の判決が確定したことが18日、平本被告への取材で分かった。

平本被告によると、被告、検察側双方が上訴権を放棄したという。事件を巡り法廷で争うことになった現職議員・元議員計12人の中で、判決が確定するのは初めて。

平本被告は公民権停止期間5年の短縮を求めて略式命令を受け入れず、正式裁判を請求した。平本被告は取材に「もともと控訴するつもりはなかった。公判で自分の思いを伝えられた」と語った。

11日に福山支部が言い渡した判決によると、平本被告は河井氏の妻、案里氏(49)=有罪確定=への投票取りまとめに対する報酬として、計30万円を受け取った。

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