WBC「貴重なイベント」 大リーグコミッショナーが存続意向
米大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは7日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し、野球の国・地域別対抗戦ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について「選手が国を代表するという貴重なイベントで、成長を続けている」と語り、改めて存続させる意向を示した。
WBC1次リーグB組の視察のために来日した。一部米メディアは今大会限りで廃止される可能性を報じていたが「収益もファンも増えている。どこからそういうことになったのか」と述べた。
2020年東京五輪への大リーグ選手の派遣については「(シーズンで)中断を要することになれば、オーナーたちの賛同を得られない」と否定的だった。
プロ野球日本ハムの大谷翔平選手には「知っている。知らなかったら悪いコミッショナーだ」と言って笑いを誘った。昨年11月末に選手会と合意した新労使協定では、外国人選手との契約で金額が制限される年齢が23歳から25歳未満になり、7月に23歳になる大谷選手のメジャー挑戦時期への影響が取り沙汰されている。「年齢が引き上げられたのはメジャーでフリーエージェントの資格が取れる大体の年齢と同じにするという発想から。場合によっては(大谷選手の挑戦を)待たなければいけないのかもしれない」と話した。
トランプ大統領の就任で、多くのラテン系選手がプレーする大リーグへの影響には「会って話をしたが、非常に野球に詳しい。今のところ全くインパクトはない」とした。〔共同〕