岐阜弁のオノマトペの豊かさ紹介 方言研究の神田さん、岐阜で講演
2023年4月8日 05時05分 (4月8日 11時23分更新)
方言を研究している元岐阜女子大教授の神田卓朗(たくお)さん(80)が、岐阜市長良福光の都ホテル岐阜長良川であった岐阜ロータリークラブの例会で講演し、岐阜弁のオノマトペ(擬音語・擬態語)の豊かさを伝えた。
チョンチョン(先がとがっている)、ポンポン(ものがいっぱい)、シカシカする(痛がゆい)、ゾミゾミする(寒けがする)といった特徴的なオノマトペを用例を交えて紹介。「ねばねばしたものが乾いて硬くなった状態」を指す言葉は「コベコベ」「コペコペ」「ガサガサ」「カピカピ」など、県内各地で二十六種類も確認されたという。
誰にでも通じる「共通語」の浸透で、方言が消えつつあると危ぶむ神田さん。参加した会員ら約六十人を前に「岐阜弁の言葉の文化を、ぜひ皆さんで盛り上げて」と願った。 (杉浦正至)
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