宮崎裕子最高裁判事が定年退職へ 衆院解散なく、国民審査経験せず

記者会見する宮崎裕子・最高裁判事=東京都千代田区の最高裁で2018年1月9日午後4時2分、和田大典撮影
記者会見する宮崎裕子・最高裁判事=東京都千代田区の最高裁で2018年1月9日午後4時2分、和田大典撮影

 最高裁の宮崎裕子判事(69)=弁護士出身=が8日、戦後初めて国民審査を受けずに定年退職する。2018年1月の就任以降、衆院は解散がなく、総選挙と併せて行われる国民審査も実施されなかった。後任は同様に弁護士出身の渡辺恵理子氏(62)=第一東京弁護士会=で、最高裁裁判官の男女比は男性13人、女性2人のまま変わらない。

 宮崎判事は史上6人目の女性判事で、第3小法廷に所属。9日に最高裁判事の定年となる70歳を迎える。就任会見で選択的夫婦別姓制度を支持する考えを示し、最高裁判事として初めて旧姓を使用した。夫婦別姓を認めない民法と戸籍法の規定を「合憲」とした6月23日の大法廷決定では「違憲」とする反対意見を述べ、「夫婦同姓を受け入れない限り婚姻の意思決定を認めないとする制約に、合理性があるとは言えない」と指摘した。

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