2019年7月の参院選を舞台にした河井夫妻陣営による買収事件。法廷で展開される検察側、弁護側、被告本人たちの主張ややりとりを詳細に紹介する。

特集・河井夫妻買収事件公判

被買収者の公判
克行被告(第9回公判以降)
案里被告(第9回公判以降)
克行被告と案里被告(第8回公判まで)

被買収者

木戸経康被告
第1回公判(2023年7月27日)封筒の中身「現金と認識せず」
第2回公判(2023年8月30日)「洗脳されていた」
求刑公判(2023年10月13日)検察側「検察官により違法な利益誘導や司法取引がなされたとは認められない」
判決公判(2023年10月26日)「意思決定に相応の非難」

伊藤昭善被告
第1回公判(2023年6月23日)「現金は陣中見舞いや当選祝い」
第2回公判(2023年7月6日)現金提供「長年の慣行」 河井元法相の証人尋問
第3回公判(2023年7月14日)「検察官の取り調べは威圧的だった」
求刑公判(2023年9月25日)検察側「買収の趣旨認識していたこと明白である」 
判決公判(2023年10月31日)「供述は不自然不合理」

谷口修被告
第1回公判(2023年6月21日)「元公設秘書を同一選挙区に立候補させたおわび」
第2回公判(2023年7月7日)「ほとんど陣中見舞い」 河井元法相の証人尋問
第3回公判(2023年7月11日)「署名しなければ起訴される恐れ」
求刑公判(2023年9月22日)検察側「検察官との合意や約束の上で供述したとは認められない」
判決公判(2023年10月31日)「不起訴 約束なかった」

三宅正明被告
第1回公判(2023年6月21日)「30万円は陣中見舞い、20万円は党勢拡大のため」
第2回公判(2023年7月6日)現金提供「長年の慣行」 河井元法相の証人尋問
第3回公判(2023年7月12日)「検事に協力してくださいと言われた」
求刑公判(2023年9月19日)検察側「一度は拒否、違法と認識」
判決公判(2023年10月31日)「違法なもの 認識有す」

木山徳和被告
第1回公判(2023年6月16日)「参院選など全く念頭になかった」
第2回公判(2023年7月7日)「ほとんど陣中見舞い」 河井元法相の証人尋問
第3回公判(2023年7月20日)買収趣旨「感じなかった」
求刑公判(2023年9月22日)検察側「現金使わなかったのは、違法の認識示す事情とも言える」
判決公判(2023年10月31日)「趣旨認識、推認できる」

藤田博之被告
第1回公判(2023年5月15日)「選挙運動の報酬ではない」
第2回公判(2023年5月30日) 証人3人が河井元法相の訪問時期を証言
第3回公判(2023年6月27日)「買収の趣旨あった」河井元法相の証人尋問
第4回公判(2023年7月13日)「検察が絵を描いた通りに覚えて答えた」
求刑公判(2023年7月28日)検察側「買収の趣旨を認識していた」
判決公判(2023年8月31日)「相当の非難がされるべきだ」

佐藤一直被告
第1回公判(2023年5月15日)「買収に当たるような違法なやりとりしていない
第2回公判(2023年6月19日)「政治家の合法的寄付金」
求刑公判(2023年7月12日)「票の取りまとめや選挙応援の依頼、全くなかった」
判決公判(2023年7月26日)「金銭に選挙運動の報酬が含まれていたのは明らか」

石橋竜史被告
第1回公判(2023年5月10日)「当選祝いであり、買収と感じず」
第2回公判(2023年5月26日)氷代・餅代「もらうときは、いつも2人きり」
求刑公判(2023年6月26日)石橋被告「被買収の認識ないと一貫して口にしてきた」
判決公判(2023年7月21日)選挙協力の趣旨「強く推認」

渡辺典子被告
第1回公判(2023年3月16日)無罪主張、受け取ったのは「正当な寄付金」
第2回公判(2023年4月25日)証人2人、夏冬の金銭やりとり詳述
被告人質問(2023年5月16日)「問題になるとは夢にも思っていなかった」
求刑公判(2023年6月22日)「このような疑いを受けるのは、大変屈辱的」
判決公判(2023年7月19日」 買収否定「信用できない」

矢立孝彦被告
第1回公判(2023年2月3日)起訴内容を否認「返す方法考えていた」
求刑公判(2023年2月17日)現金受領の認識めぐり対立
判決公判(2023年3月3日)克行氏との関係を維持し、町の利益を図るためにいったん自分のものとした

平本英司被告
第1回公判(2022年9月30日)検察側のストーリーが出来上がっている気がした
求刑公判(2022年10月21日)もう一度、地域のために働くチャンスをいただきたい
判決公判(2022年11月11日)犯情は、公民権停止期間の短縮を考慮できるほどに軽いとはいい難い

宮本新八被告
第1回公判(2022年9月28日)証拠品の行方連絡ないまま追徴金、違和感
被告人質問(2022年11月7日)検察の言う通りにすれば、情状酌量されると思っていた
求刑公判(2022年12月20日)陣中見舞いと主張したが、検察官に否定された
判決公判(2023年1月20日)受け取り失念は不自然、相応の非難に値する

克行被告

第57回公判(6月18日)【判決】河井元法相に懲役3年 東京地裁、全100人買収認定

 <1>主文/罪となるべき事実など
 <2>渡辺典子ら6人への現金交付について(1)
 <3>渡辺典子ら6人への現金交付について(2)
 <4>後援会員に対する現金授受についてなど
 <5>罪となるべき事実について
 <6>公訴権濫用の主張/量刑の理由

第56回公判(5月18日)弁護側、執行猶予付きの判決求める

【被告人意見陳述】

 「私に直接お怒りの言葉を投げつけていただくべき」

【最終弁論】

 <1>捜査は違法で公訴棄却されるべきだ
 <2>広島の政界で孤独や疎外感じ続けていた
 <3>供述者の証言は検察の誘導に強く影響されている
 <4>検察官は政治の自由侵害の警戒心すらない
 <5>公認、「出遅れた」感は抱いていない
 <6>(自民候補の)票切り崩す必要との発想なかった
 <7>共謀認定の根拠極めて不明確
 <8>元事務長への金員 処罰に合理的理由ない
 <9>元陣営の男性へは給与の認識
 <10>渡辺県議の応援の趣旨で現金
 <11>証言は検察官に迎合してなされた
 <12>政界での影響力・実力目安に金額
 <13>分刻みで外回り、総括指揮できぬ
 <14>当選は付随する目的にすぎない
 <15>公選法違反認識との証言疑わしい
 <16>県連会長就任への布石、心情表す
 <17>選挙区内外で地盤構築
 <18>組織固めの絶好の機会
 <19>買収で案里支援になった者、存在しない
 <20>十二分に社会的制裁受けた

第55回公判(4月30日)検察側、懲役4年・追徴金150万円を求刑

 検察側論告<1>選挙情勢は厳しいものと予想された
 検察側論告<2>被告人が取り仕切り役、信用できる証言
 検察側論告<3>投票及び選挙運動の報酬の趣旨明らか
 検察側論告<4>リストは現金供与の実績正確に記載
 検察側論告<5>案里の間で共謀成立明らか
 検察側論告<6>現金供与の趣旨、不合理な主張
 検察側論告<7>受供与者は(不起訴約束の)存在を明確に否定
 検察側が懲役4年、追徴金150万円求刑「矯正施設内処遇が必須」

第54回公判(4月8日)克行被告、「買収リスト」作成認める

 検察側被告人質問<1>私の政治的な基盤を固めないといけない
 検察側被告人質問<2>県政は宏池会、連合、公明党の野合が率いている
 検察側被告人質問<3>私の手持ちの資金で賄いました
 検察側被告人質問<4>第三支部の職員が内部流出させたのは間違いないと聞いた
 弁護人再質問・裁判官質問<1>私にとって一番怖いのは河井案里さんです

第53回公判(4月6日)買収「主目的でない」強調 克行被告「記憶にない」連発

  検察側被告人質問<1>素晴らしい推測をおっしゃって、ありがとうございます
  検察側被告人質問<2>個人攻撃、人格攻撃されて、頭にきたわけですよ
  検察側被告人質問<3>(桧山さんは)私と案里のことをかわいがってくれていた
  検察側被告人質問<4>案里の選挙が有利になってほしいというのは否定しません
  検察側被告人質問<5>(渡辺県議に)期待しているという気持ちで差し上げました

第52回公判(4月5日)克行被告、1億5000万円 買収原資否定

 弁護側被告人質問<1>市長に厳しい考え、立場近い
 弁護側被告人質問<2>長いものに巻かれろ、が広島政界の空気
 弁護側被告人質問<3>私の得票数はだんだん減っている
 弁護側被告人質問<4>参院選の足音、案里の選挙も意識した
 弁護側被告人質問<5>応援弁士申し込んだが呼んでくれたことない
 弁護側被告人質問<6>案里さんと共謀の事実は? 完全にありません

第51回公判(3月31日)克行被告、「逆らえぬ関係」否定 被買収側へ反論

 弁護側被告人質問<1>妻と私が発掘、応援して政治の現場に立てた政治家
 弁護側被告人質問<2>よくもそんなことを言えたもんだなと…
 弁護側被告人質問<3>正しいことを言うと政治の世界では少数派になる
 弁護側被告人質問<4>沖井先生はぼーとしていると聞いていた
 弁護側被告人質問<5>お金を持ってきて当然という上から目線だった 
 弁護側被告人質問<6>心配りをお金で表現し支援していくと奥原先生から学んだ
 弁護側被告人質問<7>うそですね

第50回公判(3月29日)克行被告、亀井氏元秘書へ300万円認める

 弁護側被告人質問<1>鈴木宗男先生は私にとっても妻にとっても恩義ある方
 弁護側被告人質問<2>案里の事務所と言った瞬間貸してもらえないと
 弁護側被告人質問<3>孤独感、疎外感を打ち破りたかった
 弁護側被告人質問<4>案里というより私の応援団づくりに期待
 弁護側被告人質問<5>(宏池会の)方向から圧力、妨害があったと

第49回公判(3月26日)克行被告、3人の運動員買収を否定 給与と主張

 弁護側被告人質問<1>案里の選対組織はアメーバのよう 
 弁護側被告人質問<2>政策的なことを言うと本当に嫌がられた
 弁護側被告人質問<3>3人とも第7支部の職員 買収罪は成立しない
 弁護側被告人質問<4>第7支部職員の受け取り拒んだ証言、全く事実でない
 弁護側被告人質問<5>「このお金を払わないと、マスコミにたれこむぞ」と脅し
 弁護側被告人質問<6>なんでこの件で訴追され、元公設秘書の件で訴追されないのか

第48回公判(3月24日)統一選、金渡す「絶好機」 議員バッジなく入廷

 弁護側被告人質問<1>次の選挙という矮小化した考えじゃない
 弁護側被告人質問<2>広島に戻ると自分はひとりぼっちなんだなと
 弁護側被告人質問<3>むしろ怖いのが地元の議員です
 弁護側被告人質問<4>広島の政界で仲間がほしい
 弁護側被告人質問<5>収支報告書の発行を拒否された人がおられました

第47回公判(3月23日)河井元法相が辞職表明 一転して買収認める

 弁護側被告人質問<1>買収罪と事前買収について争うことはしない
 弁護側被告人質問<2>衆院議員を辞することといたしました
 弁護側被告人質問<3>県連のかたくなな姿勢が報じられるほど案里に有利
 弁護側被告人質問<4>県連のHPには案里の紹介がなかった
 弁護側被告人質問<5>個人攻撃、人格攻撃を公然とおっしゃった

第46回公判(3月16日)情状証言「国家貢献の意思貫く」 克行被告、感極まる

 科学技術振興機構元理事長<1>宇宙政策に立派な識見
 科学技術振興機構元理事長<2>(起訴の理由は)選挙違反。詳しく聞いていない

第45回公判(3月8日)買収「事実関係で判断」 東京地裁、案里氏判決を踏襲

 裁判長による証拠請求の採否の説明「外形的な事実関係から趣旨を考えること基本」
 元県議などの供述調書「余りに大胆で露骨過ぎる」

第44回公判(2月25日)元事務局長受領の96万円、違法と思わず 3月23日から被告人質問

 藤田一秘書の証言<1>お好み焼き店からの帰りの車中で代議士から提示がありました
 藤田一秘書の証言<2>川が氾濫し、土砂が崩れ、私と代議士も危険な目に遭いました
 藤田一秘書の証言<3>公明党の支持者ではない方には、ちゅうちょする方もいました 

第43回公判(2月24日)元会計担当者、克行被告の指示証言

 元会計担当スタッフの証言<1>最終的に第7の資金から出されました
 元会計担当スタッフの証言<2>政治資金パーティー用の口座に入金したと思います
 藤田一秘書の供述調書 10万円が入ったとみられる封筒を渡されました

第42回公判(2月19日)福山の男性、鈴木宗男議員依頼で案里氏陣営に 60万円の違法性認識

 福山市の事務所責任者男性の証言<1>個室に呼ばれ最終的には30万円受け取った
 福山市の事務所責任者男性の証言<2>早くご自身の襟をただして先に進んでほしい
 福山市の事務所責任者男性の証言<3>鈴木宗男議員から頼まれ、分かりましたと
 福山市の事務所責任者男性の証言<4>30万円はお小遣い程度、なめていやがんな

第41回公判(2月17日)克行被告から口止め 愛知県稲沢市議、報酬の違法性認める

 野々部尚昭・愛知県稲沢市議証言<1>初めは断ったが、「とりあえず行くよと」
 野々部尚昭・愛知県稲沢市議証言<2>公明党のカードを溝手さんより1枚でも多く
 野々部尚昭・愛知県稲沢市議証言<3>お金に縛られ無理難題飲まないといけなくなる
 野々部尚昭・愛知県稲沢市議証言<4>源泉徴収されれば違法だが処罰ないと思った
 野々部尚昭・愛知県稲沢市議証言<5>スタッフは恐怖におびえていました

第40回公判(2月15日)60万円の一部、車の購入費に

 案里氏陣営の元事務長証言<1>代議士は「溝手を通さんでもいい」と大声で
 案里氏陣営の元事務長証言<2>受領60万円のうち「45万円は車購入の一部に」
 案里氏陣営の元事務長証言<3>「あなたはいいから」と話をしてもらえず

第39回公判(2月12日)5万円受領「選挙違反」 女性スタッフ証言、参院選後にも20万円

 案里氏の呉事務所スタッフ証言<1>克行さんは「ほかに部屋はないか」と…
 案里氏の呉事務所スタッフ証言<2>20万円ぐらいだったと思う

第38回公判(2月9日)原資は「自民本部の金」 案里元議員陣営の運動員3人買収 検察が会計担当の調書朗読

 会計担当者の供述調書 党本部からの入金はLINEで克行代議士に報告しました
 男性運動員証言<1>それじゃあ、べったり張り付いてほしいと言いました
 男性運動員証言<2>「廿日市市は弱い。てこ入れするように」と指示がありました 
 男性運動員証言<3>克行被告が一つも説明責任を果たそうとしない

第37回公判(2月4日)現金「応援依頼の意味」 児玉広島市議、息子介し克行被告から

 児玉光禎広島市議供述調書 克行議員、横柄な態度目立つように
 児玉広島市議の息子供述調書 こそこそと渡され、裏の性質のお金と…
 後援会員ら4人供述調書 お金はパチンコに使い負けた

第36回公判(2月3日)受領30万円使用と供述 尾道市議、議会には「返した」

 杉原孝一郎尾道市議供述調書 自己資金と一緒にしてもろもろの支払いに使いました
 繁政秀子・元広島県府中町議 「安倍さんからじゃけえ」と言われてびっくりしました
 後援会員ら供述調書<1>過去にももらっていたので、罪悪感は薄れていた
 後援会員ら供述調書<2>18年の水害の際に恩義を感じていました
 後援会員ら供述調書<3>ありがたいと思って、断っては失礼と思いました
 後援会員ら供述調書<4>罪悪感が強まり、誰にも言えないと思いました
 後援会員ら供述調書<5>ねじこまれる渡し方なので選挙違反の悪い金と分かりました

第35回公判(2月1日)「溝手氏牙城狙うため」天満前三原市長、150万円受領証言

 天満祥典・前三原市長証言<1>「応援を取りやめてくれんかな」と電話がありました
 天満祥典・前三原市長証言<2>違法なお金なので(領収書は)発行しませんでした
 天満祥典・前三原市長証言<3>押し問答をしましたが、恥をかかすので従いました
 天満祥典・前三原市長証言<4>克行さんから「食事を用意しています」
 佐藤一直広島県議証言<1>県や知事に是々非々の立場で尊敬していました
 佐藤一直広島県議証言<2>合法的なお金の一種と思っていました
 佐藤一直広島県議証言<3>供述調書を変えたいという思いがずっとあって
 佐藤一直広島県議証言<4>案里さんはキューピッド役。手伝わないとバチが当たると
 後援会員供述調書 「案里さんは無理」と言うと、むっとしていました

第34回公判(1月28日)豊島市議「危ない金」 買収認識、衆院選でも受領

 豊島岩白広島市議証言<1>力のある政権中枢の顔をつぶしてはいけない
 豊島岩白広島市議証言<2>リスクを瞬時にてんびんにかけるのは難しかった
 豊島岩白広島市議証言<3>収支報告書と現金の管理を妻に任せていました
 後援会員の証言 頂戴しますという意味です

第33回公判(1月26日)藤田市議「選挙違反のにおい」、木山市議は買収否定

 藤田博之広島市議証言<1>(政策ビラ入りの袋)二重人格といわれるので焼きました
 藤田博之広島市議証言<2>二兎は追えない。悪いが応援できんと
 木山徳和広島市議証言<1>(30万円)陣中見舞いにしてはちょっと多いかなと
 木山徳和広島市議証言<2>長時間の取り調べ、精神的にまいってしまって
 木山徳和広島市議証言<3>「間仕切り前で封筒を?」「はい」

第32回公判(1月25日)亀井静香氏元秘書「300万円受領」

 亀井静香氏元秘書証言<1>手の感触からして札束、100万円の感触でした
 亀井静香氏元秘書証言<2>公選法抵触の恐れがあり使えないお金
 亀井静香氏元秘書証言<3>政治の中枢の河井先生から…断るのは難しい
 亀井静香氏元秘書証言<4>「顧問お願いするお金と?」「ちょっと違います」
 亀井静香氏元秘書証言<5>森本先生の出陣式ではマイクを握ったわけです
 亀井静香氏元秘書証言<6>(亀井静香氏に)「ばかもの」とお叱りを

第31回公判(1月22日)元広島県議が一転、現金受領「記憶がない」

 元県議証言<1>封筒の受領「記憶していません」
 元県議証言<2>学校法人に大きなバッテンをつけてはいけないと
 元県議証言<3>証拠あるというので意に沿うよう証言
 元県議証言<4>財布に30万円増えているとの意識ないまま生活
 山県郡の元町議の後援会員証言 (克行さんは)宏池会とあまり親しくない

第30回公判(1月20日)30万円は買収目的と認識 木戸市議証言、2度目は拒む

 木戸経康広島市議証言<1>時期的に陣中見舞いにすればいいと思った
 木戸経康広島市議証言<2>溝手先生一本でやると言っていたので表立ってできない
 山県郡内の元町長証言 こんなことをしなければいいのに
 後援会員証言<1>ガソリン代と思っていませんでした
 後援会員証言<2>克行さんのお父さんと付き合いがありました

第29回公判(1月18日)「当選祝い」は建前、買収と認識 沖井・窪田県議、過去に受領なし

 沖井純広島県議証言<1>出馬表明後に来るので買収以外考えられません
 沖井純広島県議証言<2>強引に返すことが克行氏に失礼と思いました
 窪田泰久広島県議証言<1>申し訳ないですが、お返しします、と返しました
 窪田泰久広島県議証言<2>顔をつぶしたらいけないと思いました
 後援会員証言<1>ちょっとこれはやばいじゃないですか
 後援会員証言<2>週刊誌でいろいろと騒がれている人間だった

第28回公判(1月14日)「買収の金」交付金と粉飾 砂原県議、50万円を報告書に記載

 砂原克規広島県議証言<1>陳情に行きづらくなるので受け取った
 砂原克規広島県議証言<2>公選法には常に気を付けていたが隙があった
 砂原克規広島県議証言<3>領収書を発行すると言われず、まずいなと思った
 砂原克規広島県議証言<4>辞職については支援者と話して決めようと思う
 山下智之広島県議証言<1>返し方を間違うと大変と思い時間がたちました
 山下智之広島県議証言<2>受け取った時に買収が成立するという認識が薄かった
 先川和幸安芸高田市議証言<1>拒否すると陳情、要望に影響すると考えた
 先川和幸安芸高田市議証言<2>私と7期の国会議員は雲泥の差、拒否できない
 先川和幸安芸高田市議証言<3>2人の話ですから、暴露されるとは思わなかった

第27回公判(1月13日)後援会員「買収」を証言 10万円受領、過去も現金 

 後援会員男性証言<1>今までの習慣から言って、お金と思いました
 後援会員男性証言<2>河井案里に1票でも多く取ってほしいというお金と理解

第26回公判(1月12日)宮本県議「表に出せぬ金」 石橋市議は買収否定

 宮本新八広島県議証言<1>厚かったので陣中見舞いじゃない気がしました
 宮本新八広島県議証言<2>公選法違反と思いました
 宮本新八広島県議証言<3>関係が壊れたら地元のためにならない
 宮本新八広島県議証言<4>時期が悪いと断りました
 岡崎哲夫広島県議証言<1>年下からお金をもらうのは違和感
 岡崎哲夫広島県議証言<2>小島衆院議員から30万円いただきました
 石橋竜史広島市議証言<1>支配下に置いておくという意味があったと思います
 石橋竜史広島市議証言<2>このお金は勘弁してほしいと話していました
 石橋竜史広島市議証言<3>この法廷では一切うそをついていません

 

 

 

第25回公判(1月8日)渡辺広島県議が違法性否定 10万円「寄付金として」受領

 高山博州広島県議証言<1>選挙区が違う、もらう筋合いがない
 高山博州広島県議証言<2>克行さんの事務所に行く勇気がなかった
 渡辺典子広島県議証言<1>普段から寄付金を頂いているので不信感はない
 渡辺典子広島県議証言<2>何度言っても信じてくれず、絶望的な気持ちに
 元東広島市議供述調書 選挙違反になるので誰かにばれたらまずい…
 後援会員供述調書 雑誌に挟み込んでそのままもらった

第24回公判(12月25日)三宅・広島市議「克行被告の邪魔恐れた」と証言 受領「違法な金」

 三宅正明広島市議証言<1>国会議員は人目のつかないように渡さない
 三宅正明広島市議証言<2>克行先生が国交省の役人を叱責したと…
 八軒幹夫広島市議証言<1>案里先生のことが頭によぎったのは間違いない
 八軒幹夫広島市議証言<2>そこまで深く考えていない
 元広島県議証言<1>安倍総理秘書、非常に効果があった 
 元広島県議証言<2>本人が金を渡すのは政治生命をかけないといけない行為

第23回公判(12月24日)平本英司広島県議、「違法な金」と証言 克行被告から30万円

 平本英司広島県議証言<1>思ったより厚みがあったので商品券と思いました
 平本英司広島県議証言<2>こりゃいけん、返さにゃいけん、と言いました
 平本英司広島県議証言<3>宮沢先生の事務所から催促の電話があって思い出しました

第22回公判(12月21日) 克行被告「表に出ない金」 前安芸高田市長明かす 2市議は「買収意図感じた」

 沖宗正明広島市議証言<1>溝手先生は盤石です。案里さんを応援しようと思いました
 沖宗正明広島市議証言<2>返しても現金を受け取った事実は消えません
 沖宗正明広島市議証言<3>たんすか机の引き出しに入れ、生活費に使いました
 沖宗正明広島市議証言<4>今回は金額が大きすぎ、白い角封筒でした
 沖宗正明広島市議証言<5>祝いの意味と二つの意味があると思っていました
 沖宗正明広島市議証言<6>任期を半分残して辞めるので責任放棄になる
 仁井田和之廿日市市議<1>すっと居間兼応接に入ってきました
 仁井田和之廿日市市議<2>静かに。被告人、首を振っちゃだめですよ
 児玉浩前安芸高田市長証言<1>これをどう処理しましょうかと話しました
 児玉浩前安芸高田市長証言<2>先生にお世話になっていたから断り切れませんでした
 児玉浩前安芸高田市長証言<3>現金を2回受け取り、市民の信頼を裏切りました
 児玉浩前安芸高田市長証言<4>はっきり表に出ないと言いました
 児玉浩前安芸高田市長証言<5>10日前に捜査が入り、やめる決断はできませんでした
 児玉浩前安芸高田市長証言<6>関係が崩れ、地元の事業に影響があると思いました

第21回公判(12月15日)20万円「買収と思った」 克行被告公判、元広島市議が証言

 元広島市議証言<1>克行被告に「しまいなさい」と一喝された
 元広島市議証言<2>代議士の顔を見ることはできなかった

第20回公判(12月14日)集票依頼と受け止めた 50万円受領の谷口広島市議ら8人の供述調書朗読

 谷口広島市議 国会議員の立場を鼻に掛ける態度「若造が」
 安井県議   案里被告から封筒…買収だ、危ないと思った
 後援会員A  河井先生は「黙っていればいい」と私を安心させようとした
 後援会員B  1万円札が10枚、がくぜんとした。現金書留で返した
 後援会員C  「参院選後に案里さんに寄付」よい案だと
 後援会員D  封筒に余った7万円、お年玉に使った
 後援会員の妻 票を買うと聞いたことがあり、封筒はお金だと
 後援会員E  恥ずかしい話だが、長男に貸し付けた

第19回公判(12月11日) 「国会議員のくせに少ない」 30万円受領の土井・呉市議、捜査段階供述

 土井正純呉市議証言<1>若い女性が国会議員になることは今後の日本にいい
 土井正純呉市議証言<2>やりとりしている中で、無言になって、封筒を差し出してきた
 土井正純呉市議証言<3>これは受け取らざるを得ないと思い、胸ポケットにしまった
 土井正純呉市議証言<4>違法なことをしているとスタッフに悟られたくなかった
 土井正純呉市議証言<5>国会議員のくせに30万円か少ないな こんなもの持ってきて
 藤田俊雄廿日市市議証言<1>特に申し上げることはありません
 藤田俊雄廿日市市議証言<2>実力者に向かって買収のお金と突き返すことはできません
 藤田俊雄廿日市市議証言<3>どこかで処分があるのだろうと思いますが、受け入れる
 後援会員Aの供述調書朗読 こういうことはよくあるのかなと思い、ばれるとは思わず
 支援者の供述調書朗読 選挙違反になると常識的に分かりましたが、正常に判断できず
 後援会員Bの供述調書朗読 高額ではないし、突き返して顔をつぶすほどではないと思った

第18回公判(12月9日) 10万円「パチンコに」 元安芸高田市議、受領認める

 青原元安芸高田市議の供述調書朗読 10万円はありがたい、ラッキー、パチンコに使える
 後援会支部女性会事務局員の供述調書朗読 5万円は返しましたが心が痛みました
 後援会支部女性会会長の供述調書朗読 封筒をその場で返せば良かったと後悔
 後援会支部会員の供述調書朗読 投票の趣旨で5万円を受け取り、返したことに間違いありません

第17回公判(12月8日)「まさか表面化するとは」 伊藤広島市議、過去にも受領と証言

 伊藤市議証言<1>車中で人目がつかないようにしたのは衝撃的
 伊藤市議証言<2>発覚するとは毛頭考えていなかった
 小坂前安芸太田町長証言<1>いわれのないお金を受け取った
 小坂前安芸太田町長証言<2>まな板の上のコイです
 後援会支部事務局長の供述調書朗読 14年と17年の衆院選でも5万円をいただいた
 後援会支部役員の供述調書朗読 家庭不和の元になる
 後援会支部長の供述調書朗読 いただくことはできないと言うと、克行代議士は慌てて…

第16回公判(12月4日)克行被告「安倍総理から」 宮本元北広島町議、20万円受領の状況証言

 宮本元北広島町議証言<1>克行代議士本人から携帯電話に連絡がありました
 宮本元北広島町議証言<2>受け取っては行けない危ないお金だからです
 宮本元北広島町議証言<3>会って返すことが非礼に当たると思いました
 宮本元北広島町議証言<4>うちの町のマイナスになるという思いが働きました
 宮本元北広島町議証言<5>安倍総理が私にくれるわけがないから驚きでした
 案里被告の元公設秘書証言<1>市議に封筒を渡すことが共有されていると思いました
 案里被告の元公設秘書証言<2>人目に付くところで渡すことに不安を感じました
 案里被告の元公設秘書証言<3>江田島の投票のご支援を賜りたいということです
 案里被告の元公設秘書証言<4>もしかしたら現金ではないかと思いました
 案里被告の元公設秘書証言<5>デリケートというか、犯罪に結びつくことと思うので
 案里被告の元公設秘書証言<6>案里さんは一瞬真顔になったという感じでした
 案里被告の元公設秘書証言<7>票のとりまとめということですかね

第15回公判(12月3日)「双方罰せられる認識」 水戸元市議、10万円受領巡り

 水戸元安芸高田市議証言<1>お縄になる。手錠を掛けられると思った
 水戸元安芸高田市議証言<2>良心の呵責に耐えられなくなり…
 奥原県議証言<1>候補者自身が現金を配って歩くのは珍しい
 奥原県議証言<2>最初から違法だと思っていた
 奥原県議証言<3>克行先生は若くて夢があった
 矢立安芸太田町議証言<1>私に侮辱的な行為をしたと感じた
 矢立安芸太田町議証言<2>具合が悪いお金の匂いだった
 矢立安芸太田町議証言<3>議長の立場、感情を押し殺して出席するのがエチケット

第14回公判(12月2日)2市議、買収意図認識 海徳広島市議と胡子江田島市議証言

 胡子市議証言<1>大きな額、投票とりまとめの依頼と思った
 胡子市議証言<2>地域行事、カラオケ大会を紹介した
 胡子市議証言<3>取り調べの録音録画「リハーサルは」「ございました」
 胡子市議証言<4>「先生から」と渡され確認しなかったのは私のミス
 胡子市議証言<5>最初はパンフレットと思った
 海徳市議証言<1>「これ総理から」、案里被告の応援依頼と思った
 海徳市議証言<2>私の選挙区で秘書立候補、一言二言苦情言いたくなる
 海徳市議証言<3>慰霊祭招待されず激怒した克行被告、「国会議員敵に回すのか」
 海徳市議証言<4>受領50万円「グアム旅行の支払いに?」「そうです」
 海徳市議証言<5>返却考え始めたのは「手伝い当たり前の雰囲気になった頃」

第13回公判(11月27日)広島2県議、買収認識 平本徹氏と下原氏が証言

 平本徹県議証言<1>妻は「案里さんに『人目があるからしまって』と言われた」と…
 平本徹県議証言<2>(案里さんと)政治家信条が違う
 平本徹県議証言<3>(餅代、氷代の相場は)だいたい県連は10万円
 下原県議証言<1>(案里さんは)甘えたような口調で、いらな~いと
 下原県議証言<2>(もらった金の使い道は)妻の入院費と私の選挙の後始末
 下原県議証言<3>自己保身です
 下原県議証言<4>嫌なお金。返せたら、お返しできればと思っていた

第12回公判(11月26日)今田広島市議が50万円受領認める 克行被告公判、「被買収者」尋問始まる

 今田市議証言<1>(克行被告と)一緒に国政報告耐えられない
 今田市議証言<2>買収のお金と感じました
 今田市議証言<3>(収支報告書に)買収という項目ありません
 今田市議証言<4>先生が尽力されたかどうか分かりません
 今田市議証言<5>極力付き合いをしていませんでした
 今田市議証言<6>スタッフに知られるのはまずいと思いました
 今田市議証言<7>犯罪行為だから、うそをついてはいけないと思いました
 今田市議証言<8>可部線ははっきり嫌がらせがありました
 光元秘書証言<1>(三矢会)集票組織のようなものだと理解
 光元秘書証言<2>指示が代議士からありました
 光元秘書証言<3>紙の枚数では20枚ぐらいです
 光元秘書証言<4>回数もたくさん呼ばれていて覚えていないこともある
 光元秘書証言<5>私が罪に問われるようなことがあるのかと思った

第11回公判(11月19日)「過去の衆院選でも現金」検察側、後援会関係者の調書朗読

 後援会副支部長の男性A 12年と14年、17年の衆院選で5万円を受け取った
 後援会支部長の男性B 返す立場にはないのでもらった
 後援会支部事務局長の男性C こんな汚い、大義のない金をもらうわけには…
 後援会支部事務局長の男性D 克行さんに怒りがこみ上げてきた
 後援会副会長の男性E 選挙はこりごり、関わらない
 地域団体役員の男性F 返す機会がなく5万円は生活費に使った
 後援会支部長の男性G 関係を悪化させてはならないと思い返すのをやめた
 後援会支部員の男性H 5万円のことは後ろめたくて手帳に書いていない
 後援会支部副支部長の男性I 14年衆院選で克行さんの父親から5万円をもらい返した
 後援会支部事務局長J 克行さんには説明責任を果たし謝ってもらいたい

第10回公判(11月16日)「家内の選挙に」と現金 後援会幹部に克行被告

 後援会幹部4人の供述調書 「家内の選挙のために使って」と言われた
 現金受領ないとした13人の供述調書<1>克行さんは野望のため平気で人を裏切る
 現金受領ないとした13人の供述調書<2>先輩を秘書に紹介したがひどい扱いでやめた
 元自民党本部職員たちの供述調書 他に返却している人がいた

第9回公判(11月4日)1カ月半ぶりに再開、日程を協議

 

案里被告

判決公判(1月21日)河井案里被告に懲役1年4月、執行猶予5年判決

 <1>懲役1年4月、執行猶予5年
 <2>岡崎県議・平本県議への現金供与について
 <3>下原県議への現金供与について
 <4>奥原県議への現金供与について
 <5>一部無罪の理由
 <6>「民主主義の根幹である選挙の公正を害する犯行」

第29回公判(12月23日)案里被告1月21日判決 東京地裁、無罪主張し結審

 弁護側の最終弁論<1>
 弁護側の最終弁論<2>
 弁護側の最終弁論<3>
 弁護側の最終弁論<4>
 弁護側の最終弁論<5>
 弁護側の最終弁論<6>
 弁護側の最終弁論<7>
 弁護側の最終弁論<8>
 弁護側の最終弁論<9>
 被告の最終意見陳述

第28回公判(12月15日)河井案里被告に懲役1年6月求刑 23日結審、年明け判決

 検察側論告<1>被告の選挙情勢は厳しいと予想された
 検察側論告<2>投票及び選挙運動の報酬の趣旨であったことは明らか
 検察側論告<3>被告と克行被告の間で共謀が成立していたことは明らか
 検察側論告<4>被告は克行被告との間で直接意を通じていた
 検察側論告<5>被告の弁解は不自然・不合理な点が多く明らかに虚偽
 検察側が懲役1年6月を求刑「前代未聞の極めて悪質な犯行」

第27回公判(11月20日)案里被告「秘書が虚偽」 江田島市議へ10万円、事前了承証言に反論

 検察側の質問<1>この議論を求められているのは検事なのでお答えを差し控える
 検察側の質問<2>秘書は主人と共謀している実行犯
 検察側の質問<3>でも、お祝いだからさーと、申し上げた
 検察側の質問<4>主人はすごく細かいたちで、何でも知りたがる
 検察側の質問<5>票を買えると思っていないのでね
 追加の質問 私に罪をかぶせようと仕事をしていたことが信じられない
 裁判官の質問 お金管理は主人がしていたと思う

第26回公判(11月17日)案里被告、広島県市議の証言と食い違い 「記憶ない」連発

▼弁護側被告人質問

 奥原信也広島県議への現金提供 秘書が封筒をぐっと前に押し出した
 胡子雅信江田島市議への現金提供 胡子さんと親密な関係ではない
 安井裕典広島県議への現金差し出し そんなお金じゃないと心外だった
 提供した現金の原資 たんす預金から使った

▼検察側被告人質問

 <1>事務所のことはよく分からない。自分のことで精いっぱい
 <2>有権者のもとに向かうことが最も大事
 <3>桧山先生は格が違う、差し上げるのは失礼
 <4>(「あれなかったことでいいよね」と言った)記憶はない

第25回公判(11月13日)案里被告「票をお金で買う発想ない」 被告人質問始まる

▼弁護側被告人質問 参院選巡る情勢

 <1>(知事選での)20万票は自信になりました
 <2>二階幹事長から「ぜひやりなさい」
 <3>県連は溝手先生、県連に突き放されました
 <4>公示前だけで名刺を30万枚配った
 <5>(溝手氏に対する攻撃)一切ありません
 <6>票をお金で買う発想、私の中にはございません

▼弁護側被告人質問 岡崎県議への現金提供

 <1>自民会に快く迎え入れてくれた先生方への感謝
 <2>(岡崎県議は)「案里ちゃん、ありがとう」
 <3>案里ちゃんと溝手先生の2人を半々に分けてやるよと

▼弁護側被告人質問 平本県議への現金提供

 <1>「陣中見舞いだから」と差し出しました
 <2>立腹しているという意思表示はなかった

▼弁護側被告人質問 下原県議への現金提供

 <1>下原先生にお願いするよう指示したことはありません

第24回公判(11月11日)案里被告判決は年明けか 12月15日求刑、23日結審

▼証拠採用と今後の日程の協議

 克行被告が「こたさん」、案里被告が「ぶーちゃん」

第23回公判(10月23日)案里被告の被告人質問、11月13・17・20日 克行被告、2分で退席

▼克行被告への弁護側反対尋問

 弁護人「反対尋問はございません」

▼公判日程の進行協議

 弁護人「2、3週間の準備期間を」/検察官「はなはだ遅い」

▼案里被告への説明

 裁判官「良心に従って約束するか」案里被告「はい」

第22回公判(10月22日)克行被告、証言を大半拒否 案里被告公判に証人出廷

 克行被告証言<1>必要なことは自身の裁判で申し上げていきたい
 克行被告証言<2>今立っている検察官に聴取を受けました
 克行被告証言<3>妻がどなたに現金を差し上げたかは知りません
 克行被告証言<4>政治的な経緯、歴史は本件に関わる
 克行被告証言<5>事件に関係ない質問はない。だから拒否します
 克行被告証言<6>証言を拒絶する権利を行使したいと思います
 克行被告証言<7>(検察官の)表現が、馬から落馬しているようでよく分かりません
 克行被告証言<8>汚い字をよく読めましたね

第21回公判(10月19日)克行被告、「買収リスト」消去を業者に依頼

 ネット業者供述調書<1>克行被告「流出したらまずいもの消したい」
 ネット業者供述調書<2>言われたようにロックを解除、無人の事務所へ
 元石川県議供述調書<1>案里事務所の全ては克行被告の指示の下で
 元石川県議供述調書<2>公明党に配慮した原稿に修正指示された
 元石川県議供述調書<3>亀井先生の支持者にも呼び掛けてくれた

第20回公判(10月16日)溝手陣営からいかに票を取るかを考えていた

 元陣営スタッフ証言<1>溝手先生を動画に撮るよう指示された
 元陣営スタッフ証言<2>段階的に給料減らされ不信感
 元陣営スタッフ証言<3>目に痛み・腰痛…案里先生は満身創痍
 元陣営スタッフ証言<4>共感得られるような演説されていた
 元陣営スタッフ証言<5>代議士とは離婚された方がよい。正しい側に立つべきだ
 元陣営スタッフ証言<6>女性同士のたわいない話をしていければ
 供述調書読み上げ<1>元事務長「代議士激怒『溝手は必要なく案里を』」
 供述調書読み上げ<2>愛知県稲沢市議「統括は代議士、チェック細かく」

第19回公判(10月15日)現金とみられる封筒「いらんと言ったらいらん」

 安井県議証言<1>「案里被告を応援しようと思ったか」「いいえ」
 安井県議証言<2>「いらんと言ったらいらん」強い口調で言った
 安井県議証言<3>「負けた時に選挙違反でやられるで」
 安井県議証言<4>「断ったのはなぜ」「買収になるからです」
 安井県議証言<5>克行被告「今回の選挙、案里が勝ちます」
 安井県議証言<6>「私も初めて行ったので分かりません」「うふふ」

第18回公判(10月13日)「大変です。助けて」「安佐南で票出んと」克行被告の音声再生 

 海徳広島市議証言<1>「これ総理から」と渡された
 海徳広島市議証言<2>どう喝される可能性あるので第三者呼んだ
 海徳広島市議証言<3>知人に声掛け案里被告囲む会開いた
 海徳広島市議証言<4>無理難題を言われる可能性あるので録音した
 海徳広島市議証言<5>(レコーダー文字おこし)正確性に間違いない
 再生された主な音声「案里はかわいがってくださいよ」
 高山県議証言<1>知事選で(案里被告)応援した
 高山県議証言<2>「もらう筋合いない」と押し返した
 高山県議証言<3>(案里被告が)「人格違うから受け取れません」
 高山県議証言<4>弁護士の名前で書留で返した
 高山県議証言<5>(案里被告とは)窮屈に考える仲じゃないので
 高山県議証言<6>「頼むから持って帰ってください」と頼んだ

 

第17回公判(10月7日)「10万円、案里被告了承」 公設秘書、克行被告から封筒

 秘書証言<1>「あ、これはもしや」と現金と察した
 秘書証言<2>「河井からです」と渡した
 秘書証言<3>河井事務所では「餅代、氷代」は議員の先生にお渡ししていた
 秘書証言<4>克行さんの命令ですので、私が渡した
 秘書証言<5>案里さんに最終確認してだめと言われたら、渡していない

第16回公判(10月5日)案里被告秘書から10万円 江田島市議「投票依頼の趣旨」 

 胡子江田島市議証言<1>登録のない携帯電話から着信があり、取ったら克行氏だった
 胡子江田島市議証言<2>(案里被告が歌ったのは)石川さゆりさんの歌でした
 胡子江田島市議証言<3>カラオケ大会のお礼にしては、あまりにも額が大きい
 胡子江田島市議証言<4>案里さんはステージから降り聴衆と握手して2番を…
 胡子江田島市議証言<5>司法の判断を待って進退を決めたい
 胡子江田島市議証言<6>若い女性が挑戦していることに共感があった

第15回公判(10月2日)「二階幹事長から」と案里被告が現金 河井夫妻買収事件公判で岡崎県議証言

 岡崎県議証言<1>県連が河井夫妻にネガティブな雰囲気、アウェーな状況でした
 岡崎県議証言<2>「二階幹事長から預かって参りました」と封筒をテーブルに
 岡崎県議証言<3>「こんなもんいらない」と言いました
 岡崎県議証言<4>克行さんは上昇志向の高い人で、高みを望んでいた
 岡崎県議証言<5>非常に浅はかで、無知で、軽率でした
 岡崎県議証言<6>私はあまりジョークを言わないが案里先生はよく言う
 岡崎県議証言<7>人が応援するのはお金ではないということを理解してほしい
 岡崎県議証言<8>告示より3カ月前が、警察の捜査対象になるという暗黙のルール

第14回公判(10月1日)検察側、克行被告の証人尋問を検討

 克行被告から受け取った場面の録音流したい

第13回公判(9月24日)議長経験3人「買収」証言 克行被告に辞職求める

 矢立安芸太田町議証言<1>地元の情勢が大変厳しいのではないか
 矢立安芸太田町議証言<2>頭にきて「河井置き逃げ◎」とメモした
 矢立安芸太田町議証言<3>瞬間湯沸かし器のような代議士。神経をすり減らしていた
 矢立安芸太田町議証言<4>両被告にはけじめをつける判断をしてほしい
 先川元安芸高田市議証言<1>「かわいいあんり」を頼むと
 先川元安芸高田市議証言<2>白い封筒を出された瞬間、ノックがあって…
 先川元安芸高田市議証言<3>安倍総理大臣が応援されていると思った
 仁井田廿日市市議証言<1>受け取らないと嫌がらせがあるのではないか
 仁井田廿日市市議証言<2>(克行被告には)説明責任を果たし、辞職してほしい

第12回公判(9月23日)小坂前安芸太田町長「関係崩したくなかった」

 小坂前安芸太田町長証言<1>(自民党県連は)案里さんを応援していなかった
 小坂前安芸太田町長証言<2>克行被告は二階幹事長が話されたメモを見せた
 小坂前安芸太田町長証言<3>私の選挙の支援者が重なる。引き続き支援をいただきたい
 小坂前安芸太田町長証言<4>違法性があると思った。二人きりになれず返せなかった
 藤田廿日市市議証言<1>表向きは溝手さん、裏では案里さんを応援した
 藤田廿日市市議証言<2>違法なお金なのでまずいと思った
 藤田廿日市市議証言<3>全額飲食に使った。案里さんへの選挙はがき記入とビラの配布をした

第11回公判(9月18日)平本県議「危ない金」 口裏合わせの電話も

 平本県議証言<1>案里被告と「特に親しいと思っていない」
 平本県議証言<2>危ないお金だと思った
 平本県議証言<3>案里被告から「あれ、なかったことでいいよね」
 平本県議証言<4>返そうと努力しました
 平本県議証言<5>手元から離したくて新札と封筒処分
 平本県議証言<6>罪の意識はあったと思う
 平本県議証言<7>桧山先生を見送った後玄関に
 平本県議の妻証言<1>同じ女性としてすてきな方だと
 平本県議の妻証言<2>人目を避ける感じで、そっと出された
 平本県議の妻証言<3>いただいた際は領収書を出してと言われている

第10回公判(9月17日) 下原県議「違法な金」認識 案里被告から50万円受領認める

 下原県議証言<1>(領収書は)軽めに「いらなーい」という感じ
 下原県議証言<2>亡くなった妻が正直に・・・うそを言ってはいけないと
 下原県議証言<3>妻が世話になった医療機関の基金に50万円寄付しました
 下原県議証言<4>(弁護人は)わりかし声が大きいように思います
 下原県議証言<5>私自身も公認だから、公認候補を応援するのは当たり前
 下原県議証言<6>負託を頂きました。皆さまからの負託のために頑張りたい
 下原県議証言<7>なんというか表現しようがない。案里被告「ふふ」

第9回公判(9月16日) 200万円買収目的と認識 奥原県議が証言

 秘書証言<1>「あらいぐま」は誰か? 代議士です
 秘書証言<2>今日は安倍総理の秘書の方とお伺いしました
 秘書証言<3>三矢会が選挙のためにあると思っていたので
 奥原県議証言<1>記載できないお金と思いました。違法です
 奥原県議証言<2>参院選は30万票。確実なものにしようということ
 奥原県議証言<3>私は県議会で一番長老。長い。もう45年ですから
 奥原県議証言<4>話す理由がありませんから。私の腹の内に収めました
 奥原県議証言<5>今になって大変な罪を犯したと反省しています
 奥原県議証言<6>溝手陣営は出陣式と決起大会であいさつしてほしいと
 奥原県議証言<7>選挙ですから封筒を見たらすぐに分かりました

 

克行被告と案里被告

第8回公判(9月15日) 首相秘書団が広島行脚 参院選公示前「しらみつぶしに」

 秘書証言<1>総理秘書団が与えるインパクト大きい
 秘書証言<2>案里被告の選挙に向けて外回り指示された
 秘書証言<3>場所は安佐南区民文化センターです
 秘書証言<4>最終的には投票や投票の呼び掛けのお願いです

第7回公判(9月9日) 1億5000万円「載せると違反」 克行被告の懸念証言

 会計担当スタッフ証言<1>会計は克行代議士に決定権
 会計担当スタッフ証言<2>通帳に自分で記載の業者名消される
 会計担当スタッフ証言<3>「5名連記」集めて毎回代議士に報告
 会計担当スタッフ証言<4>はがき送付でトラブル 代議士「想定内」
 会計担当スタッフ証言<5>代議士懸念「1億5000万円載せると違反」
 会計担当スタッフ証言<6>5名連記「選挙との関連は明らか」
 会計担当スタッフ証言<7>不信感から長く働けないと思った

第6回公判(9月4日) 公示前のチラシ 違法認識

 秘書証言<1>後援会、学区ごとが(克行被告の)要望
 秘書証言<2>選挙はがきやポスター、投票につなげる活動
 秘書証言<3>(選挙違反の認識)心の中ではありました
 秘書証言<4>克行・案里先生の指示、できるだけかなえたい
 秘書証言<5>明らかに選挙が近いという意義込めていた

第5回公判(9月3日) 亀井静氏元秘書に支援要請、「案里被告から指示」

 秘書証言<1>報酬は「50」で
 秘書証言<2>天満祥典さんの後援会幹部とやりとり
 秘書証言<3>亀井氏元秘書への支援要請の指示「案里先生です」
 秘書証言<4>当選させたい、私もスタッフも同じ思い

第4回公判(9月2日) 公設秘書「聴取100回」押し付け・誘導なし

 秘書証言<1>克行代議士「後援会は家族」
 秘書証言<2>溝手氏の票切り崩すとの表現していない
 秘書証言<3>直接、投票を依頼する行為ではない
 秘書証言<4>代議士が全て掌握難しい
 秘書証言<5>今も逮捕されるかもとの思いある
 秘書証言<6>公示前の推薦依頼、許されると認識

第3回公判(9月1日) 尋問開始 公設秘書が出廷「克行氏が最終責任者」

 秘書証言<1>広島県連の協力得られない状況
 秘書証言<2>強く叱責される
 秘書証言<3>党本部から名簿入手
 秘書証言<4>具体的に細部にわたるまで報告
 秘書証言<5>警告受けたポスター、ゆっくりはがすよう指示

第2回公判(8月28日) 検察側、139人の証人尋問請求

第1回公判(8月25日) 夫妻、無罪を主張

▼罪状認否

 克行被告・選挙運動依頼を否定/案里被告・党勢拡大の活動主張

▼検察側冒頭陳述

 「票取りまとめの報酬」<1>
 「票取りまとめの報酬」<2>
 「票取りまとめの報酬」<3>
 「票取りまとめの報酬」<4>

▼克行被告弁護人の冒頭陳述

 総括主宰者「該当せず」<上>
 総括主宰者「該当せず」<下>

▼案里被告弁護人の意見

 「陣中見舞い・当選祝い」

※現金を受け取った疑いのある広島県内の首長と地方議員40人(肩書きは事件当時)と、申し込みを受けた3人を実名で表記した

 

案里議員秘書

【控訴審】

判決公判(8月31日) 控訴棄却
初公判 (8月25日) 被告側「一審判決は結論ありきの不当な事実認定」

【1 審】

第5回公判(6月16日) 懲役1年6月、執行猶予5年の判決
第4回公判(6月9日) 検察側が懲役1年6月求刑、弁護側「罰金刑相当」と主張
第3回公判(5月26日) 被告人質問
第2回公判(5月19日) 起訴内容認めるも「ほう助犯」を主張
第1回公判(4月20日) 起訴内容の認否保留

 

克行元法相元秘書

判決公判 (2月16日) 懲役1年6月、執行猶予5年判決<上>
             懲役1年6月、執行猶予5年判決<下>
第8回公判(12月21日) 克行被告元秘書、1年6月求刑 弁護側、無罪主張
第7回公判(10月26日) 結審の期日決定
第6回公判(9月30日) 弁護側被告人質問 「1日1人3万円」じゃなく「1日3万円」
            検察側被告人質問 「パソコン解析は克行代議士の依頼」
第5回公判(9月1日) 弁護側被告人質問 「遊説業務、管理していない」
第4回公判(8月5日) 案里被告秘書の証人尋問、「よく覚えていない」繰り返す
第3回公判(7月20日) 報酬決定の権限「克行代議士」
第2回公判(6月30日) 車上運動員の仲介役、証言
第1回公判(6月12日) 起訴内容を否認、無罪主張