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【ヤクルト】奥川 連続無四球54イニング3分の1で止まるも堂々9勝目「緊張感のあるゲーム楽しんで」

2021年10月8日 20時50分

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阪神打線相手に力投するヤクルト・奥川恭伸

阪神打線相手に力投するヤクルト・奥川恭伸

◇8日 阪神1―4ヤクルト(神宮)
 首位・ヤクルトが迎えたリーグ制覇への天王山。眼下の敵・阪神と対峙(たいじ)した直接対決3連戦。初戦の先発を託された次世代エース・奥川が堂々の投球を披露し、今季9勝目(3敗)を手に入れた。
 3回まで無安打。初めて喫した安打は、2点リードの4回2死からのソロだった。大山にフルカウントからの外角高め直球を右翼席に運ばれた。4試合ぶりの被弾で1点差に。だが、気迫の投球は変わらない。7回に2死満塁のピンチを招いて降板したが、試合をつくる役割は十分に果たし、救援陣に後を託した。
 「重要な試合になることはすごく分かっている。そこを任してもらえたので、しっかり期待に応えられるように頑張りたい。毎試合、緊張はあるけど、こういう機会は少ない。緊張感のあるゲームを楽しんで思い切って投げたい」
 石川・星稜高で甲子園を沸かせた2年目右腕。プロ入り前から大舞台を経験してきた。緊張の解消法は「受け止める。そうやって今までやってきた」という自然体。そんな奥川は重要なマウンドでも動じなかった。
 阪神打線を退けた1失点投球で、9試合連続のクオリティースタート(先発で6イニング以上を投げ自責点3以下)を記録。7回2死からの四球で連続無四球記録は惜しくも54イニング3分の1でストップした。
 前半戦は10試合に先発し、防御率4・19。後半戦の目標は防御率3点台だった。3点台の前半でも後半でもなく、とにかく3点台。控えめな設定とは裏腹に、持ち味の修正能力に磨きがかかった後半戦は抜群の安定感。2年連続最下位からの逆襲を目指すチームの原動力になっている。

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