都民ファーストの会、野田数代表が辞任 後任に小池百合子氏側近で総務会長の荒木千陽氏…野田氏は「特別秘書に専念」

荒木千陽氏(丸山汎撮影)
荒木千陽氏(丸山汎撮影)

 東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」は11日、知事特別秘書の野田数(かずさ)氏が代表を辞任し、7月の都議選で初当選した総務会長の荒木千陽都議を新たに代表に選出したと発表した。野田氏からは10日付で「特別秘書に専念したい」と辞任の申し出があり、「都民」が11日開いた代表選考委員会で荒木氏を後任とした。

 荒木氏は産経新聞の取材に「秘書時代を含め政治経験はある。この1年間、知事の側で都政も見てきた」と語った。荒木氏は衆院議員時代の小池氏の公設第1秘書を務めた側近の1人。

 関係者によると、代表選考委は党規約に沿って招集され、小池氏らが代表に荒木氏を推薦した。「都民」代表には1月の政党活動開始と同時に野田氏が就任。都議選告示前に小池氏に代表を交代したが都議選後、再び野田氏が就いていた。

 小池氏は同日夜、取材に「(都議会)臨時会も終えて都民ファーストも新人ばかりだったのが落ち着き、都民に選ばれた議員が代表する状況が整った。(荒木氏は)女性で度胸がある。まさしく都民ファーストの魂でいろいろやってくれると思う」と話した。

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