大阪の阪堺線に35年ぶり新停留場 「石津北」来月1日開業

 阪堺電気軌道(大阪市住吉区)は、阪堺線の東湊-石津間に2月1日、石津北停留場(堺市西区浜寺石津中)を新たに開業する。停留場の新設は昭和55年の今船(大阪市西成区)以来、35年ぶりとなる。

 上り線側と下り線側が南北に分かれた相対式ホームの駅舎で、バリアフリーにも対応。同電鉄で最も停留所間が長い東湊-石津(約1・3キロ)のほぼ中央に位置する。

 堺市は阪堺線の存続や利用者増のため平成22年から10年間で50億円を支援することにしており、石津北停留場の総工費約1億3千万円も市が全額負担する。1日の乗降客は約400人を見込んでいる。

 阪堺電気軌道はあべのハルカスの開業で上町線は乗客をわずかに取り戻しているが、阪堺線は堺市が支援する堺市域のほか、恵美須町以南の大阪市域で苦戦が続いており、NHKの連続テレビ小説「マッサン」ゆかりの地として沿線をPRしている。

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