大相撲元小結の舞の海秀平氏(56)が15日、NHKラジオ第1「NHKジャーナル」(月~金曜後10・0)に電話出演。日本相撲協会が弟子の幕内北青鵬の暴力行為に対する監督義務違反で、元横綱白鵬の宮城野親方を委員から年寄への2階級降格と3カ月の20%報酬減額とする処分を下したことについて語った。
舞の海氏は「ここのところ2、3年は相撲協会を挙げて、暴力問題根絶に向けて何度も講習会を開いてきた中で、こういう問題が起こったというのは本当に残念ですね。引退した北青鵬、まだ22歳。2メートル4センチで上背があって、スケールの大きい個性的な相撲を取る力士なんですよね。ひと昔前でしたら協会の問題になる前にその部屋の師匠が辞めさせるとか、そうことをしてたでしょうね」と指摘していた。
協会発表によると北青鵬は2022年7月から23年11月にかけて弟弟子2人にほうきの柄で尻をたたく、バーナー状にした炎を体に近づけるなどの暴行を重ねていた。北青鵬は現役を引退した。
■舞の海 秀平(まいのうみ・しゅうへい) 本名・長尾秀平。昭和43(1968)年2月17日生まれ、青森県出身。木造高―日大を経て平成2年、出羽海部屋に入門。同年夏場所幕下付け出しデビュー。3年春場所新十両。同年秋場所新入幕。最高位は小結。幕内通算241勝287敗12休、技能賞5度。11年九州場所で引退。