出光、7月に昭シェル事業分割し吸収
4月に昭和シェル石油と経営統合した出光興産は15日、昭シェルの事業を出光に承継させる会社分割を決議したと発表した。7月に昭シェルの全事業を吸収分割する形で切り離して出光が引き継ぐ。組織や事業の一体化を進め、早期に相乗効果を発揮させる考えだ。
同社はすでに吸収分割に関する検討の開始を公表しており、15日に取締役会で決議して契約を締結した。7月に昭シェルの事業に関わる資産や権利などを出光が受け継ぐ。
出光と昭シェルは4月に株式交換で、出光が昭シェルを子会社化する形で統合した。2017年にJXホールディングスと東燃ゼネラル石油が統合して誕生したJXTGホールディングスが想定を上回る統合効果を出すなか、出光も相乗効果の創出を急ぐ。