不明機からの最後の交信内容、マレーシアが公式発表を変更

不明機からの最後の交信内容、マレーシアが公式発表を変更
4月1日、マレーシアの航空当局は3月31日に、消息を絶ったマレーシア航空MH370便の操縦室と地上管制の最後の交信内容について、当初の発表を変更した。写真左は同国のヒシャムディン運輸相代行。プトラジャヤで3月撮影(2014年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[クアラルンプール 1日 ロイター] -マレーシアの航空当局は3月31日、消息を絶ったマレーシア航空(MAS)MH370便の操縦室から地上管制に最後に発せられた言葉について、当初発表していた「了解。おやすみ」ではなく、「おやすみ。マレーシア370」であったことを明らかにした。
当局は声明で「地上管制と操縦室の間で(マレーシア時間)午前1時19分に交わされた最後の言葉は「おやすみ。マレーシア370(Good night Malaysian three sevenzero)」であったことを確認する」と発表。これまで説明してきた「了解。おやすみ(All right, goodnight)」に比べ、より正式な、標準的な表現となる。
当局は最後の交信を行ったのが機長だったのか副操縦士だったのか解明するため、調査を続けているとしている。マレーシア航空はこれまで、最後の言葉は副操縦士が述べたとみられると発表していた。
同国のヒシャムディン運輸相代行は31日の記者会見で、操縦室から発せられた最後の言葉について質問され、会話記録の開示を求められていた。
3月8日未明に消息を絶ったクアラルンプール発北京行きMH370便には乗客乗員計239人が搭乗していた。同機の捜索をめぐるマレーシアの対応については批判が高まっており、中国人乗客の親族らは、マレーシア側の対応に過失があり、十分な情報開示が行われていないなどと非難している。

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