DiDi、広島でタクシー配車 第一交通と連携
中国配車大手の滴滴出行とソフトバンクが共同出資するDiDiモビリティジャパン(東京・港)は24日、タクシー配車アプリを広島エリアで始めたと発表した。タクシー大手の第一交通産業などと連携した。スマートフォンで乗車地点や時刻を指定できる。広島では4月に米ウーバーテクノロジーズの日本法人も配車サービスを始めており、シェア争いが激しくなりそうだ。
第一交通産業、中国タクシー(広島市)など15社と組み、配車サービスを提供する。具体的な配備台数は非公開。DiDiはこれまで大阪や東京など6地域でサービスを提供していたが、中四国では初めてとなる。広島での対応エリアは広島市、福山市、三原市、尾道市、廿日市市、府中町、海田町、熊野町、坂町。
DiDiのアプリはスマホの地図上で乗車地点や行き先を入力して配車を依頼する。配備されるタクシーが利用客の元まで何分で到着するかも表示される。クレジットカードを登録し、アプリで代金を支払うこともできる。
これまでタクシーは電話での配車が主流だった。アプリではタクシー会社に関係なく、利用者の近くにいるタクシーを呼べるメリットがある。
4月にはウーバー・ジャパン(東京・渋谷)が広島エリアでサービスを始めた。サービス内容だけで大きな違いを出すのが難しいなか、支払いに使えるクーポンの配布などで利用客の獲得を狙う。