米デル株式非公開化で合意、買収額は約244億ドル

米デル株式非公開化で合意、買収額は約244億ドル
2月5日、米パソコンメーカー大手デルは、創業者のマイケル・デル最高経営責任者(CEO、写真)と買収ファンドのシルバー・レイク・パートナーズが率いる企業連合(コンソーシアム)が244億ドルで同社を買収し、非公開化することで合意したと発表した。サンフランシスコで2010年9月撮影(2013年 ロイター/Robert Galbraith)
[5日 ロイター] 米パソコンメーカー大手デルは5日、創業者のマイケル・デル最高経営責任者(CEO)と買収ファンドのシルバー・レイク・パートナーズが率いる企業連合(コンソーシアム)が244億ドルで同社を買収し、非公開化することで合意したと発表した。
昨今の金融危機以降では、最大規模のレバレッジド・バイアウトになる。
米マイクロソフトも約20億ドルを出資するほか、バンク・オブ・アメリカ、メリル・リンチ、バークレイズ、クレディ・スイス、RBCキャピタル・マーケッツなどの大手金融機関から買収資金を調達する。
デル株主には1株当たり現金13.65ドルを支払う。
これは、非公開化協議が報道される前の平均株価(11ドル)からは約24%のプレミアムとなるが、1年前の株価(17.61ドル)は大幅に下回る。
手続きは、デルの2014年度第2・四半期末までに完了する見通し。
スターン・アジーのアナリスト、ショー・ウー氏は「現在の株価に対し実質的なプレミアムの上乗せがないため、株主が承認するかどうかが焦点だ」と述べた。
5日午前の取引でデル株は約1%高で取引されている。
FBNセキュリティーズのアナリスト、シェルビー・シーラフィ氏は「マイケル・デルCEOは、幾分柔軟な舵取りを行う機会を得ることになる。ただ、デルがこれまでと同様、パソコン市場が直面する課題に対処していく必要があるという事実に変わりはない」と述べた。
デルのブライアン・グラッデン最高財務責任者(CFO)は、同社の戦略について、非公開化の後も「これまでと概ね同じ」としつつも、再建にはさらなる時間や追加投資が必要との認識を示した。
JPモルガン・チェース、投資銀行のエバーコア・パートナーズがファイナンシャルアドバイザーを務め、デベボイズ・アンド・プリンプトンがデル取締役会の特別委員会法律アドザイザーとなった。
ゴールドマン・サックスはデルのファイナンシャル・アドバイザー、ホーガン・ロベルズ法は法律アドバイザーだ。
ワクテル・リプトン・ローゼン・アンド・カッツはマイケル・デル氏の法律アドバイザーで、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、バークレイズ、クレディ・スイス 、RBCキャピタル・マーケッツ がシルバー・レイク・パートナーズのファイナンシャル・アドバイザー、 シンプソン・サッチャー・アンド・バートレットは法律アドバイザーを務めた。
*内容を追加して再送します。

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