元V6の坂本昌行と結婚した朝海ひかるは「信念の人」 地道にコツコツタイプは夫婦相似

坂本昌行との結婚を発表した朝海ひかる
坂本昌行との結婚を発表した朝海ひかる

 30日に元V6の俳優・坂本昌行との結婚を発表した元宝塚トップスターの女優・朝海ひかるを一言で表現するなら「信念の人」。それを物語るいくつかのエピソードがある。

 同期(77期)に春野寿美礼(元花組トップ)、安蘭けい(元星組トップ)、花總まり(元雪・宙組トップ娘役)を輩出した人材豊かな学年だ。宝塚のスター育成の大きな特徴に、入団1~7年目までが参加できる「新人公演」がある。兵庫、東京の本公演中にそれぞれ1度だけ、ほぼ同じ舞台を後輩たちが役代わりで演じる。歌劇団もファンも、将来のスター候補をここで見極めていく。

 若かろうと関係ない。大劇場のセンターに立って演じることがいかに大変か、を学ばせる貴重な場。実際、春野も安蘭も早くから抜てきされ、数え切れないくらい主演をこなしてトップになった。ところが、朝海はこの新人公演での主演を経験することなく、トップに登り詰めた極めてまれなケースだ。

 7年間もある中でそれがなかった。つまり、厳しい言い方をすれば、明確なトップ候補でなかったということだ。しかし本人は腐ることなく、自分の足もとを固めることに専念し、多くの“目測”を鮮やかにこえていった。中性的な魅力を放ち、早くからダンスの名手として重宝された。結果として、その長所が皮肉にも抜てきを遅らせたともいえる。

 トップスターとして最初から光り輝く者もいれば、朝海のようにじわじわ光を蓄えて大きくなっていく者もいる。幼いころから厳しいレッスンを受けてきたバレエ経験も生きた。現状に満足せず、舞台人としての成長の歩みを止めない。これらは人並み外れたストイックさが支柱となっている。これは今後も一貫して変わることはないだろう。

 朝海のような苦手分野のない女優は、ミュージカル公演で引っ張りだこ。1年、2年先もスケジュールはどんどん埋まっていく。しかし受け身で待つだけでなく、オーディションを自ら受けにいくことも珍しくない。これも現状に満足しない、という気持ちの表れだ。おそらく、交際する中で坂本も、朝海のプロ意識の高さに驚き、よい刺激を受けたのではないか、と想像する。

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