東京電力は26日、福島第一原発で浄化処理した放射能汚染水がホースから漏れているのが見つかった、と発表した。漏れは止まったが、一部は近くの排水溝に流れ込んでいるのが確認された。排水溝の出口付近の放射性物質濃度が上昇しており、80リットル程度が海に流れたとみられるという。
26日午前8時半ごろ、原子炉の冷却で出た放射能汚染水の処理水が、淡水化処理施設とタンクをつなぐホースの継ぎ手部分から漏れているのを作業員が見つけた。淡水化装置を停止したことで、午前9時ごろに漏れはほぼ止まったという。
漏れた総量は推定120トン程度。汚染水は放射性セシウムを取り除く処理をしているが、取り切れない放射性ストロンチウムなどを含んでいる。付近は海から400〜500メートル離れている。経済産業省原子力安全・保安院は原因究明と再発防止を指示した。