週刊ファミ通のニュースページ“エクスプレス”で連載中のゲームに関連した著名人へのインタビューコーナー“Face”。誌面スペースの都合などからカットした部分を網羅した完全版をファミ通.comでお届け。今回のゲストは、ロックバンドのabingdon boys school(アビングドン ボーイズ スクール)です。

abingdon boys school:『戦国BASARA HDコレクション』【週刊ファミ通Face完全版】_02

■今週のお題
戦国BASARA HDコレクション
プレイステーション3 カプコン
2012年(C)CAPCOM CO., LTD. 2012 ALL RIGHTS RESERVED.8月30日発売 4990円[税込]

個性豊かな戦国武将たちを操作し数多の敵と戦うアクションゲーム『戦国BASARA』シリーズ。本シリーズの初期3タイトル『1』、『2』、『2 英雄外伝(HEROES)』をHD化して収録。オープニングムービーが新たに制作されたほか、トロフィー機能に対応するなど、多彩な要素が追加されている。

『戦国BASARA』の新展開にまた立ち会いたいです

abingdon boys school:『戦国BASARA HDコレクション』【週刊ファミ通Face完全版】_01
ロックバンド
abingdon boys school
(アビングドン ボーイズ スクール)

西川貴教(ボーカル:中央右)、SUNAO(ギター:左)、柴崎浩(ギター:中央左)、岸利至(キーボード&プログラミング:右)からなるロックバンド。『戦国BASARA』シリーズの数々のテーマソングを歌う。2012年9月5日にニューシングル『WE aRE(ウィアー)』をリリース。

 『戦国BASARA』シリーズ初期の名作3タイトルのグラフィックをHD化して収録したプレイステーション3用ソフト『戦国BASARA HDコレクション』。本作のテーマソングは、バンドabingdon boys school(以下、a.b.s.)が書き下ろした新曲『WE aRE(ウィアー)』だ。今回は、a.b.s.の4人をゲストに招き、『WE aRE』に込めた思い、『戦国BASARA』シリーズに対する思いを聞いた。

――約3年ぶりのニューシングルであり、『戦国BASARA』のために書かれた新曲『WE aRE』が、いよいよ発売されますね。
西川 a.b.s.としては、止まっていたという印象はないのですが、新曲を発表するのは確かに久しぶりですね。この新しい幕開けに、再び『戦国BASARA』と組ませていただけるのはとても光栄なことです。また、『戦国BASARA』が最初に発売されたのは2005年、僕らが活動を始めたのも2005年なので、同じぐらいの時間を歩んできているんですよね。今回の楽曲では、『戦国BASARA』と僕たちのいままでとこれから、というテーマを表現できたかなと思っています。
SUNAO 今回のリリースをきっかけに、ファンの皆さんに会える機会が増えるといいですね。イベントなどにもどんどん参加させていただきたいです。
 久しぶりのシングルということで、僕は制作をとても楽しみにしていたんです。実際、作ってみたら本当に楽しかったですね。ゲームもワクワクするデキになっていると思うのですが、それと同じくらいワクワクする曲にできたと思っていますので、ぜひ聴いていただきたいです。
柴崎 この新曲発売を新たなスタートとして、これからもファンの皆さんに期待していただけるような活動を続けたいと思います。

――『WE aRE』はどのような曲なのですか?
西川 これまでの『戦国BASARA』シリーズの曲については、キーとなるキャラクターやテーマを題材にして書いたのですが、今回は『戦国BASARA』というシリーズそのものについて書いてほしい、というリクエストがありまして。『戦国BASARA』という作品の根っこの部分にあるもの……待っていても変わらない、自分たちできっかけを作っていこう、という思いをストレートに歌にぶつけて作りました。それから、メロディーの中に、フックになる部分、ハイライトになる部分をたくさん詰め込んだんです。このゲームには、ファンの皆さんに見せたい名シーンがいっぱいあるじゃないですか。そのシーンと、メロディーのハイライトがハマるようにしました。実際、公式サイトのティザー映像を見たら、曲と映像がバッチリ合っていてうれしかったですね。
 メロディーについては、テンポを上げたり、ビートを効かせたりすることで疾走感を出しました。また、僕らのギターのザクザクした音と、戦国武将たちが平坦ではない道をザクザク進むところがマッチしていると思います。
柴崎 場面展開が多いこと、そしてその展開が非常にはっきりしていることが、この曲の大きな見どころですね。
SUNAO 『戦国BASARA』は、シリーズを追うごとに、セリフが増えていったり、武器の使いかたが変わったりと、進化し続けていますよね。それと同じく、僕らもいろんなことにトライしてこの曲を作ったので、うまくハマって、カッコいいものになったと思います。

――ちなみに、皆さんは最近ゲームで遊ばれていますか?
 僕、『バイオハザード』シリーズが大好きなんです。『バイオハザード6』が本当に楽しみで。それから最近、『バイオハザード クロニクルズ HDセレクション』を始めたんですが、これがもう、おもしろいですね! 1プレイがそこまで長くないので、気軽にプレイできるので、ついつい遊んでしまいます。
SUNAO 僕はもう、『戦国BASARA3 宴』をずっと遊んでいます。使っているのは“まつ”だけなんですけど。ひとりだけレベルが150を超えています(笑)。

――まつのどこがお気に入りなのですか?
SUNAO 最強じゃないですか! 動きも、武器の強さも……それに、動物を召喚できるんですよ。何もしなくても攻撃してもらえるんです!
西川 ポイントは結局そこでしょう?(笑)

――では、西川さんのお気に入りの武将は?
西川 僕は前田慶次ですね。『戦国BASARA2』で前田慶次が参戦したことで、シリーズの展開が広がったと思うんです。声優の森田成一さんの、テンションの高い独特のキャラクターも、イベントをすごく盛り上げてくれますし。ゲームだけではなくて、そこから先の楽しみかたをファンに見せてくれたのは、『戦国BASARA2』からだったという印象があります。また、前田慶次は、無軌道に見えてしっかりした信念がありますし、シリーズの中でも魅力あるキャラクターだと思います。

――柴崎さんはいかがですか?
柴崎 お気に入りというか、気になる存在なのは上杉謙信です。性別が明らかになっていませんよね? 女性のようにも見えますし、男性のようにも見えますし……。気になっています。

――それでは、ひと言ずつ読者へのメッセージをお願いします。
SUNAO ゲーム業界の発展と進歩に負けないくらい、僕らも日々、新しいものにトライしていきたいと思います。
 僕達は、前を向きながら、かつ楽しみながら音楽をしたいと思っています。これからも、いろんな挑戦をしながら、皆さんに楽しんでいただける曲を作っていきますので、音楽も『戦国BASARA』も、ぜひ楽しんでください。
柴崎 いろいろなジャンルの方々と出会うことは、とても楽しいですし、バンドとしても発展のきっかけになります。これまで、『戦国BASARA』を通じていろんな方と出会えたので、これからも出会いを楽しんで活動していきたいです。
西川 『戦国BASARA』の魅力のひとつに、特定のアイテムを装備すれば歌を聴きながら遊べるということがあると思います。ぜひ、僕らの新しい曲を聴きながらプレイしてください。『WE aRE』で僕らは新しいスタートを切りましたし、『戦国BASARA』もこのゲームがつぎに向けてのスタートになると思います。新しい『戦国BASARA』の展開に、僕らもまた立ち会えるようにがんばりたいと思います。