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Surface Studio 2とSurface Headphonesは2019年に日本投入

Surface Studio 2について解説するパノス・パネイ氏

 日本マイクロソフト株式会社は10日、都内で「Surface」新製品に関する発表会を開催した。発表会には米Microsoftから来日したSurface担当コーポレートバイスプレジデントのパノス・パネイ(Panos Panay)氏が出席し、新製品の紹介にあたった。

 既報のとおり、第8世代Coreプロセッサに刷新された「Surface Pro 6」と「Surface Laptop 2」は10月16日より国内で販売開始する。前者の個人向けモデルは税別119,800円、後者の個人向けモデルは税別126,800円からとなっている。

【表】Surface Pro 6ラインナップと税別価格
モデル本体色一般消費者向け/Officeつき法人向け/Windows 10 Pro搭載
Core i5/8GB/128GBプラチナ119,800円114,800円
Core i5/8GB/256GBプラチナ/ブラック139,800円134,800円
Core i7/8GB/256GBプラチナ/ブラック180,800円174,800円
Core i7/16GB/512GBプラチナ/ブラック224,800円218,800円
Core i7/16GB/1TBプラチナ268,800円262,800円
【表】Surface Laptop 2ラインナップと税別価格
モデル本体色一般消費者向け/Officeつき法人向け/Windows 10 Pro搭載
Core i5/8GB/128GBプラチナ126,800円135,800円
Core i5/8GB/256GB4色(法人はプラチナのみ)146,800円144,800円
Core i7/8GB/256GB4色190,800円184,800円
Core i7/16GB/512GB4色259,800円253,800円
Core i7/16GB/1TBプラチナ315,800円309,800円

 パノス氏は日本の文化や技術が好きだと言い、とくに日本の“妥協しないものづくりの精神”に感銘を受けたという。Surfaceシリーズを設計するさいもこの精神を受け継ぎ、あらゆる点を妥協しなかったと語った。

 また、日本独特の働き方も分析し、それにマッチした製品デザインとした結果、現在政府が総力を挙げて推進している働き方改革、ワークスタイルの変革に結び付けられる製品であるとアピールした。

 部品1つをとっても妥協していないSurfaceであるが、これらの技術をユーザーが意識する必要がないのが重要であり、道具の魅力を活かすのはあくまでもユーザー、ひいてはクリエイターであるべきだと力説した。

 パノス氏は自らの娘が弾くピアノを例に挙げ、「娘はピアノに搭載されている技術を気にすることはないが、ピアノは当たり前のように娘の演奏にマッチし、曲を演奏することだけに集中できるようデザインされている」とし、Sufaceシリーズもそのような、ユーザーによって魅力的に見える道具を目指したという。

パノス・パネイ氏
日本のワークスタイル変革
同氏の娘はピアノを弾くが、演奏者はピアノに搭載されている技術を考える必要はない。Surfaceもピアノのような道具を目指した

 最初に紹介されたSurface Pro 6は、99%の高いユーザー満足度、高い質感、新たに追加されたブラック色、第8世代Coreの搭載による67%の高速化、770gの軽量性、13.5時間の長時間バッテリ駆動などの特徴を挙げた。

 Surface Laptopについても、同様の高いユーザー満足度と高い質感、ブラック色、第8世代Coreの搭載による85%の高速化、340万画素のPixelSenseタッチディスプレイ、14.5時間の長時間バッテリ駆動などを挙げ、競合の「MacBook Air 13インチ」よりもグラフィックス性能が高いことが謳われた。

Surface Pro 6を手にするパネイ氏
最大16GBのメモリを搭載
従来モデルから67%高速化
重量は770gで、バッテリ駆動時間は13.5時間
Surface Laptop 2を手にするパネイ氏
クラス最高のタイピング感を実現したというキーボード
340万画素のPixelSenseタッチディスプレイ
他製品と比較してバッテリ駆動時間が長いという

 一体型の「Surface Studio 2」は、従来からディスプレイのコントラストが22%、明るさが38%向上。また、ストレージも最大2TBのSSDとなり、従来から高速化しているという。なお、Surface Studio 2は2019年1月より日本国内に投入するとした。

Surface Studio 2の液晶はコントラスト比や明るさが向上
最大2TBのSSDを搭載するようになった

 最後の製品として、無線ヘッドフォン「Surface Headphones」も紹介された。このヘッドフォンにはノイズキャンセリング機能が搭載されているが、右ハウジングのリングを回すとボリューム調節、左ハウジングのリングを回すことで13段階にノイズキャンセル強度を調節可能。

 これにより、仕事で集中するためにノイズキャンセリング機能つきヘッドフォンをかけておくユーザーでも、人と話しかけるときなど、必要なときにノイズキャンセルをオフにできる。また、頭から外して首にかけると自動で音楽再生を停止させるといった機能もあり、仕事時とプライベート時両方で使えるとアピールした。Surface Headphonesの国内投入も2019年の早い時期としている。

Surface Headphones

 このほか、発表会ではWindows 10 October 2018 Updateのタイムライン機能、スマホ連携機能、Windows+Vによる履歴も参照可能な貼り付け、日本発の絵文字機能(Ctrl+ピリオドで起動)、モリサワが開発したBIZ UDフォントの搭載、そしてOffice 365に新たに搭載された英語の手書き認識機能、英語→日本語翻訳機能などが紹介された。

October 2018 Updateの特徴的な機能の1つ、タイムライン
「スマホ連携」アプリは、直近のスマートフォンのメッセージや写真をPCから参照可能
スマートフォンで撮影した写真をスマホ連携からドラッグ&ドロップで貼り付けられる
手書きの英文も……
テキストに変換できる
さらに、日本語にも翻訳可能
履歴も参照できるWindows+Vキーによる貼付け機能
Windows+ピリオドで起動する絵文字は日本のチームが開発
モリサワのBIZ UDフォントを搭載
製品写真
Surface Pro 6。右側のブラックが新たに追加された
Surface Pro 6の背面
キーボードは従来どおり
右側面
左側面
Surface Laptop 2
右側面
左側面。従来とインターフェイスは共通で、USB Type-Cの搭載は見送った
Surface Studio 2
独自のヒンジ機構により、倒してペン入力しやすいポジションに変更できる
ベース部にPCのメイン部分を内蔵する