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「神様に『頑張らないと駄目だぞ』と言われているのかな」長いリハビリ経験のソフトバンクドラ1イヒネ・イツアが果たした実戦デビュー
ソフトバンクのドラフト1位新人、イヒネ・イツア内野手(18)が実戦デビューを果たした。ヤマエ久野九州アジアリーグ・北九州下関との4軍交流戦(下関)に9回に代打で登場し、空振り三振だった。
最終盤にその名前が呼ばれた。試合後半から防具を着け、素振りを続けていたイヒネは、3点を追う9回、先頭打者で登場。2ボール2ストライクから146キロ直球をフルスイングもバットは空を切った。「打てなくて悔しかったですけど、次回前向いて頑張ろうかなという感じ」とすがすがしい表情でほろ苦デビューの感想を口にした。
大型遊撃手として期待され、愛知・誉高から入団。しかし、右膝のリハビリに時間を費やし、野球ができない時間が続いた。そんな期間をイヒネは「いろんな人に支えられて、野球ができる状態まで来られた。野球できて良かった」と振り返る。
プロでの初戦を終え「プロで始まって1打席目。ホームランで飾れたらベストでしたけど、そんなに甘くない世界だなと。多分、神様に『頑張らないと駄目だぞ』と言われているのかなと」とはにかんむ。目標に「トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)」を掲げるイヒネが、プロの第一歩を歩み始めた。(鬼塚淳乃介)