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3.「Zガンダム」劇場版 富野総監督の証言
音響監督とお会いした際、富野総監督と直接お話がしたいので連絡をつけてくださるようお願いしていましたが、なかなか連絡していただけませんでした。
何度も音響監督にお願いの電話をしました。
富野総監督と今回の劇場版のことで連絡がついたのは、音響監督とお会いしてから3週間後でした。
まず電話でお話し、1週間後に実際にお会いして話を伺うことができました。
以下、富野総監督の証言
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フォウの声優をかえるつもりはなかった。
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フォウは冴子だから演じられた。フォウは冴子の役だ。
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声優への連絡は音響監督に任せていた。
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映画化にあたり、「Z」のキャストのうち、「オリジナルキャストの一部は残す」と決めた。
残すオリジナルキャストに、フォウは入っていた。
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声優は、俳優としての高い意識を持っていることが大切だ。
普通のひとと同じように老け込んでいては使えない。
その確認の意味も含め、残そうと思うオリジナルキャストには事前に会ったり、声を聞いたりした。
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冴子には2003年春に実際会って話をしているので、健在であること、また俳優としての高い意識を持っていること、女優として維持していることを確認していた。
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一昨年冬(2003年末)に、冴子へ連絡するよう音響監督に依頼した。
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音響監督から「冴子は引退した」「連絡が取れない」と聞かされた。
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それでもフォウ役は冴子以外に考えられなかったので、自分で直接連絡を取ろうと思った。
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音響監督から冴子の自宅電話番号を聞き、出演依頼のため自ら電話をした。
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2週間にわたり、時間帯をかえるなどして電話をかけ続けたが、常に留守番電話であった。
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留守番電は一方的に留守を告げるだけのもので、メッセージを残すことができないタイプのものだった。
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半年前に元気であったのに、急に引退し、メッセージも受け付けない留守番電話を使うのは、よほど何かがあって、外部との接触を絶とうとしているのではないか?
それなのに業界に引き戻すのは酷なことではないか?と考え、連絡をすることをやめた。
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インターネットはやらない。
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テレビ番組は見ない。
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サンライズ関係の他の作品のことは知らない。
(私が04年春サンライズ作品「犬夜叉」に数回出演したと話したことに関し)
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「Z」関係のゲームなどは、全く見ていない。
(ずっとゲームに出演していたと話したことに対して)
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イベントなどに関しては、知らされていない。
(03年夏、04年夏に「Zガンダム」のイベントを行う企画があり、私への出演依頼がマネージャーを通し来ていた。スケジュールもおさえられていたがイベント自体がおこなわれなかった・・・という私の話に対して)
今回のことで冴子が総監督と話がしたいと言っていると、音響監督から聞かされたのは、冴子と電話で話す2日前。
それまでは音響監督より何も話がなかった。
以上
次に私の状況説明と、私の思いを書く予定です。
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