コロナ禍に新たな活路を見出そうと、大分県別府市のバス会社が大分と福岡を結ぶ高速バスの運行を15日から始めました。この高速バスの最大のウリは格安料金です。

大分と福岡を結ぶ高速バスの運行を始めた日清観光。別府市に本社があり、もともと貸し切りバス事業を展開していました。しかし、コロナ禍で売り上げは8割以上減少したため、新たな活路として見出したのが格安の高速バス事業です。

(日清観光大分営業所・宇都宮建所長)「4回回数券を買っていただけますと大人が1750円で福岡まで利用できます。これが一番のウリ」


大分・福岡線で4回回数券を買った場合、片道料金は1750円。同じ区間の最低価格を比較すると別のバス会社は2300円。JRは2550円で、格安料金であることがわかります。


日清観光は格安料金を提供するために、バスの車内にWi-Fi設備がないほか、トイレを設置していないため、途中で10分間の休憩を挟みます。そのため、大分から博多までは日清観光が3時間4分もしくは3時間26分かかるのに対して、別のバス会社はおよそ2時間半、JRはおよそ2時間と所要時間に差が出るということです。


(日清観光大分営業所・宇都宮建所長)「朝の便についてはビジネスのお客様にご利用いただければ、お昼の便は別府の観光のお客様を中心にご利用いただければお客様には選択肢が増えた部分でうまく使いまわしてほしい」

日清観光では、1日3往復で運行していて、利用客が定着すれば増便する予定です。