IS完全制圧「来週にも」 米大統領

 【ワシントン=住井亨介】トランプ米大統領は6日、ワシントンで開かれたイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の打倒を目指す有志連合の閣僚級外相会合に出席し、米軍や民兵組織などがシリアのIS支配地域を「おそらく来週」にも完全制圧できるとの見通しを明らかにした。

 トランプ氏は「来週のいつか、正式に発表されるだろう」と述べた。また、「彼らの支配地はなくなった。これは大きなことだ。われわれは残存兵の掃討を続けるが、彼らは非常に危険だ」とし、完全な掃討にはなお時間がかかることを示唆した。

 IS掃討作戦に関しては、シャナハン米国防長官代行が先月29日の記者会見で、「2週間以内」にIS支配地域を完全制圧できるとの見通しを示し、「支配していた地域の99・5%超がシリア国民の手に戻った」と述べていた。

 外相会合は、昨年12月にトランプ氏がシリアからの米軍撤収を表明した後、初めての開催で、ポンペオ米国務長官は「シリアからの米軍撤退は(同地域での)米国の戦いの終わりを意味しない。本質的には戦術上の変更だ」と改めて米国の立場を強調し、各国に理解を求めた。

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