ニジマス四倍体との交雑による異質三倍体の作出

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抄録

1.ニジマス四倍体雌とイワナ、カワマス、ブラウントラウトおよびヤマメ雄との交配により異質三倍体を作出できた。2.異質三倍体の染色体数、相対DNA量は両親から推定される期待値と近似していた。また、両親の遺伝子が導入されていることが確認された。3.異質三倍体雄は二次性徴を示し、成熟に伴う生残率低下、成長停滞を示した。4.ニジニジブラの成長・生残は全雌ニジマス三倍体と同等以上であった。5.異質三倍体の外観は必ずしも両親の中間的形質を示さなかったが、ニジニジブラは全雌化により実用可能と考えられた。6.交配で作出されたニジニジブラはIHNVに対してニジマスより抗病性が増した。7.全雌ニジニジブラは新しい養殖品種として期待される。

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