「オスプレイいらない」 市民団体、木更津で街頭集会

2022年4月13日 07時38分

集会で「軍備増強で平和はつくれない」と訴えた吉田会長(左端)=JR木更津駅前で

 陸上自衛隊木更津駐屯地に暫定配備中の垂直離着陸輸送機オスプレイに反対する市民団体「オスプレイ来るな いらない住民の会」が九日、JR木更津駅前で街頭集会を開き、「日本の空にオスプレイはいらない」と訴えた。
 集会には百五十人余が参加。同会の吉田勇悟会長は、陸上自衛隊木更津駐屯地では全十七機を予定する陸自のV22オスプレイが暫定配備され、米海兵隊のMV22オスプレイの整備基地になっていることを説明。「両国のオスプレイが試験飛行として首都圏の空を飛び、墜落事故や騒音被害が心配される」と述べた。
 ロシアのウクライナ侵攻にも触れ「なんとしてもやめさせたい。君津・安房地域でも市民が声を上げている」と訴える一方、「核共有、敵基地攻撃等、危険な動きも浮上している」と指摘する場面も。
 集会には県内各地から複数の平和団体が参加。「オスプレイいらない!習志野・八千代・船橋ネットワーク」の吉沢弘志共同代表は、ノルウェー北部で先月、北大西洋条約機構(NATO)の訓練に参加していた米海兵隊のオスプレイ一機が墜落したことを報告。「両国のオスプレイ、共にいらない」と語った。
 また、千葉沖縄県人会の宇良宗英会長は「辺野古の基地建設中止・普天間飛行場の閉鎖撤去と、日本の空にオスプレイいらないの闘いを連帯させ、平和のため共に頑張りたい」とメッセージを寄せた。(山本哲正)

関連キーワード


おすすめ情報

千葉の新着

記事一覧