慰安婦問題

橋下発言、維新に動揺 やりとりの状況判明

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が今月1日、米兵の性的欲求の対応策として、合法的な風俗業の活用を米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の司令官に求めた際の具体的な状況が14日、関係者への取材でわかった。橋下氏の発言に対しては閣僚から批判が相次ぎ、米国防総省も買春の拒否を強調。維新幹部は発言を擁護したが、今夏の参院選を控え、地元・大阪の議員には動揺が走った。

 橋下氏は1日、幹事長の松井一郎大阪府知事や維新議員、政策協定を結んだ沖縄の地域政党「そうぞう」関係者らと飛行場を視察。

 同行した複数の関係者によると、軍事設備の一部のほか、レストランやスポーツジム、ボウリング場、体育館などレクリエーション施設を見学。波紋を広げた発言は、敷地内の映画館でスクリーンに映し出される飛行場を見ながら、説明を受けた後の質疑で起きた。

 橋下氏は、沖縄で米兵の性犯罪が多発していることを指摘し、「若い兵士の(性的)欲求にどのように対応しているのか。合法的な風俗での対応は考えていないのか」と尋ねた。

会員限定記事会員サービス詳細