四国・九州アイランドリーグ、香川オリーブガイナーズの2007年(1―12月)決算で、売上高が4球団トップの1億1700万円に達する見通しになったことが12日までに分かった。分社化2年目で他の3球団が7000万円前後に落ち着きそうな中、前年(3―12月)比54%の大幅増。純損益は約2900万円の赤字が見込まれるものの、赤字幅は前年から4100万円圧縮された。
リーグからの分配金(昨季約3000万円)は2年連続で実質ゼロ。リーグのCEOを兼ねる鍵山誠オーナーは「チームが地域に認められつつある。今後も改善を続け、収支をゼロに近づけるとともに地域の誇りとなるチームをつくっていきたい」と、安定経営の中でファンサービスの拡充に努める考えを示した。
昨季の観客数はホーム45試合で過去最多の7万1634人(前年4万5145人)を動員。ファン拡大のため、高松市内の小学生を中心に無料券を配った影響もあるが、有料入場者数も増え、チケット収入は前年の2倍となる約2000万円を見込んでいる。
グッズ、飲食販売も好調。ともに前年を大幅に上回ったほか、スポンサーの反応も良く、前年の3倍となる30社の支援を受けた。
一方、総支出は前年と同じ約1億4600万円の見通し。広告宣伝費(2900万円)、球団職員を含む人件費(6800万円)が膨らんだが、飲食などの販売ロスを削減した。
4球団を含めたリーグ全体の純損益は約1億2300万円の赤字の見込み。1年目の3億円、2年目の1億5000万円より赤字額は減ったものの、昨年11月に発表した見込額(1億円の赤字)より増え、九州2球団を加えた今年は赤字幅が広がる可能性があるという。