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2019年参院選の大規模買収事件で、河井克行・元法相(61)(実刑確定)から70万円を受け取ったとして公職選挙法違反(被買収)に問われた元広島市議・藤田博之被告(86)の控訴審判決が16日、広島高裁であった。森浩史裁判長は1審・広島地裁の有罪判決を支持し、無罪を主張した藤田被告の控訴を棄却した。
1審判決によると、藤田被告は元法相の妻・案里元被告(50)(有罪確定)を当選させるための報酬と知りながら、19年3月に50万円、同6月に20万円をそれぞれ受け取った。
1審判決では、藤田被告に対する東京地検特捜部などの取り調べに言及し、「不起訴を前提として行われた」と指摘した一方、「公訴を棄却すべきほどの違法性はない」と認定。罰金40万円、追徴金70万円(求刑・罰金70万円、追徴金70万円)の有罪とした。