人気アイドルグループ『アイドリング！！！』23号で派生グループ『NEO from アイドリング！！！』のリーダーも務める“ゆうな”伊藤祐奈（19）が5日、東京・豊洲PITで開かれた『アイドリング！！！FES 2015 10年目の明日ング！！！ 心機一転←！！！→初志貫徹』でグループを卒業し、芸能界も引退した。

　この日は4部構成のアンコール含め全77曲約8時間という大ボリュームでグループ史上最長とまさに『アイドリング！！！』づくしのイベントとなった。

　伊藤は2部の終盤から『NEO from アイドリング！！！』のコーナーへ突入し、これが最後の7人での『NEO―』でのパフォーマンスということで、歌唱中に涙ぐむメンバーも続出。そんな『NEO―』へ伊藤は、「こんなリーダーについてきてくれてありがとう！あしたから第三章のNEOがまたスタートするよね。みんなで力を合わせて頑張って！！」と、エールを送った。

　そして、伊藤の卒業となる第3部がスタート。『目には青葉 山ホトトギス 初恋』からスタートを切ると、『職業：アイドル！！！』では、33号の橋本瑠果（15）が『Iのスタンダード』でされているようにメンバーから担ぎ上げられることとなり、「みんな最高だ！！！！」と、絶叫する姿も。

　いよいよ卒業が近づき、バカリズムからのVTRメッセージがあったあと、伊藤にとってのラストソング『Shine On』を熱唱。歌い出す前にファンからの「卒業おめでとう！！」コールが会場にこだまし、伊藤は涙ぐむと、そのまま歌いきった。

　パフォーマンスを終えた後はメンバーそれぞれから、伊藤へメッセージを送ることに。瑠果は「大人になっても絶対の一番の先輩は祐奈ちゃんです！」と、コメントし後輩に慕われている様子を見せたり、3期生の21号“かえぴょん”橋本楓（18）からは、「いっぱい思い出もあるし、いつも笑わせてくれて、気を使ってくれて、後輩の面倒も見ていたし、初めての後輩だったけど、自慢の後輩です！」といえば、1期生の6号“とんちゃん”外岡えりか（23）からも「『アイドリング！！！』に入ってきた時は小さくて挙動不審で、不思議ちゃんぽくて、大丈夫かと思っていたけど、途中から急成長して、さすが“伊藤プロ”だなと思うことがあった」と、先輩からも信頼を寄せられている姿を。

　途中から『NEO―』に加入した28号“カレン”石田佳蓮（18）は、「格好いい先輩だなと思っていて、フリートークもできるし、後輩もみんな祐奈ちゃんがいたから……、安心していたと思う。祐奈ちゃんが卒業しちゃうのはさびいけど、私達はそれを引き継いで頑張りたいと思います」と、言葉をかける。

　さらに、1期生の9号“ルーリー”横山ルリカ（23）からも、「本当にやめちゃうの？正直な気持ちは祐奈はアイドルやめるのもったいないと思ってます。でも、祐奈は努力家でどこの世界でも頑張っていけるなと思っています。あまり（ストレスを）ためすぎずに」と、アドバイスを送ると、逆に伊藤は横山から『アイドリング！！！』に入りたてのころに教わったことを語りだし、「『ファンの人は覚えよう』と言ってくれて、それから、ノートに書いて覚えていきました。アイドルの基礎的なことはルリカさんから教わったんです。今後も何かあったら相談させてください！」と、お願いしていた。

　最後は伊藤と同期の4期生の番に。22号“るぅちゃん”倉田瑠夏（18）と26号“オジー”尾島知佳（20）からは花束とともに、100円ショップで買ったという色紙プレゼント。倉田は、伊藤に「こんな同期でごめんね。祐奈はムカつくことが多くて…顔もいいしなんでもできて。一番4期生で卒業しちゃいけない子だと思う」と、羨んでいたことを素直に話したり、尾島は、「4期生5人で旅行したいね。知佳と瑠夏と（後藤）郁と（野元）愛と祐奈でよかった」と、涙ながらに語った。

　そしてついに、伊藤1人がステージに残りスポットライトが当てられる。伊藤は時折涙を見せながらスピーチを始めた。

　「本当にこのタイミングで申し訳ないなと思うんですけど、二十歳になるという自分に焦りを感じていて、やっとやりたいことを見つけて…。本当は二十歳のお誕生日に卒業したかったんですが、10月末に全員卒業が発表されて、メンバーみんなが次のステップを考える残り半年を、私は次の別の道のために半年を使いたいと思って卒業を決めました。『アイドリング！！！』が好きな私にとって、こんなにも『アイドリング！！！』づくしのフェスで卒業できて幸せです。一緒に盛り上げてくれたメンバーとファンのみなさん本当にありがとうございます！」

　「14歳のときに私は『アイドリング！！！』に加入しました。初めてのオーディションが『アイドリング！！！』でした。芸能界の右も左も分からないままでした。でも、加入前から観ていたアイドリングに入れて、本当に幸せでした。テレビの視聴者の普通の女の子が、カメラの前にいたと思います。本当に大変な子だったと思います。ド素人で何もできなかった私ですが、いつもそばに居てくれたメンバーと、本当に優しいスタッフさんと、嬉しい事があったら一緒に喜んでくれて、悔しいことがあったら励ましくてくれて、熱くても寒くても、どんな時でも会いに来てくれるファンがいたからここまで来れました。私は、特別飛び抜けてカワイイといわけではなく、今の時代、こんなにアイドルさんがいる中で見つけてくれて、たくさん支えてくれてありがとうございました。この世界に入ることを決めた時に、見守り続けてくれた両親に感謝の気持ちでいっぱいです」

　「新たな夢に向けて歩み出します。感謝しても伝え切れないくらい感謝しています！ここにいたことをずっと忘れないし、卒業しても『アイドリング！！！』のことを大好きで最後の最後まで応援したいと思います。アイドルという夢をかなえる場所が『アイドリング！！！』で本当に良かったです！5年間、本当に、本当にありがとうございました！！大好きだよありがとう！！」

　思いを語り尽くした伊藤へ、ファンからも惜しみない拍手が送られ、伊藤はそれに応えるように客席へ向けて、何度も何度も丁寧にお辞儀すると、「またお会いしましょう！『アイドリング！！！』23号、伊藤祐奈でした！」と、ほほ笑みを浮かべて、その芸能生活の最後をしめくくっていた。

　■セットリスト
　M1：My fate
　M2：S.O.W センスオブワンダー
　M3：無条件☆幸福
　M4：Don’t think feel！！！
　M5：EZ DO DANCE
　M6：サマーライオン
　M7：Iのスタンダード
　M8：NA GA RA
　M9：犯人はあなたです♥
　M10：ベタな失恋～渋谷に降る雪～
　M11：遙かなるバージンロード
　M12：Wing
　M13：戦闘恋愛少女B型の憂鬱
　M14：ユキウサギ
　M15：モテ期のうた～season2～
　M16：ドーナツの向こう側（2期Ver.）
　M17：Smiley Days
　M18：あこがれアドレイション（野武士Ver.）

　休憩

　M19：ミルキーガール
　M20：Secret Xmas
　M21：change the world
　M22：春色の空
　M23：ドキドキが止まらない♥
　M24：アルファベットでこれなんだ！？～保健室大作戦～
　M25：カルネアデスは痛くない
　M26：ドーナツの向こう側（4期Ver.）
　M27：サラサラ★キューティコー
　M28：寝乙女 X’mas Night
　M29：mero mero
　M30：プリ♡きゅんサバイバル
　M31：波打ち際のリフレイン
　M32：ショコラ☆ロマンティック
　M33：“RESISTANCE”In My Pocket
　M34：突進少女
　M35：胸アツ生誕祭！！！
　M36：Someday,Somewhere
　M37：Sakura ホライズン
　M38：キミといたナツ

　休憩

　M39：目には青葉 山ホトトギス 初恋
　M40：プールサイド大作戦
　M41：苺牛乳
　M42：eve
　M43：キュピ♥
　M44：さくらサンキュー
　M45：「職業：アイドル！！！」
　M46：Friend
　M47：Shine On

　休憩

　M48：GO EAST！！！ GO WEST！！！
　M49：カニ子
　M50：黄金蟲
　M51：ドーナツの向こう側（3期Ver.）
　M52：オレオレ GO！
　M53：太陽のサマサマデイズ
　M54：Baby,Baby,Sweets
　M55：Bon Voyage！
　M56：恋のプレゼンター
　M57：お子様ラブ
　M58：70億分の1
　M59：よくばりポンパドール
　M60：雨とワルツ
　M61：ドーナツの向こう側（5・NEO期コラボVer.）
　M62：Stay with me
　M63：ドーナツの向こう側（1期Ver.）
　M64：4U
　M65：HoRoRi
　M66：voice
　M67：DearFriend
　M68：Only One
　M69：Like a shooting star
　M70：SHA KA LA KA PARTY
　M71：ガンバレ乙女（笑）
　M72：シャウト！！！
　M73：MAMORE！！！
　M74：やらかいはぁと
　M75：サマーライオン
　M76：HELLO

　EN1：百花繚乱アイドリング！！！

　※写真は©ポニーキャニオン