ブラジル警察が賃上げ求めスト、W杯開催都市で殺人や略奪が多発

ブラジル警察が賃上げ求めスト、W杯開催都市で殺人や略奪が多発
4月17日、ブラジル第3の都市サルバドルで賃上げを要求する警察がストライキに入り、略奪といった凶悪犯罪が多発。写真は略奪被害に遭った店の内部(2014年 ロイター/Valter Pontes)
[ブラジリア 17日 ロイター] -ブラジル第3の都市サルバドルで、賃上げを要求する州警察が15日夜からストライキに入り、警官不在となった町では殺人や略奪といった凶悪犯罪が多発した。
ストは17日に終結したが、この間に少なくとも39件の殺人事件が発生し、サッカーのワールドカップ(W杯)開催を目前に控え、現地の治安維持能力を不安視する声が高まっている。
地元の報道によると、スーパーマーケットや商店では略奪が横行。このため政府は、サルバドル周辺の治安回復のため軍隊の派遣を余儀なくされた。
サルバドルは人口350万人の港湾都市で、観光客にも人気があるが、犯罪率が高い場所でもある。ブラジルW杯では準々決勝のほか、前回優勝のスペインと、優勝候補の一角であるオランダの対戦など6試合がサルバドルで開催される予定。

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