「密」な音楽祭、マスクなし・飲酒も…知事「今後は施設貸さない」と厳重抗議へ

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 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が発令されている愛知県の県施設で28、29日に野外音楽祭が開かれ、大勢の観客が密集状態になるなど県の感染防止の要請に反する状態だったとして、大村秀章知事は30日、主催者側に抗議文を送ると発表した。

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愛知県国際展示場(読売機から)
愛知県国際展示場(読売機から)

 野外音楽祭は、県国際展示場(常滑市)で開かれたヒップホップ中心の「NAMIMONOGATARI2021」とプレイベント。名古屋市のイベント会社などによる実行委員会が主催し、著名なアーティストも参加した。SNSには観客が密集し、マスクなしで大声を上げる様子が多数投稿された。飲酒しているとみられる投稿もあった。

 県は8日に「まん延防止等重点措置」が適用されたことを受け、12日に主催者にチケット販売中止や酒類提供の停止を要請。チケットは計約9500枚を販売済みで、主催者は販売停止に応じたが、酒類については明言を避けていた。

 大村知事は記者会見で、「極めて問題で大変遺憾。厳重に抗議の意を表する」と述べた。今後、同イベントに県施設を貸し出さない考えだ。主催者側は30日、ホームページに謝罪文を掲載した。

 出演したヒップホップアーティストZeebraさんは30日、ツイッターに「県のルールに のっと ってると聞いていたので出演しましたが、開けてみたら危険な状況でした」「そもそも出演すべきではなかったという意見もごもっともだと思います」と投稿した。

 今夏の野外音楽祭では、新潟県で20~22日に開かれた「フジロック・フェスティバル」に延べ3万5449人(主催者発表)が参加。飲酒は禁止されていた。

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