五輪汚職 元理事「慶応人脈」を利用 贈賄側・受け皿・大物も同窓

 東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件の玩具会社「サン・アロー」ルートでは、受託収賄容疑で再逮捕された大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)を含め、慶応大学出身者が深く関わっていたとされる。同大の系列高校の同窓会で役員を務めたこともある元理事が「慶応人脈」を駆使し、五輪事業に関わる賄賂を受領できるよう計画を進めた可能性がある。

 関係者によると、元理事は小学校から高校まで慶応の系列校に通い、1967年に慶応大法学部政治学科を卒業した。80年に創設された慶応高校同窓会では4代目会長となり、現在は評議員を務める。ある同窓会理事は、高橋元理事について「仲間意識が強く、よく言えば同窓を大切にする人。私も慶応出身の経営者との間を、高橋さんに取り持ってもらったことがある」と明かす。

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