フジテレビ系「料理の鉄人」の〝中華の鉄人〟として知られた料理人で四川飯店グループ会長、陳建一(本名:東建一)さんが3月11日午後0時7分、間質性肺炎のため東京都内の病院で亡くなったことが14日、同グループの公式サイトで発表された。67歳だった。故人の遺志で葬儀は近親者のみで執り行い、後日、同グループ社葬をもって、お別れの会を開催するという。
陳さんは1956年、東京都出身。日本に初めて四川料理を広め、四川料理の神様と呼ばれた故陳建民の長男。東京中華学校を経て、高校、大学と玉川学園で学び、卒業後、父親の経営する赤坂四川飯店にて修業を開始。90年に父の後を継ぎ赤坂四川飯店の社長に就任。93年にフジテレビ「料理の鉄人」、「NHK きょうの料理」の講師として出演したほか、テレビ、雑誌、料理学校の講師など幅広く活躍。2015年から四川飯店グループ会長を務め、四川料理の普及や後進の育成に努める一方、講演やイベント、テレビの料理番組などで活躍した。著書は「鉄人陳建一の中華料理」「陳建一の毎日のおかず」「本音で作る僕の料理」「鉄鍋の掟」「父の仕事を継ぐ 自分の味をつくる」など。