国産アボカド、各地で栽培広がる 油分多く濃厚な味
熱帯果樹のアボカドの国内栽培が広がってきた。長崎県ではミカン生産者のグループが安定生産に取り組むほか、栽培技術の確立を目指す組織が活動する。自治体が栽培を後押しする愛媛県産も順調に生産を増やす。栽培の手間が少ない特性を生かし、農業放棄地や休耕地の活用を進めている。
アボカドはまったりとしたクリーミーな食感とほんのりとした甘みが特徴の果物。栄養価が高く油分が多いことから「森のバター」などの異名を取る。日本は現在、ほぼ全量をメキシコなどからの輸入に頼る。
熟すと皮が黒くなる品種「ハス」が主力だ。露地栽培が可能で、5年目程度まで成長すると少ない肥料で実を付けるなど、栽培しやすいのが特徴だ。数量は少ないが国産もあり農林水産省のまとめでは