日本コカ・コーラ飲料「特保と誤解させるCM」 消費者庁
特定保健用食品(トクホ)ではない炭酸飲料をテレビCMで「トクホウ」と強調して宣伝するのは、消費者を誤解させる恐れがあるとして、消費者庁が15日までに製品を販売する日本コカ・コーラに改善を求めていたことが分かった。
改善要請を受けたのは同社が4月22日に発売した「カナダドライジンジャーエールFIBER8000」のテレビCM。放映は同月24日からで、新発売を「トクホウ」(特報)と表現したうえで、画面に大きく表示して読み上げた。
CMは「特定保健用食品(トクホ)ではありません」と併記していたが、消費者庁は消費者がトクホと誤解して購入する恐れがあると判断。4月下旬、同社に口頭で問題点を指摘した。CMは今月7日に放映を終了している。
トクホは国の審査、許可を受けて健康への効果を表示して売ることができる商品。今回指摘を受けた炭酸飲料はトクホではないが、食物繊維を含むなど「健康志向飲料」として売り出している。
日本コカ・コーラの話 誤解を与える意図はなく、新商品をインパクトをもって伝えることが目的の広告だった。誤解を招きかねないという指摘は真摯に受け止めたい。