「ドライブ・マイ・カー」三浦透子、運転手演じるため免許取得「彼女の働く哲学が出るようこだわった」

助演女優賞を受賞した三浦透子
助演女優賞を受賞した三浦透子

 「第95回 キネマ旬報ベスト・テン表彰式」が2日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで行われ、女優の三浦透子が、映画「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)、「スパゲティコード・ラブ」(丸山健志監督)で助演女優賞を受賞した。

 黒色のロングワンピース姿で登壇した三浦は、「ありがたい賞をいただき、本当にうれしく思います」と笑顔で受賞の喜びを語った。

 「ドライブ・マイ・カー」で、妻を亡くした主人公(西島秀俊)の運転手・みさき役を演じるまでは、自動車の運転免許を持っていなかったといい「いただいた役は一生懸命やりたいと思い、(免許を)取りました。技術的なこともそうですが、彼女の働く哲学が出るような運転の仕方は何だろうと考え、こだわりました」と振り返った。

 濱口監督も、同作で読者選出日本映画監督賞を受賞。同作が海外でも高い評価を得ていることについて「これほど広がっていくことは驚いている。心からうれしく思っています」と笑顔をみせた。三浦の受賞については、「みさきが目の前に現れたと感じた。この人じゃないとこの役はできないと思っていたし、本当に素晴らしい演技をしてくれた」と称賛していた。

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