三井不動産、フォーシーズンズ東京大手町を報道公開
三井不動産は26日、9月1日に開業する「フォーシーズンズホテル東京大手町」を報道陣に公開した。大型複合ビル「Otemachi One」(東京・千代田)に入り、皇居や東京タワーが見渡せる約280平方メートルのスイートルームもある。結婚式や会議などの需要も獲得していく。
新型コロナウイルスの影響で訪日観光客は当面見込めないが、都内にいながら非日常の体験ができる場として国内富裕層らの利用を見込む。
ホテルは39階のロビーやレストランフロア、34~38階の客室、会議室フロアなどで構成する。当初は7月1日に開業する予定だったが、新型コロナの感染拡大によりオープンを延期していた。
客室数は全190室で、皇居と東京スカイツリーに面した部屋が半々という。室内には障子や漆を使ったトレーなど、和の要素を取り入れた。広さは49平方メートルからで、1泊あたり料金は季節で前後するが税別7万5千円からに設定している。
最上級の部屋は38階の「インペリアルスイート」。283平方メートルの広さにベッドやテーブル、ソファに加えて執務室もある。展示会や会食、企業の仕事場などでの利用も見込む。1室のみで、1泊あたり料金は280万円からとなっている。
地上から約200メートルでロビー階でもある39階はイタリアンやフレンチのレストランが入る。ラウンジや個室を設けたバーもあり、日本のお茶やウイスキーなどを提供する。同じフロアにはスパやプール、フィットネスジムも存在する。3階には12人が着席できる会議室のほか、披露宴会場を設けた。440~450平方メートルの会場に着席で100人以上を収容できる。
フォーシーズンズホテル東京大手町の開業にあたり、三井不動産はホテル側とマネジメント契約を締結した。ホテルの土地は三井不動産が所有し、フォーシーズンズからホテル運営に関するノウハウ提供を受ける。
ホテルが入る「Otemachi One」は三井不動産と三井物産の共同事業。大手町エリアで最大級の開発となる。三井物産の新本社である「三井物産ビル」と「Otemachi One タワー」で構成され、2月下旬に完成した。
複合ビルの延べ床面積は約36万平方メートルで、飲食店などは順次開業している。農林中央金庫や出光興産などがオフィスフロアに入居する予定だ。
(原欣宏)
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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