角田達郎氏死去／元ＪＲ西日本社長

　角田達郎氏（つのだ・たつお＝元JR西日本社長）20日午前2時32分、急性心不全のため横浜市の病院で死去、78歳。神奈川県出身。葬儀・告別式は22日午前11時から神奈川県相模原市橋本8の1の1、セレモニーホール永田屋で。喪主は長男俊郎（としろう）氏。「お別れ会」を執り行う予定だが、日時と場所は未定。

　東大卒業後、53年運輸省（現国土交通省）に入省し、海上保安庁長官などを歴任後、87年の旧国鉄の分割民営化で誕生したJR西日本の初代社長に就いた。

　在任中の91年、滋賀県の信楽高原鉄道でJR西日本から乗り入れた列車との衝突事故が起き、乗客ら42人が死亡。また、東海道・山陽線の「新快速」をスピードアップするなど収益源である近畿圏の路線を強化し、経営改善に尽力した。

　92年から97年まで会長。相談役を経て顧問になったが、107人が亡くなった尼崎脱線事故発生後の昨年6月に退いた。