自衛官候補生を懲戒免職 岐阜の陸自小銃発射事件

事件当日、射撃場の入り口付近に集まった自衛隊員ら=6月14日、岐阜市
事件当日、射撃場の入り口付近に集まった自衛隊員ら=6月14日、岐阜市

岐阜市の陸上自衛隊射撃場で6月、隊員2人が死亡、1人が重傷を負った小銃発射事件で、陸自は20日、鑑定留置中の自衛官候補生の男(18)を懲戒免職にした。陸自が同日、明らかにした。「継続中の捜査に協力するとともに、再発防止に全力で取り組む」としている。

自衛官候補生は基礎的な教育訓練を約3カ月受けた後、任期制自衛官となる制度。男は、名古屋市の守山駐屯地に拠点がある第35普通科連隊に所属し、候補生としての当初の任期は6月27日までだった。陸自は事件の調査に当たるため、3カ月間延長していた。

事件は6月14日午前に発生。男が「89式5・56ミリ小銃」を発射し、3人が死傷した。殺人未遂容疑で現行犯逮捕された男は、殺人容疑で再逮捕されるなどした後、精神鑑定のため、7月から約4カ月間の鑑定留置に入った。

約40年前の発砲事件に言及 自衛官候補生の18歳男

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